遠征2試合目のフェニックス戦です。6月までとは言わないものの、LA、フェニックス、そして次にホームに戻りミネソタと少しハードな週となっています。
リーグではプレーオフに向けて混戦が続いていますが、首位のシカゴと3位のシアトルが終盤にむけてさらに勢いを増している気がします。ミスティクスは良くも悪くも真ん中あたりで安定感💦
試合前ニュース
ミスティクス
デレダン選手を含む全員が揃っての試合です。
それ以外になにかニュースありましたかね🤔 最近追い切れていない気がします💦
前回から記録のためにそのまま残しておきますが、7月29日から8月8日までの11日間には6試合が組まれており(シアトルとの2日連続試合を含む)、最後にまたハードなのが待っていますが、そこまでにちょっと余裕的なものを持って臨みたいですね。勝ちこぼしがあると精神的にも良くないと思いますので。
相手チーム:フェニックス・マーキュリー
前回戦ったときからはティーナ・チャールズ選手がチームを去っており(バイアウトでシアトルに移籍)、よりスモールラインナップでのプレースタイルになっているチームです。
また、ディギンススミス選手のトレードの噂がありますが、16日が締め切り。どうなるでしょうか。
ちなみにティーボーHCは、ミスティクスはトレード話は無関係(このトレードに関わらず)とコメントしています。
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備考
試合の流れの中でのスコアの記載についてはミスティクスのスコアを先に書いています。例えば80-65だったら80がミスティクス。
試合の流れ
スタートは(敬称略)
G ナターシャ・クラウド
G アリエル・アトキンス
F アリーシャ・クラーク
F エレナ・デレダン
C シャキーラ・オースティン
1Q
デレダン選手のローポストの執拗な1on1からのオフェンスがよく見られた。そこからオースティン選手のダイブ、クラウド選手のドライブ、アトキンス選手のスリーなどが生まれる。相手のディフェンスがズレた後にディフェンスを見つつ対応したオフェンスができていた。
ディフェンスは相手がスモールラインナップなため必要なところはスイッチで対応。一瞬のスキをタウラシ選手、スカイラーディギンス選手がドライブで決めてくる場面もあったが、それ以降はFGを許さない時間が続いた。
ミスティクスは選手が交代してもディフェンスのずれやミスマッチをみた丁寧なオフェンスでスコアを積み重ね26-11で2Qへ。
2Q
メンバーは(敬称略)
ナターシャ・クラウド
エレナ・デレダン
シャキーラ・オースティン
アリエル・アトキンス
シャトリ・ウォーカーキンブロー
フェニックスがこのクォーターからディフェンスをゾーンに変えるとミスティクスのオフェンスが機能しなくなり、対応できない時間が続いた。さらにオフェンスが悪いことからフェニックスに早い展開に持ち込まれてしまう。
タイムアウトを取った後にはオースティン選手のポストプレーから連続でファールをもらい、フリースローでかせぐも、フェニックスはディギンススミス選手、カニングハム選手が連続でスリーと勢いづく。
その後ハインズアレン選手とディギンススミス選手の乱闘騒ぎ。レビューの結果ダブルテクニカル。ゲームの荒れが表面化。しかしこういった試合はフェニックスの得意とするところ。カニングハム選手が継続してスリーポイントさらにタウラシ選手がスリーでファールをもらうなど、とうとう同点にされてしまう。
デレダンサマーがさすがのスリーを決めるも直後にタウラシ選手のスリーと、流れを奪い返すことが出来ないまま1Qのリードが消え45-43で後半へ。
3Q
開始は(敬称略)
ナターシャ・クラウド
アリエル・アトキンス
アリーシャ・クラーク
エレナ・デレダン
シャキーラ・オースティン
後半もフェニックスはゾーン。(これまでは2-3だったが、3-2っぽいのも混ぜていた。)ミスマッチを見てデレダン選手のAnd1があったが、クラウド選手のフレグラント1のファールで相手に2スロー。直後のプレーでタウラシ選手にスリーを決められ、一気に5点を稼がれてしまう。
その後もミスティクスはデレダン選手を起点に連続得点を生み出すも、変則的なディフェンスに苦しみ続け、シュート数が明らかに少なくなる。
一方のディフェンスでは集中は切らさず、終盤はどちらもスコアレスが続き、15-15で3Qを終える。
4Q
メンバーは(敬称略)
アリーシャ・クラーク
ナターシャ・クラウド
シャトリ・ウォーカーキンブロー
エリザベス・ウィリアムス
マイーシャ・ハインズアレン
ゴール下を2本連続でねじ込まれ、さらに早い展開からタウラシ選手にスリーを決められ、悪いスタートとなった。
ようやく残り6:30にアトキンス選手がドライブから気持ちのこもったAnd1でこのクォーター初得点。今度はキンブロー選手が走りAnd1と流れを変えるかと思われたが、フェニックスもフロアを広く保ちながらディギンススミス選手、タウラシ選手のドライブが止まらず、今度はミスティクスのターンオーバーが続いてしまう。唯一キンブロー選手がブロック、スティール、速攻と気を吐く。
2分を切りフェニックスはマンツーマンディフェンス。デレダン選手が決め4点差とし、その後のディフェンスで守り切りチャンスをつなぐが、ミスティクスのオフェンスはシュートが入らず、逆にフェニックスはスリーを沈め7点差に。
デレダン選手がスリーを決め、ファールゲームへ。相手のフリースローが外れる場面もあり望みがあったが、最後まで外角からのシュートがリングに嫌われ75-80で試合終了となった。
1Q 26-11
2Q 19-32
3Q 15-15
4Q 15-22
気になったこと
スタッツから
- ゾーンに対してシュート率がここまで低いと厳しいですね。思うツボという感じになってしまいます。さらにターンオーバーも多かったです。特にパスミスが多かったですね。狙い過ぎのパスとか。機動力の高い相手の布陣に最後まで対応できませんでした。
- リバウンドではやはりサイズが勝るミスティクスが勝っていますが、セカンドチャンスをものに出来ていたかといえば「?」。
- ベンチポイントはフェニックスはゼロ!!!これは悔しいですね。ミスティクスはとくにキンブロー選手の思い切ったプレーが引き続き良かったです。
- 1度目のフレグラントがあった時にあの雰囲気にさせてしまったのが良くなかったと思います。ミスティクスはみなさん大人?なので、あれ以上荒れる試合にはならないでしょうが、ああいった雰囲気はフェニックスの得意とするところ。ホームコートということもあり、乗らせてしまったかなという印象を受けました。
- 2度目のフレグラントは謎だし、映像レビューが多い試合で(前にもありましたね)、戦術云々というよりメンタルや気持ちの部分も大きかったと思います。
ディフェンス
とにかくスペースを広くとりながら、効率のよいオフェンスの選択をするフェニックスのオフェンスは前回と同様でしたが、何を優先順位低く守るか、といういつもの意識がなかったように感じます。(前回勝利時はチャールズ選手をある意味決められても仕方ないと捨てた。)ただどこを捨てても乗らせたくない選手ばかりなので難しいところですね。でも特に2Qはスリーを打たれ過ぎました。まだドライブされた方が良かったかなと。後半は外を打たれないように修正していたと思います。
最近気になるのがアトキンス選手のファール。これまでそんなに目立たなかったのですが、最近早い段階で3つ、4つとしてしまっています。グッディーと紙一重とはいえ、ファールが嵩むとプレーが限られてしまうので気になります。
オフェンス
ゾーンに対してのオフェンスが最後まで答えを見つけられずでした。デレダン選手以外のミドル、ペイントでの得点が欲しかったです。相手がスモールラインナップのゾーンなので動きが早く、対応が難しかったと思いますが、ミスティクスはターンオーバーが多く、シュートで終わることができないポゼションも多くあり、後味の悪い内容でした。ゾーンをするチームは多々あるようなので要攻略です。
ゾーンに対してオフェンスリバウンドに飛び込む選手もいなかったのも良くないように思います。ミスティクス側もスモールラインナップを敷いた時間帯が多く、それが理由かもしれないですが誰もいっていないことが何度もありフェニックスの早い展開にも繋がってしまっていた気がします。
選手起用
試合前にティーボーHCから、スモールな相手への対応のためにもセンターを入れないスモールラインナップを考えているというコメントがありました。が、その良さが出ていなかったですね。
スモールにするのであればドライブ、シュート、カッティングなど思い切りのよいプレーがあるといいなぁと思いました。ってまさにフェニックスがやっていたプレーですね。
スモールについては今後まだ成長の余地ありということで期待したいと思います。
町田選手
3分出場 、2点(FT 2/2)
バックコートでファールをもらいフリースローとなりました。2Q以降は相手がゾーンを続けたこともあり出場がなかったです。でも2Qの開始から出さなかったのはゾーンを予測してか、今後のプレーオフに向けての動きか、どういった考えか今後の起用をみて行きたいと思います。
これまでの状況や起用法から、これからすぐに何か変わることは考えられないと思いますが、練習と試合での出場時にはハーフコートでの積極性をアピールしてほしいと思います。これまで評価されていることはもちろん継続しつつ。応援者からは試合しか観られないのがもどかしいところですね。出場時間も相手次第というところが大きいと思います。
最後に
これでミスティクスは15勝11敗。変わらず5位です。
次回は日本時間7/18 (月)早朝4:00~🫠ホームでミネソタ・リンクスとの試合です。
ジャパニーズ・ヘリテージナイトということで演出が日本の文化を取り入れたものになるようです。短いですが概要をこちらにまとめました。
ミネソタは現在11位ではありますが、調子を上げてきているチームです。町田選手のマッチアップ相手となる選手的にはPTが増えてもいいんじゃないかなと思いますが、どうでしょうかね。
以前あたった時はこんな内容でした。
本日もお読みいただきありがとうございました!
これまでの戦評のようなものはこちら。振り返りたいかたはご覧ください😊
https://wnba-japan.com/category/戦評
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