ミスティクス 2022シーズン終了後 記者会見

インタビュー日本語訳
この記事は約12分で読めます。

日本時間8月24日朝に開かれたミスティクスのシーズン終了後会見のフル日本語訳です。

Game 2 試合後記者会見のシアトルの訳より前にこちらをやりました。

「シーズン終了後」と書いて本当に終わってしまったんだと実感🥲

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アリーシャ・クラーク選手

まだ敗退を処理しきれていない。変な気持ち。プレーオフに出続けていないのが嫌な(むかつく)感情。まだチームとして見せられることがたくさんあった。自身としては健康状態が安定していなかった。フリーエージェントだがこの先はまだ考えるまでにも至っていない。

(Q:感謝の気持ちがあると言ったが、詳しく?)
今シーズンにプレーできるか分からない状況だった。私の怪我の特性はアスリートにとっては難しいもの(治すにはとにかく負荷をかけず安静にしていなければいけない怪我)。コート上で以前のように動き、身体に問題なくプレーできたことに大きい感謝の気持ちがある。その後ろで支えてくれたのは、オフシーズンからシーズン中まで一緒に取り組んでくれたチームの仲間。

自分の身体について多くのことを学んだ。シーズン中にプレーできる状態を保てたことを誇りに思う。コートに立ち、戦い、チームメイトとプレーできたことは本当にありがたい。私が望んだ終わり方ではなかったがただプレーできたことだけで嬉しかった。

(Q:今シーズン良かったこと)
他の人からするとなんでもないことかもしれないが、シュートを積極的に狙うことを意識したこと。これまでだったらシュートを狙わないような状況でも今シーズンは意識した。小さいことかもしれないが私としては大きな一歩で、より良い選手となるための正しい方向への一歩だったと思う。

(Q:ミスティクスの一員で良かったこと)
組織の全体からの配慮や心遣い、家族のような雰囲気。GリーグとNBAのチームと同じ施設を使うことは、まるでそれらチームの一員になったようだった。

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ナターシャ・クラウド選手

シーズンが終わったという実感がまだない。チームとしても個人としても、もっと見せられるものがあった。まだフラストレーションが溜まっている状態の戦うモードにある。良いチームだったのでそれで負けてしまったことが悔しいことでもある。感情を整理するのに1週間程度かかりそう。まだ24時間しか経っていないので。まだ受け止めようとしている状態。

(Q:もっと何かできたかもと思うことは)
切迫感と意識すること。ロサンゼルスでの敗戦では私の態度や審判へのコメントについて反響があったが、ああ言った試合が後になってどんな意味をもつか、あまり理解されていることではない。あれで勝っていれば一回戦でホームコートアドバンテージがあった。シアトルはホームでは強く、アウェイは得意としていない。なので私たちがセミファイナルに進むためには大きな要因だった。

選手や闘争心、情熱について批判があるが、ロサンゼルスとの対戦時での切迫感と高い意識など、そう言った場面をもう一度やり直したいと感じる。

(Athletes Unlimited*のリーグに参加したことはためになったか)
Athletes Unlimitedが多くの選手のキャリアにどんな意味を持つかを示していたと思う。私自身にとってもこのシーズンを迎える準備として役立った。自由にプレーすることや、GM、コーチなど違う視点から試合を見ることは、プレーヤーとしてだけではなくバスケIQの面で挑戦だった。私のキャリアにとっても大きな意味を持ち、フィールドゴール以外のスタッツを伸ばすことにも繋がった。Athletes Unlimitedには本当に感謝しているし、女性のスポーツを信じ、成長していくことに関わってくれる人、大きな舞台でチャンスを与えられない人にもチャンスが与えられることにも感謝している。これからも感謝の気持ちを表したい。またこれからオフシーズンに参加し、ミーティングを始めるのが楽しみ。この参加でより良い選手になって戻って来れると思う。

※Athletes Unlimitedとは、最近設立されたアメリカの女子スポーツの独立リーグ。バスケは昨シーズン初めて行われ、ミスティクスからはクラウド選手、ホーキンス選手が参加していました。

毎週トップパフォーマーがキャプテンとしてドラフト形式で自分のチームのメンバーを参加している選手から選んで試合をしていき、そのキャプテンが試合中のコーチもつとめるというやり方をとっています。(そういったことからキャプテンは大変なのでこのクラウド選手の質問につながります。 )

リーグ自体は歴史が浅いのでメンバーシップでの課金システムとか試しているようです。試合とプレースタイルは戦略うんぬんよりもピックアップゲームみたいな感じで1on1をどんどんしていく方が多いです。YouTubeで無料で見られます(昨季と同じであれば)ので、楽しみです。

昨季は大学卒業した後の若手ぐらいの世代が多めでしたが、数名ベテランがいました。クラウド選手は参加すると言っているし、アトキンス選手も今年は海外リーグに参加しないと言っているのでこれに参加するのもあるかもと予想しています。

(レブロン・ジェームス選手と会ったことについて)
世間ではマイケル・ジョーダンが歴代最高と言われるが、私の世代ではレブロン・ジェームス選手が最高の選手。ただ座って試合を観戦するだけではなくて、近くでワークアウトする姿や試合後のワークアウト量を見れた。さらに謙虚で落ち着いた雰囲気、バスケに対する愛情を感じた。

ミスティクスとシアトルの試合での内容について細かく話してくれて、ワオ、本当に見てくれているんだと、NBAと対になる存在のWNBAを成長させようとしてくれているとサポートを感じた。私やチームメイトにとって大きな意味のある時間だった。彼だけではなくデジョンテ(マーリー選手:スパーズ→アトランタへ移籍のPG)とジャマール(クロフォード選手:NBAは引退。ハンドリングのレジェンド選手)からも同じことを感じた。

(ファンや周りからのサポートを感じてそれがどう影響しているか)
ワシントンD.Cはこの8年私のホーム。2015に大きくない大学から2巡目でドラフトされた。DCは私を成長させてくれた。DCとは成功したときもうまくいかないときも一緒にやってきて、みんながサポートしてくれた。そして必要としているときに会場や私のコート外での活動においてブーストをくれた。DCを愛している。ここは私がスタートした場所であり、これからもいたいと思っているし、そしてキャリアを終えたい場所。ワシントン・コロンビア特別区、この都市、特に第8地区(本拠地周辺)を代表してプレーすることに誇りを持っている。ファンのホームコートでのサポートやこれまで8年間のサポートについては言葉に表せないし、ファンに感謝しているし、愛している。

(Game 2の試合直後の雰囲気)
とても静かだった。Game1で勝ちを相手に与えてしまったことでGame 2がより難しくなった。ティーボーHCからはチームに誇りに感じるというコメントがあった。

(ミスティクスが持つ力について)
シャキーラはリーグ最高のセンターの一人になる。アリエル、マイーシャ、エレナ、自分と、必要なものは揃っていた。自分は華やかではないが、必要なことをやり遂げることができるリーグベストPG。

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エレナ・デレダン選手

強豪の1つシアトルと当たって残念ながら敗退となってしまったが、昨シーズンと今年を比べれば大きな成長が見える。特に自分はオフシーズンではどれぐらいプレーできるか分からない状況で、シーズンを通してプレーし続けられたこと、成長していったことは振り返ったときに嬉しいこと。オフシーズン中にはリハビリばかりではなくトレーニングができ、強くなって戻ってこれることが楽しみ。

未来にむけて、このチームがどこまでいけるか希望を持っているし、チームメイトが(国外リーグにいかず)近くにいることも他のチームではなかなかないので楽しみで、それを有効活用したいと思う。一緒に練習やワークアウトしたり、オフの時間も一緒に過ごして関係を深めたい。

(身体の調子は?そのルーティーンはこれからも続ける?)
これからのオフシーズンで筋力をつけ始められると思っている。試合前後のルーティーンに関しては、それをやることで試合にむけて身体の調子を整えることができたと感じるので続けるが、それにかける時間については短縮できればいいと思っている。オフシーズン中に練習前にウエイトトレーニングや動きの調整をすることで役立つと思う。

(Chop Wood Carry Water*の書籍は役立ったか?)
特に、自分がやってきた積み重ねから自信を築くことにおいて役立った。これまでで最もレベルの高いトレーニングをし、これからも続けていく。(書籍の内容は)やってきたことのリマインダーともなるし、自信をもつことにおいて良い影響を与えてくれた

*ベストセラーのこの本。私もさっそく買います笑 どなたか一緒に読み進めませんか😆

Bitly

(メンタルの管理について)
いつも簡単なことではない。日によって違うし、アップダウンがあることを認識している必要がある。身体のケアにおいて一貫的に行い、瞑想をして、コントロールできる部分はそうしようとした。それらたくさんのことをやってきたことから高い自信を持つことができていた。何が起こっても「私がやれることはすべて行なった」と言える状態だった。

(個人的誇りに思うこと)
バスケをまたプレーできたこと笑 コートから長い間遠ざかっていたので。また戻ってきて身体を健康に維持し、改善していったこと。

マイーシャ・ハインズアレン選手

(健康について)
昨シーズンは膝の状態で苦しんだので、今年はコート上に立ち続けられるよう、その状態をもっと意識するようにした。膝もそうだし自身の状態、メンタルも含めて意識して、適切な状態にあるように心がけた。

(誇りに思うこと)
(これを聞かれて急にコールさんに「ボルティモア出身?」「そうです」というやりとりがあって面白かった笑 シーズンのこのタイミングでアクセントに気づくとは😆)
自分のリズムの中で意欲を高く保ったこと。入り込みすぎず、落ち込みすぎず、一貫性をもって自分のリズムを保ったこと。

(自身のパフォーマンスについて)
自身のプレーを一貫して発揮できなかったのでがっかりしている。自分以外のところで起こっていることにとらわれてしまったこともあった。

全ての面において上手くなりたいと感じている。一貫性と自信が必要。シュートに関しては自信を持って打てていて、それはそのまま持っていたいが、ボールハンドリングにおいては前年よりよくなかった。すべての面を含めてパフォーマンスを発揮できるようになり、オールラウンドプレーヤーになることがキャリアにおいての次の私の課題。

アリエル・アトキンス選手

(全試合出場だが、身体のケア方法について)
試合後のリカバリーと、常に変わる自分の身体の状況について知ることがとても重要で、うまくできるようにチームのスタッフとも取り組んでいる。

コート上にい続けるのは簡単ではないし、無理かもと思った日もあるが、出続けることができて嬉しく思う。過去には小さい怪我などで欠場することもあったから。身体をケアする方法はたくさんある。栄養士とも話し、水をたくさん飲むようにしたことも大きな影響があった。シンプルだがこのタフスケジュールを乗り切るのに大きなことだった。

(オールスターへの選出)
これでみんなが私が上手なのに気づいてくれたと思う。というのは冗談です。毎年成長し、与えられたチャンスを無駄にせず、また個人としての成長を積極的にサポートしてくれるミスティクスの組織に1年目から属していることも大きい。成長することに関してはワクワクするし、毎年自分のプレーを増やしていくことを楽しみにしている。私個人が成長することでチームが優勝することにも近づく。これまで学んだことを活かし、次のステップにつなげたい。

(こうすれば良かったということ)
まだしっかり振り返ることができていないが、流れのあるオフェンスがもっとうまくできていれば良かったと思う。シーズンを通じて、試合にもっと勝つことができただけではなく、全体的にもっと簡単な展開にすることができたと思う。

なぜか分からないが一貫的にできなかった。ある日はすごいいい感触でできて、他の日にはダメだったり。一貫性があればよかった。もっとフリースローを得る必要があると感じていたので今後意識したい。

(個人的には?)
個人的な成長をしたこと。リーダーとして成長できた。チームメイトのことに対しても深く知ることができた一年でもあった。一人ひとりとの関係性を築いてチームとして団結できた。

シャキーラ・オースティン選手

自身活躍について)
こういったことができるという自信がいつもあった。ドラフトされチームに入ってから、チームに大きなインパクトをもたらすことができると分かっていた。このチームには素晴らしい選手が集まり、優勝することができたと思う。個人的にも学ぶことが多かった。

何があっても自信を持ち、やりきる気持ちを持つこと。明確に何かを求められていなかったので、自分が何ができて、チームのためにどう貢献できるかを見つける必要があった。オフェンスでは得点でき、ディフェンスでは支えとなる存在ということを自分で学ばなければならなかった。コーチやチームメイトからのサポートや声がけがいつもあり、モチベーションを与えてくれた。

ルーキーのシーズンというのはみんなをプレーで驚かせられる良い機会。自分が望むほどそれはできなかったが、効率的に動くことを心がけた。高いIQで考えてプレーする選手というのはスカウティングができないと思うので、エネルギッシュにカットやアグレッシブにプレーすることを意識した。

(ファンの応援について)
言葉に表せない。私を信じてくれ、ファンの声で私が勢いをもらうこともあった。

(オフシーズンの取り組み)
本当の姿である万能選手となること。さらに自信をつけること。これまで得てきたスキルをより発揮していくこと。次のシーズンではそれが見せられればいいと思う。

(オフシーズンについて)
ラスベガスでのUSA代表合宿に参加する前の2週間では、少なくとも1週間は家族との時間を過ごして、その後は昔のコーチの元でトレーニングしてラスベガスに向かう。その後はイスラエルのリーグでプレーする。

(このリーグで驚いたこと)
フィジカル面で違うとは知っていたけど、そこまでショッキングな違いではなかった。

(プレーオフで学んだこと)
チームとして試合間や試合中にアジャストしていくこと。そこから多くシュートを決めるほうが勝つ。全てのポゼションが重要というのは言われていることだが、その瞬間によって勝ち負けが決まることを体感した。

町田瑠唯選手

こちらのThe Sporting Newsのページで一問一答が見られます。

Bitly

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