ミスティクス 6/9 シカゴ戦の戦評(なんてタイトルつけてみる)

Swish 戦評
この記事は約18分で読めます。

お待たせしました。もう皆さんの熱は明日のミネソタ戦に向いているかもしれませんね。

シカゴ戦、とても良い試合でした。

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試合前ニュース

ミスティクス選手

マイク・ティーボーコーチ、パターソンコーチが健康安全プロトコルをクリアし、これで今度こそコーチ陣、全選手がフルメンバーで試合に臨めることに。

シカゴとは今シーズン3回目の顔合わせ。1戦目はベンチメンバーの活躍の差、2戦目はミスの多さ、集中力が勝敗を決めた要因でした。ミスティクスとしてはシカゴに苦手意識を持たないためにも、連敗を止めるためにも勝っておきたい試合でした。

前回と前々回の戦評のようなものはこちら

注目マッチアップ

ポイントガードの2人が注目のマッチアップとして取り上げられていました。どちらも試合前時点での1試合平均スタッツです。

  • クラウド選手 11.0点、3.7リバウンド、7.0アシスト
  • バンダースルート選手11.1点、4.4リバウンド、7.1アシスト

アシスト数はリーグ1位と2位。それ以外のスタッツも似通った得点能力のあるPG2人の対決でした。(ちなみに町田選手は試合後のスタッツでは3.5アシストでリーグ20位、控え選手としては1位っぽいですね)

備考

試合の流れの中でのスコアの記載についてはミスティクスのスコアを先に書いています。例えば80-65だったら80がミスティクス。

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試合の流れ

スタートは(敬称略)

G ナターシャ・クラウド
G アリエル・アトキンス
F アリーシャ・クラーク
F エレナ・デレダン
C シャキーラ・オースティン

1Q

デレダン選手をファーストオプションとしたセットプレーから、セカンドオプションと思われるアトキンス選手のミドルでスタート(結構なタフショット👏)。デレダン選手のシュートタッチがおかしかったところは気になったが、クラーク選手のランやオースティン選手のオフェンスリバウンドからのプットバックをはじめ、ホームコートの歓声も後押しし、ミスティクスとしては気持ちの良い積極的なスタートをきる。

ディフェンスは24秒ギリギリでのミドルやシュートフェイクからのシュートを決められてしまうが、ここ数試合と異なる集中力と強さを最初から感じた。

6:42、10-8の時点でシカゴがタイムアウト。先日の試合とは違うという雰囲気を感じ、早めに調整するためのタイムアウトだと思われる。その後はコパー選手のカッティング、パーカー選手のポストで落ち着いて決めてくる。

5分弱で町田瑠唯選手、ティアナ・ホーキンス選手登場。特にホーキンス選手は先日の試合内容が評価されてのここでの起用のよう。町田選手は、一度パスがディフェンスの手にかかってしまったのがミスとなり速攻をくらうも、ホーキンス選手のスリー、速攻でのオースティン選手、クラーク選手の動きに対して3連続アシスト。その早い展開に会場も盛り上がる。個人的には、(敬称略)ホーキンス、マチダ、アトキンス、クラーク、オースティンの組み合わせはバランスが良くいい時間帯だったと感じた。

その会場の盛り上がりと展開ながら、シカゴは慌てることなくミースマンのAnd1やタフショットを決めてくる。ミスティクスはスタートメンバーを下げたこともあり、シュートが落ち始めるが、オフェンスリバウンドにも積極的に絡んでいたこと、オフェンスが決まらなくてもディフェンスは継続して集中していたことがここ数試合と異なり、印象的だった。

アグレッシブな内容からミスティクスとしてはいつもよりハイスコアペースの27-23で1Qを終えた。

2Q

メンバーは(敬称略)

ナターシャ・クラウド
ケネディー・バーク
エレナ・デレダン
エリザベス・ウィリアムス
アリエル・アトキンス

デレダン選手がいつもは決めているであろうシュートが入らず、タッチがやはりおかしいか。そんな中、シカゴはパーカー選手が連続で得点を演出。その後ミスティクスのミスからの速攻で8-0ランとされてしまいタイムアウト。その際、デレダン選手がトレーナーとロッカールームへ下がる。

均衡状態が少し続いた。ミスティクスは2Q開始から5分弱得点がなかったが、それでもディフェンスを崩すことなく集中。ようやくアトキンスのタフショットで2点奪い、続けてオースティン選手のリバウンドからのセカンドチャンスで得点を重ねたが、ミスティクスはこのクォーターの3/4ぐらいの時間においてシュート率が上がらなかった。オフェンスリバウンドは必死にとっているが何度も入らず決めきれない場面も見られた。

そんな状況を一転できたのがアトキンス選手のパスアウトから生まれたホーキンス選手のスリー。気持ちの良いシュートが入っていなかっただけに大きい得点だった。その後クラーク選手のポストやドライブなど、クラークタイムがおとずれた(😊)

強豪の2チームらしく、どちらかが一気に流れをもっていくことはないまま(多少の上下はあったが)、2Q終了。スコアは45-40。

ハーフ時点ではクラーク選手が14点、オースティン選手が10点、シカゴはパーカー選手が唯一2桁の10点。それ以外のスタッツではどちらかが飛び抜けて目立つスタッツはなく、互角の戦いと言えるものだった。

3Q

開始は(敬称略)

ナターシャ・クラウド
アリエル・アトキンス
アリーシャ・クラーク
ティアナ・ホーキンス
シャキーラ・オースティン

この時点でデレダン選手は腰の張りがあるということで試合に戻れるかは不明と発表あり。そんな中、早速オースティン選手がオフェンスでファールをもらい継続して積極さを見せる。クラーク選手も引き続き相手を見てアグレッシブなオフェンス。2人ともオフェンスだけではなくディフェンスでも存在感を見せた。そんな2人にアトキンス選手も続きドライブでスコア。12-2ランで57-42。

シカゴの各選手の特性に完全に合わせたディフェンスをするミスティクス。そのディフェンスによってシカゴのシュートが入らない。6分ごろ町田選手登場。メンバーがかわってもディフェンスの集中、強度は続く。今度はマイーシャタイム。アーリーからミスマッチをしっかり見ながら、オフェンスリバウンドからとハインズアレン選手が見せ場を作る。

流れを作るのに苦戦するシカゴは、スタートのバンダースルート選手、クイグリー選手が戻り、流れを変えようとする。ディフェンスの強度も上げる。少しの緩みからミスティクスが2連続ターンオーバー。新人ガードナー選手に2連続速攻(うちひとつはAnd1)を許してしまう。

流れを完全に譲るまいとアトキンス選手がドライブからタフショット。さらに同選手が技ありのオフェンスファールをもらう。

そして残り5秒。町田選手のフルコートのプッシュからのドライブでWNBAキャリア初のフリースローを得る。確実に決め、69-57で最終クォーターへ。

最後のアトキンス選手と町田選手のプレーは、ここで1桁にされて終わるか、2桁で4Qを迎えるかでは大きな差なのでとても大きかった。

4Q

メンバーは(敬称略)

アリエル・アトキンス
エリザベス・ウィリアムス
ナターシャ・クラウド
アリーシャ・クラーク
マイーシャ・ハインズアレン

ミスティクスのオフェンスは、2連続オフェンスリバウンドもシュートが入るまでに至らず、2Qと同じような流れと思われたが、クラウド選手のスリー、アトキンス選手やハインズアレン選手のドライブで点を重ねていく。

ディフェンスは切らさず強度が継続していたが、さすがのシカゴ。少しの隙をついて、エバンス選手、パーカー選手のスリー、そしてアーリーからガードナー選手のスリーが決まる。嫌な雰囲気になりそうなところで、クラウド選手もスリーで返し、気持ちの強さを見せる。

どちらかが決めれば、どちらかが返すという、点差はありつつもシーソーゲームのような雰囲気。残り時間が短くなるにつれ緊張感が高まっていく。

ミスティクスがほぼディフェンスで守りきている中で、24秒わずかのところでミスティクスのホームコートに慣れている(昨年まで在籍)ミースマン選手がタフショットを決めてくる。そして少しの隙でリーグ屈指のシューター(3ポイントコンテスト王者)であるアリー・クイグリー選手にスリーを決められてしまう。さらにターンオーバーで相手の速攻を許してしまい残り1:40で80-77に。

ボールがこぼれそうなところをフォローしたアトキンス選手からオースティン選手がゴール下でファールをもらい、フリースローを確実に2本きめる。しかし、その後シカゴのベテラン勢、クイグリー選手のフリースローやパーカー選手のAnd1で残り27.9秒82-82の同点とされてしまう。

ミスティクスとしては最後になるであろう勝負がかかるポゼション。ボールはクラウド選手の元に。

時間を24秒しっかり使うため(相手が攻める時間をできるだけ少なくするため)高い位置でキープ。そこから気持ちのこもったドライブでシュートファールをもらい2スローを得る。確実に2本決め84-82。

シカゴのタイムアウト。ここでミスティクスはオースティン選手に変えてウィリアムス選手が交代でコートに。(経験のある&ファールをしないディフェンスをしたかったという意図だと思われる。)

外はスリーを打たせないディフェンスをし、中にドライブしてきたパーカー選手をウィリアムス選手がフィジカルにマーク、左手で打ったシュートが外れ、そのまま84-82で試合終了となった。

1Q 27-23
2Q 18-17
3Q 24-17
4Q 15-25

Bitly
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気になったこと

スタッツから

フィールドゴール確率:ミスティクス32/68(47.1%)、シカゴ33/72(45.8%)
スリーポイント確率:ミスティクス 3/16(18.8%)、シカゴ 6/21(28.6%)
ベンチメンバー得点:ミスティクス 20点、シカゴ 30点
フリースロー:ミスティクス 17/20、シカゴ 10/11

特筆すべきものがないほど、どのスタッツもほぼ同じになっているのも接戦だったことを表していて興味深いです。3Qまでだったら差があったであろうことが考えられます。4Qだけを見るとスコアが15-25で、相手の速攻も多かったので、シュート数、シュート率をそこで上げたのことになるでしょう。ベンチメンバーの得点には10点の差がありますが、ミスティクスも20と悪くはなく、スターターのスコアが伸びていたので互角に終わっています。

スリーポイントはどちらも良くはないですね。ミスティクスだけでいえばここ数試合苦しんでいる印象があります。スリーがなくて80点台まで伸びたのはその下のフリースローの部分が大きそうです。前回の試合でのフリースローは6/8で8本しかもらえていませんでした(前回シカゴは11/15)。それと比べると、リングにアタックした、オフェンスリバウンドに飛び込み続けた等の、積極的なプレーがフリースローにつながっていたのではないかと思います。

参考:https://www.espn.com/wnba/boxscore/_/gameId/401391721

オフェンス

クラウド選手が先日のシカゴ敗戦の後、フィルムで自分達の状況を確認したと言っていましたが、敗戦を元にこの試合に向けてのゲームプランを話し合い徹底したようでした。

特に多かったのがクラーク選手のところでのポストプレー中心の攻め。同選手は身長は180cmですが元ポストプレーヤー。2019、2020と2年連続でスリーポイント確率リーグ1位でもあり、どのポジションでもできてしまう器用な選手です。マッチアップの相手が小さい選手であればもちろん、同じ身長ぐらいのコパー選手(登録では185cmでコパー選手のほうが5cm高い)にもポストプレーを仕掛けていました。クラーク選手がインサイドでもらえるようチームでアイコンタクトして形を作っていたので、敗戦後にそこをつくことを話し合ったのは間違いなさそうです。運良く入った風のシュートがありますが、あれは運ではなく決めるのがクラーク選手です。(☺️)

クラーク選手のストーリーはこちら。

クラーク選手だけではなく、クラウド選手も相手によってはドライブから背負う形にして決める姿も見られました。どちらかというとビッグラインナップにして全体的にペイントにアタックするというゲームプランでもあったようです。

そのためキンブロー選手が出場時間0となっています。ティーボーコーチがいつも頭を悩ませているローテーション。ある試合ではある選手が活躍しプレータイムを得る、一方でプレータイムが減る選手もいる、ということは常々お聞きするので、特にプレーが悪いといったことではなく、今回のシカゴという相手との相性、またインサイドをつきたいというゲームプランからくるものと予想されます。

それ以外のオフェンスでは、いつもの悪いときの急に1on1が始まってしまうケースも少なく、ボールをシェアしていたと思います。そういった細かな戦術などよりもシカゴのディフェンスに臆さずに積極的にアタックをした、という部分が大きいと感じました。シカゴはミスティクスの前にアトランタと試合をしていますが、その様子からすると若くて個の能力高く攻めてくるチームへの耐性はそこまで高くないのかなと。シカゴのディフェンスの良さにひいてしまわずにアタックすることが攻略のカギのように感じました。

その点ではオースティン選手が今日はより積極的だったのも効いています。前回のフィールドゴールは2/2と2本しかシュートを打っていないところから、今回は5/6と奮闘していました。毎試合のルーティンか分からないですが、大学時代の活躍シーンを見返して自信を高めて試合に臨んだようですね。

ディフェンス

とにかく集中して切らさないこと、相手それぞれの選手の特性に合わせたディフェンスを徹底すること、それが明確に見えたディフェンスでした。

シカゴはスクリーンを多用しますが、スイッチもここ数試合とは違い丁寧に行っていました。開幕当初チームディフェンスがいい、と感じたあの守りが戻ってきたようでした。(これであのややこしいスクリーンを使ってくるニューヨークと対戦したい。来週17日にありますね🔥)

リバウンドについては、オフェンスリバウンドはこれまでと比べ、意識的に飛び込んでいました。数字としてはミスティクス13、シカゴ10と大きな差はありませんが、オフェンスリバウンドに行くことで相手のオフェンスのスタートを遅らせる効果があります。ターンオーバーから速攻をくらってしまったことはありましたが、前回より相手の速攻、アーリーでのイージーショットは少なかったように感じます。

相手チーム:シカゴ・スカイ

シカゴは試合後会見をフルでTwitterに載せてくれるので見ることができました。

ウェイドコーチ

ウェイドコーチは特に最後のプレーについて、ファールだったということをアピールされていました(あの批判の感じは罰金をくらってしまうと思われます😓、それ以外の質問にはほぼ答えられておらず、質疑応答が成立していなかったです。)このインタビューに限らず、全体的に笛がミスティクス寄りだったという声もあったようです。

それについてコメントするとしたら、リーグには複数の審判がいて対戦する2チームの特性も違うので、試合によってある程度、笛の重さ、軽さが異なってしまうのは致し方ないことで(どこのどのレベルの試合でも起こってしまうことです)、試合序盤の審判の笛のレベルで基準がある程度定まると思います。ミスティクスの最初の強度の強いディフェンスに審判が笛を鳴らしていなかったわけですから、その強度はファールにならないという線引きがされたということ。

なのでミスティクス寄りといったことではないのではと「思います」が、それは応援しているチームだからという理由かもしれないですね。たしかにあのパーカー選手のドライブにたいする体の当たりはファールかもしれないです😅。フェアな目で見るというのは難しい。最初のほうでミスティクスのディフェンスがもっとファールを取られていたら完全に違う試合内容になってたでしょうし、試合を左右する一部として捉えるしかないですよね。残念ながらコントロールできるものでもないですし。(とかいって逆の立場だったら怒りの記事を書いているでしょうね😅)

ガードナー選手、パーカー選手

ガードナー選手
「ミスティクスは私たちを倒すという気持ちが強かった」「(アトキンス選手のことを聞かれて)スタッツに表れているように良い選手」

パーカー選手
「(最後のプレーについて聞かれ)罰金を食らわせるつもり?子どもがいるんだからその手は食わない」と冗談半分に。

「(試合の流れについては)試合のテンポも重要だが、流れのスポーツなので、悪い時間帯をくぐり抜けることが重要。1Q〜3Qそれぞれのスコアで負けているが2点差での敗戦なので。くぐり抜けてはいた。」

「ミスティクスのエネルギー、リバウンドへの意識を感じた。シカゴはターンオーバーを抑えなければいけない。」

「(オースティン選手について聞かれ)ティーボーコーチは、現シカゴのコパー選手をミスティクスにドラフトしたように(その後デレダン選手を含む複数選手でシカゴへ移籍)、成功する選手をドラフトしてくる。彼女は素晴らしい選手、コーチの指導のもとリーグで成功すると思う。」

「(最後のプレーについて流れを聞かれて)いつもは頭の中で秒数をカウントしているが、今日はどれぐらい時間が残っているかカウントできていなかった。ファールだったかはおいておいて、左でいけたと思った。もしもう一度チャンスがあるならはボディーコンタクトがあることを予期してフェイドアウェイにしているかもしれないけど。審判の笛についてはみなさんに任せます。」

というインタビューでした。相手チームの考えを聞ける、見られるというのは面白いです。

町田選手

14分出場、2点(フリースロー2/2)、3アシスト、3ターンオーバー

オフェンス

先にターンオーバーから。1つ目は交代して出た後すぐの1Qのロブパスがミースマン選手の手に当たって。3つ目は3Qのウィングへのエントリーパスがディフェンスにスティールされ速攻の失点となったプレー。この2つに関しては、もちろんないに越したことはないですが、そこまで今後に大きく影響はないかなと思います。2つ目のエントリーパスについては、アトキンス選手がボールミートしてくれるということを信頼して出したと思いますが、それがなくミスにつながってしまいました。またコミュニケーションを取れていればいいなと思います。そのターンオーバーのタイミングが相手が乗ってきている時間帯だったので、印象が多少悪いかもしれないのが少しだけ心配です。

2つ目は、1Qの疑惑のトラベリングコールでした。空中でボールを離してそれを触るまでは厳密にはトラベリングコールにならないはずですが、審判が早めに吹いてしまいましたね。そのコールがどうだったかは置いておいて、あのままシュートすればブロックされるのを察した判断だと思いますが、今後もシュートを打ち続けることが重要だと思います。また、これまで相手の戦略としてあえて空けて打たされていたのが、ああやってシュートクロックが残っていても(残り14秒)飛んできてくれるという判断を相手がしてくれているのはこれまでと違います。その前にマッチアップにズレがあったからという理由もありそうなので興味がある方は1Q 1:45ぐらいから見てみてください。今回のように飛んできてくれるのであれば、またひとつプレーの幅が広がることになりますから、シュートフェイク、ドライブというような選択ができるようになります。町田選手ご本人もこれまで逆に打たされていたから、あんな飛んでくるとは予期していなかったかもしれないですね。

もう一つ今後影響があるであろうプレーとしては3Q残り5秒のバックコートから最後まで持っていったプレー。相手は完全に不意をつかれた感じでした(ファールではないともアピール)が、ああいったプレーができることを証明したことで、残りわずかな時間帯で同じようなプレーを任されることも今後ありそうですし、相手は町田選手の速いドライブがあるとヘルプを意識すれば、パスアウトをする選択肢も増えます。

積極的になることでの好循環が始まっていそうでこれからが楽しみです。

ディフェンス

とくに(前回はハーフコートショットを含めスコアを重ねられてしまっていた)デイナ・エバンス選手とのマッチアップが印象的でした。フルコートでピックアップしてプレッシャー。そこからホーキンス選手のスティールがあり速攻、そのあたりの3連続のアシストは盛り上がりました。

その少し後に相手のディフェンスリバウンドから速攻が生まれてしまいそうなところで、パーカー選手のコースに入り速攻を止め、ミスティクスボールにして味方がファールをもらったのも、スタッツには残りませんが、ナイスディフェンスでした。

それ以外にも目立たないところでヘルプやショーディフェンスなど細かく行っていますし、スイッチをした後のマークマンの特性に合わせたディフェンスも徹底しています。こういった基本に忠実、チームの戦略に則ったディフェンスができることが評価されていることのひとつだと感じます。

Bitly

最後に

早いものでレギュラーシーズン36試合中の1/3が終わり、2/3がスタートしました。クラウド選手が会見で言っていた通り、ミスティクスとしては切り替えて、新しいスタートができたようです。その試合にコーチ、選手全員が参加でき、さらに相手がこれまで2戦2敗のシカゴだったことが、あらためて志高くのぞめた源になったかもしれないですね。

デレダン選手については、昨シーズンは腰の張りの欠場の後にシーズン全休となってしまったことが現地記者さんが取り上げており心配です。まずはミネソタ戦は帯同しないことが発表されています。故障者リスト入りはしていないので大事には至っていないと思われますが、公式の発表を待ちたいと思います。

今回はもちろん勝てて嬉しかったのですが、応援者からすると重要なのはその内容なんだなと感じた試合でした。今回もし負けていたとしても、それはシカゴの強さで仕方ないんだな、と言った風にある程度納得できたと思います(勝手な応援者からの視点です🙇🏻‍♀️)。それぐらいミスティクスの全選手が集中して、負けたくない、勝ちたいという気持ちが心に響きました。

明日から来週にかけてスケジュールこそタイトではありますが、相手はミスティクスより下位チームとの試合が続きます。ここをどうにか良い成績で切り抜けて、シーズン中盤、後半に向けて有利に進めたいところです。

まだまだ早い話ですが、プレーオフに向けて、どのスポットを確保したいかという話もそのうち出てきそうですね。今回で8勝5敗となり、現在4位のミスティクス。1〜3位はラスベガス、コネチカット、シカゴ。怪我や健康安全プロトコルがあるので少し入れ替わりがある可能性はありますが、5位のアトランタを含めて1〜5位はこのチームの中で替わるぐらいなのかなと感じます。あとはシアトルがここに食い込むか。この話をしていたら延々と続いてしまうのでやめておきます😅

次回は現在11位のミネソタ戦。シーズン序盤で当たった時とは選手合流や入れ替わりがあり全く違ったチームと考えた方が良さそうです。大きいニュースとしては、今シーズンで引退を表明されているファウルズ選手が膝の故障で長期離脱の可能性があると発表されていることです。個人的に好きな選手で、誰にでも愛されている選手として有名な彼女の最後のシーズンがこんな形で終わらずに戻ってきてほしいと願っています。怪我というのは本当に嫌ですね😔

ですが、ミスティクスとしては相手が誰であろうが関係なく、昨日と同じ強度でプレーしてまた勝利をおさめてほしいと思います。町田選手に関してはまた起用法が変わるかなど注目したいですね。

本日もお読みいただきありがとうございました!

これまでの戦評のようなものはこちら。振り返りたいかたはご覧ください😊

https://wnba-japan.com/category/戦評
Bitly
Bitly

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