ミスティクス 8/6 シカゴ戦の戦評(なんてタイトルつけてみる)

Swish 戦評
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プレーオフ直前にタフスケジュールで強豪との試合が続き、その最後の試合となりました。

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試合前ニュース

ミスティクス

デレダン選手が調整のため欠場の試合となりました。

前回勝利したシカゴ戦でも7分の出場で2点しか取っていない(途中で相手選手とぶつかり交代)ので変わりないというティーボーコーチのコメントがありましたが、どうなるでしょうか。

相手チーム:シカゴ・スカイ

ここ10試合で8勝2敗と引き続き好調を継続中のシカゴ。23勝8敗と単独1位で優勝候補大本命です。

その他ニュース

グライナー選手について、順位について先日こちらに書きましたので良かったら見てみてください。

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備考

試合の流れの中でのスコアの記載についてはミスティクスのスコアを先に書いています。例えば80-65だったら80がミスティクス。

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試合の流れ

スタートは(敬称略)

G ナターシャ・クラウド
G アリエル・アトキンス
F アリーシャ・クラーク
F マイーシャ・ハインズアレン
C シャキーラ・オースティン

1Q

ミスティクスは最初からパスがよく回り、最初にアトキンス選手のドライブで2点、そしてハインズアレン選手もスリー、ツーと続き、積極的なオフェンスを見せる。

ディフェンスでは良いヘルプディフェンス、ローテーションを見せてはいるが、全員がスコアもパスもできるシカゴはディフェンスのずれを見つけて効率の良い得点を重ねていく。

ミスティクスのミスなどのターンオーバーから点差がつき始め、流れを変えようとベンチメンバーに交代するも、さらにターンオーバーから相手の速攻を連続で許し一気に点差を広げられてしまう。

最後にウィリアムス選手が2連続でゴール下を決めるも15-29の14点差で2Qへ。

2Q

メンバーは(敬称略)

ルイ・マチダ
アリーシャ・クラーク
ティアナ・ホーキンス
エリザベス・ウィリアムス
シャトリ・ウォーカーキンブロー

シカゴに1on1もパスまわしもやりたいことをやらせてしまい、スローダウンさせることができない。ミスティクスは早い段階でスタートの5人に戻しディフェンスの強度を上げるも、流れを変えるのに苦しむ。オフェンスでハインズアレン選手からオースティン選手のダイブ、クラーク選手のゴール下、速攻とオフェンスでは徐々に良い形が生まれ、少しずつ流れが変わり始めた雰囲気があったが、タイムアウト明けに再びミスティクスのターンオーバーから相手のスリーを決められ、勢いを摘まれてしまう。

その点差もありシカゴは余裕のあるオフェンス。追いつきたいミスティクスは焦る気持ちからかシュートが決まらない。タフショットも多くなる。

点差をさらに広げられ34-55で後半へ。

3Q

開始は(敬称略)

ナターシャ・クラウド
アリエル・アトキンス
アリーシャ・クラーク
マイーシャ・ハインズアレン
シャキーラ・オースティン

クラーク選手のディフェンス、ハインズアレン選手のテイクチャージで2連続ストップ。オフェンスではクラーク選手のスリー、オースティン選手のドライブで良いスタートを切る。

シカゴはその後は落ち着きを取り戻し余裕のあるオフェンス。ミスティクスはオースティン選手が孤軍奮闘し得点を重ねていくが、お互い点数をとっているので一向に点数が縮まらない苦しい展開が続く。シカゴは最後まで外からのシュートが決まり、55-77と厳しい点差で3Qを終える。

4Q

メンバーは(敬称略)

ルイ・マチダ
エリザベス・ウィリアムス
アリエル・アトキンス
ティアナ・ホーキンス
シャトリ・ウォーカーキンブロー

開始からシカゴのオフェンスを抑えることができずミスティクスは早めの段階でスタートメンバーを下げる。

エビナ・ウェストブルック選手のスリーに始まり、キンブロー選手の速攻、ハインズアレン選手の連続And1、さらにウィリアムス選手のAnd1で意地を見せ、2:00で10点差とする。しかし一桁差とするところのフリースローを連続で外し、一方のシカゴはエバンス選手の得点やアシストで落ち着きがうまれ、83-93で試合終了となった。

1Q 15-29
2Q 19-26
3Q 21-22
4Q 28-16

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気になったこと

スタッツから

  • 試合全体で93点、クォーターで見ても1Q、2Qで25点以上の失点が最後まで響いた試合となりました。平均失点はこの試合後の時点で75.7点なので20点近く余計に取られています。これでは勝つのは難しいですね。特にデレダン選手がいなくてオフェンスがよくない日は。
  • それに一部つながったのが、1Qの6つのターンオーバー。相手のスティールから連続速攻という展開が何度もありました。試合全体でのターンオーバー数は11とその後は数を減らしています。
  • 投試数(1試合を通じてシュートを打つ回数)の差も気になります。ミスティクス66、シカゴ73。リーグ2位のオフェンス力(1試合平均86.0)と1位のフィールドゴール率(47.8%)をほこるチームにこれだけ多くうたれたら、どうしても厳しい展開になってしまいます。
  • シカゴの投試数シーズン平均は67.9本です。ここが上がってしまった理由としては速攻をやられ過ぎたことだと思います。速攻からの点数はミスティクス7、シカゴ22とかなり差が出ています。22はさすがに多過ぎます。
  • それ以外で目立つのはフリースロー。こういった展開だったのでそんなに重要視するポイントではないかもしれないですが、特に最後に追い上げた時にウィリアムス選手がフリースローを3つ外して勝負ありという感じになりました。プレーオフではすべてのポゼションが重要と言われるくらいですから、フリースローもしっかりと決めていきたいところです。

ディフェンス

シカゴの、どういったプレーがあればどこがあくか、誰がどういったプレーをするかという共通認識の高さが強さの理由とあらためて感じました。チームでそんな統一された感覚を持っているからこそ思い切りの良いシュートにもつながるんだろうなと思います。

ミスティクスのディフェンスがそこまで悪かったわけではないと思います。特にハーフコートディフェンスはこれまで通り、個人ディフェンス、ヘルプ、ローテーションとやっていました。でもやはりバスケはオフェンスが有利になってしまう競技なので、(例えばスクリーンプレーで)どこかしらあいてしまう。それをつくのがシカゴはうまいです。

こういったチームには一瞬でもゾーンが有効と個人的には思いますが、先日ティーボーコーチからゾーンはない、というコメントがありました。なので動いてプレッシャーをかけて、シュート率を出来るだけ下げるようにチェックにいく、しかないんですが、全員がスコアできるチームに対して誰を優先的に守るかと決めるのは難しいので、次回当たる時(あるとすればプレーオフ)にどういったディフェンスをするか対応を見てみたいです。

シカゴの速攻からの点数が22と、そのうち戻りようがないものもありましたが、トランジションディフェンスも引き続き課題です。ミスティクスのディフェンスはハーフコートでシステム的に支え合うディフェンスで、それが崩れている時は強さを見せられないので、とにかく戻る、相手をスローダウンさせる、しかないですね。

Bitly

オフェンス

シカゴのリーチの長さとチームディフェンスにやられた形になりました。ミスティクスがスクリーンをした時、そこからパスを狙う時などに一線はプレッシャーをかけてボールチェック、後ろはゾーンぽくディフェンスしています。特にフォワード、センター陣のリーチが長いので一線では手にかかったりスティールになったり、ヘルプでは多くのスペースをカバーされてしまっていました。

特にベンチから出てきたアズレイ・スティーブンス選手の腕の長さ、運動量には苦しみました。それ以外の選手もボールプレッシャーの意識と、ヘルプサイドで運動量多く動き回っていました。

1Qの6ターンオーバーは相手の手にかかってしてしまったもの。記録はわからないですが、そこから多くの速攻につながっていました。

ミスティクスは普段ないようなミスもあったので、焦りや雰囲気にやられたことあったように見受けられます。

プレッシャーをかけられている一線がそこをぶっちぎっていくことも必要だと思います。1on1の脅威がないのでプレッシャーかけ放題になっていることもありそうでしたから。

ミスティクスはプレーが優等生で、ある程度決まったプレーを遂行して点を稼ぐチームです。なのでそれが潰された時に弱さを見せてしまいます。個の脅威がないので。(もちろん自分勝手に1on1をすればいいという意味ではない。)ずれから1on1でしかける、ヘルプがよる、自分のディフェンスがヘルプによったことを見た選手がスペーシングかカッティングでパスコースを作る、その後ろも同じようにする、というシンプルなプレーもやれればいいなぁと思いました。(今さら急には難しいですよね)

町田選手

20分出場、0点(0/3)、1リバウンド、5アシスト、2ターンオーバー、1ファール

流れを変えようとプッシュして、積極的にシュートも打っていきました。その点差もあり4Qはほぼ出場し、カムバックの流れを作り出す一役を担い、チームハイの5アシストを記録しています。

与えられた時間にご自身のプレーをした、という印象でした。

町田選手がベンチから試合を見ていて、またコート上でプレーして、どういった考えをもったか気になります。こういったチームに対してはこうプレーをしようという考えがあると思います。それは内容的にはコーチと話すことだと思うのですが、そういったことって話せる感じなのかなぁと興味本位で思います。

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最後に

プレーオフ前にデレダン選手がいなかったとは言え、嫌な負け方となりました。これで20勝13敗です。今日の試合を含めない現時点での順位は、

1位 シカゴ (24-8)
2位 ラスベガス (22-10)
3位 コネチカット (22-10)
4位 シアトル (20-12)
5位 ミスティクス (20-13)
6位 ダラス (15-16)
7位 アトランタ (14-18)
8位 ニューヨーク (13-18)

9位 フェニックス (13-19)
10位 ミネソタ (12-20)
11位 ロサンゼルス(12-20)
12位 インディアナ (5-28)

プレーオフ1回戦は1位vs.8位、2位vs.7位、3位vs.6位、4位vs.5位。ミスティクスも気になりますが、それ以外も気になってきました。

また2回戦以降も、こんなレギュラーシーズンの成績も面白いです。

  • シカゴはコネチカットに対して3-0
  • シアトルはコネチカット、フェニックスに対して0-3
  • そしてご存じミスティクスはラスベガスに対して3-0

相性ですね。ちなみにシカゴは対戦して勝ったことがないチームが一つもありません。やはり優勝候補ですね。強いなあ。ミスティクスも負け越しはあるものの同じくです🔥

ミスティクスとシアトルの順位については、まだわかりませんね。残りの試合は…

ミスティクス:
ロサンゼルス
インディアナx2

シアトル:
ラスベガス
シカゴ
ミネソタ
ラスベガス

こう見ると0.5ゲーム差なのでいけそうなスケジュールではありますね。ミスティクスはスケジュール的にもロサンゼルスの後休めて、インディアナはエースがいないチームなので3連勝も十分あり得ます。一方シアトルは強豪が多くて最後の3試合はアウェイ。そしてタフスケジュール。ミスティクスが全部勝つとして、シアトルが2敗してくれれば順位が入れ替わることになります。

その上2位、3位のラスベガスとコネチカットととは2.5ゲーム離れているのと、対戦相手的に厳しいかな。

ラスベガスは
シアトル
アトランタ
シカゴ
シアトル

コネチカットは
シカゴ
ロサンゼルスx2
ミネソタ

可能性があるとしたら3位のコネチカットより2位のラスベガスが落ちてくるほうがあり得そうなスケジュールですね。

引き続き追っていきたいと思います。

次回は月曜4:00AM〜ロサンゼルス戦です。

キャンベージ選手がいなくなってゴール周りが弱くなっているので、エースのネカ・オグミケ選手を集中して守ること、オフェンスではパスミスを少なくすることが重要だと思います。

私は個人的に朝4時へのリベンジをしたいと思います🔥

ではまた次回🙇🏻‍♀️今回もお読みいただきありがとうございました。

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ミスティクスの残りの試合はこちら(日本時間。@はアウェイ)

  • 8/8 午前4時 vsLA
  • 8/13 午前8時 @インディアナ
  • 8/15 午前4時 vsインディアナ

これまでの戦評のようなものはこちら。振り返りたいかたはご覧ください😊

https://wnba-japan.com/category/戦評

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