時間が少し経ってしまっいましたが、ミスティクス vs. シアトルのGame 2試合後記者会見です。クインHC、バード選手、スチュワート選手、ロイド選手です。
(勝利チームだからかミスティクスより長め😅)
ミスティクスの試合後、シーズン終了後の記者会見日本語訳はこちらからご覧ください。
クインHC
まず何よりティーボーHCとスタッフ陣に称賛を送りたい。特にティーボーHCは尊敬していて、コーチングや組織構築からは学ぶことが多く、彼がやっていることが賢さなど彼の全てを表していると思う。この戦いに感謝したい。
今日のシアトルのメンバーのパフォーマンスにはとても嬉しく思っている。スタート、ベンチ全員が集中し、素晴らしいパフォーマンスだった。今日は喜びたいと思うが、またすぐに次ラウンドに集中する必要がある。
レギュラーシーズンの終盤に2連戦があったので、ある程度相手を知ることができていて、ミスティクスのアグレッシブさやハードにプレーすること、特にデレダンがいる時のオフェンスが効率的なことはわかっていた。お互いにディフェンスがいいチーム。私たちとしてはオフェンスがシーズン終盤に噛み合ってきて、どのように効果的に攻めるか、ボールをシェアするかというのを掴み始めている。このプレーオフの時点での理想のプレーができていると感じる。
(デレダンとシャキーラ・オースティンを止めるためにしたことは?)運動量だと思う。今回は少しディフェンスを変えて、スイッチしたことで彼女たちの動きをスローダウンさせることができ、スイッチ、トラップ、ローテーションなどで運動量を多くしたことがうまくいった。積極的だったオースティンのリバウンドに対しても試合序盤に対応し始め、ボックスアウトを改善できたと思う。
(オフェンスについて)落ち着いて意図を持ってオフェンスを行うことにおいて良くなったと思う。スリーが決まることはいいことだが、同時にドライブやポスト、ミスマッチを攻めるなど、バラエティーに富んだオフェンスを展開することができた。
(シリーズで学んだことは)ミスティクスはタフなチームで、カムバックする強さを学んだと思う。Game 1では相手にいくつか良いポゼションがあったが、こちらもディフェンスを締めて、最後にはジュエル(ロイド選手)が乗って。シーズン中やオフシーズンに一緒に過ごす時間が限られた中で、成長し、勝利することだけでなく、どのように勝利するかを学んだ。私たちに必要なことをおこなっていくことでチームとして自信をつけていった。
(スチュワートは9リバウンド。リバウンドがどれだけ重要だったか)またリバウンドで勝つことができた(🐍この喜び方からかなり課題としているんだなと感じました)。シーズンを通じてずっと言っていることだが、リバウンドを制することができればいい流れになる。ステューウィー(スチュワート選手)は序盤こそシュート入らなかったが、それ以外のコート上の全てを行った。流れをクリエイトし、パス、そしてリバウンドもする。試合中にチームとしてそれらがうまくいかないこともあるが、それを彼女がカバーしてくれる。それが彼女の素晴らしさを表している。
(オフェンスが噛み合っていることについて)誰にボールを預ける必要があるか、スペーシングをどうするかということにおいて、チームでお互いわかってきている。特にミスティクスのディフェンスに対してはボールの逆サイドが重要。私たちのシステムや一緒にプレーすることに慣れていっていると感じる。
(控えセンターのエジ・マグべゴーのパフォーマンスについて)素晴らしかった。高い運動量を見せてくれた。ディフェンスではデレダンを守り、リーチを活かしてプレーし、リバウンドも貢献してくれた。私たちに必要なパフォーマンスだった。試合に出ることで成長を見せてくれている。シーズン序盤(チャールズ選手加入前)にプレータイムがあったことでこういったプレーにつながっていると思う。
(黒い服の意味は?※相手が今日で終わりという意味で喪服かということ)
笑 ただシンプルにしたかっただけ。この場にふさわしい服装を選んだ。
(ス・バードについて)彼女にはアグレッシブにしてスコアが欲しかった。そうすることでディフェンスが対応せざるをえなくなる。彼女へのボールスクリーンに対してディフェンスがスクリーンの下を通ることが多かったので、その代償を払わせた形。ゲームを作る能力があるのをもちろんみんな知っているが、ディフェンス力のあるチームに対しては彼女が序盤から超アグレッシブになりリズムをつかむ必要があった。
(今日のバードのスタッツについて)ビンテージSue。以前はチームメイトとして今はコーチとしての立場からの関わり方だが、なぜ彼女が素晴らしい選手なのかが分かる瞬間というのがある。心身ともにギアが上がる時があり、今日も序盤から得点やスティールからの速攻があった。スピードも衰えることない。時折そういったギアの切り替えを見せ、それには私も驚かされる。
(ディフェンスを変化させていったことについて)Game 1ではデレダンにディフェンスを寄せることで、そこからクラウドがアグレッシブになった。ディフェンスを寄せるとどうしてもスリーを打たれることにつながることは分かっている。Game 2ではクラウドやアトキンスがもっとアグレッシブになると予想していたので、スイッチすることでガードのアグレッシブさを抑えることに加え、シアトルのサイズのあるガード陣でデレダンを止める、そしてトラップに移行する。トラップをすることでデレダンがパスをせざるを得なくなる。これらの要素を組み合わせてクラウド、デレダンを止める作戦だった。ルイに序盤にスリーを決められたが、あれはチームとして受け入れられるもの。誰のスリー守るか、ドライブを守るかというのを考えた作戦。終盤でリードが広がった時はミスティクスが必要とするスリーを打たせないよう、トラップをやめてアウトサイドを守るようにした。試合の状況によって調整していった。特に素晴らしいスコアラーがいるチームに対しては同じことをずっとしているわけにはいかない。(戦略として町田選手をあけたということですが、それを1回目のチャンスで決め切った町田選手👏)
(バード、スチュワート、ロイドの3選手がいることはどう影響しているか?)簡単ではないですが、一緒にプレーすることに慣れ親しんでいる3人。重要な場面で高いレベルでプレーし、信頼し合い、お互いがどこでいつボールが欲しいかなどを分かり合っている。3名それぞれが違うスタイルで大きな影響をもたらし、それがシアトルのビッグ3として活躍をしてきたし、これからのプレーオフでも続けてくれると思う。
(ティーナ・チャールズがもたらしたものは?)プロフェッショナリズム、勝利への意欲と、得点、リバウンド、ディフェンスなどチームがそのとき必要なものをもらたらしてくれる。またチームメイトとしても素晴らしい存在。オフェンスで得点してくれることは素晴らしいが、リバウンドに関してもかなり貢献してくれている。
(クラウドについて)クラウドもプレーオフでギアをあげる選手。こういった重要な局面で力を発揮したい選手で、自身で「私はシューター」と言っていたように、オフシーズンにシュートに取り組んで、2018年、2020年と全く違う選手に成長している。チームのリーダーであり、心臓であり、重要なタイミングを理解し、そういった場面でステップアップしたいと思っている選手。
(ホームコートアドバンテージについて)2試合ホームで行ってタイの場合相手のチームのホームで行われるのでホームコートアドバンテージと言えるかは微妙だが、先に2試合ホームで行う形式の中で2勝できたことは本当に大きいと感じる。シアトルはレギュラーシーズンは遠征で終わりホームでプレーしていなかったので、そのままアウェイに行くことにならなくて良かった。シカゴでの勝利も大きかった。ミスティクスとのアウェイでの2連戦でも1つ勝利したことが今回のホームでの2試合につながり、大きな意味を持っていたと今感じる。
(次ラウンドにむけて)ラスベガスとはバトルとなる。先ほど、今日はこの勝利を喜びたいと言ったが、試合後にどうやってラスベガスを止めるかスタッフと話していた。安定していい成績を残し、素晴らしい選手をそろえている。とにかくバトルになることは分かっているが、私たちとしては勝利できるように準備するだけ。
1週間あるので、時間を有効に賢く使う必要がある。休息や準備、あとは移動もある。(先に3勝したチームが勝ち上がる)長いシリーズになるということは、もっと戦略を考えなければいけないことを意味している。ラスベガスに対して対応する時間がある5ゲームシリーズでよかったと感じている。本当にタフなチームなので。
バード選手
(何がうまくいったか)忍耐強くいたこと。スイッチをすればミスマッチをついたり、それぞれの選手の位置からその判断においてカットを待ったり、アウトサイドでパスが来たらすぐ打てるように準備していたり。ミスティクスのディフェンスはセットしてしまうとスコアしづらい。それに対して、どのタイミングで点を重ねるかというのを重要視して、トランジションで得点を重ねることができた。3Q、4Q流れができた。
(自身のオフェンスについて)スクリーンはアンダーで守られていたのでアグレッシブにシュートする必要があった。(元シアトルの)ACが私を守っているときを含め、ミスティクスはシアトルのコールを知っているのでクリエイティブに変化をまぜていく必要があった。味方も驚かせてしまうこともあったかもしれないが、そこから序盤にスリーがうまれた。
(スティールからの速攻について)もうキャリアで残っている試合数は少ないので(笑顔)。今日の試合に勝ってセミファイナルに進出することが決まったのに加えて、ホームでもう2試合プレーできることが確定した。今日の試合に臨むにあたりそう言ったことが頭に浮かんだ。また、誰もが遠征は嫌で、ラスベガスはもう勝ち上がり休んでいるから、2連勝して、長距離移動なく、ここで2試合で終われたのは大きい。終盤にシュートを決めた瞬間にも、これでこのシリーズは終わりだ、という感情があった。
(最後の片足ふみきりのジャンプシュートについて)オフシーズンや最近もずっと練習していて、そのプレーで序盤にファールをもらっていた。最後は決まらなかったけど勝ち負け関係ない時間だったのでそこは少し遊びがあった。肩をすくめたのは、コートサイドにいたオフシーズンに一緒に取り組んだトレーナーに対して。あと数年取り組んだら得意なプレーになるかも笑。
(オフェンスのスタイルについて)長年シアトルは早い展開から攻めることを得意にしていきたが、今は少し違ったスタイルを取り入れた。特にステューウィーのスクリーンでスイッチするチームに対しては忍耐強くいることが重要になる。ミスマッチは生じているが、同時にスペーシングやどのタイミングでアタックするかなど賢くプレーする必要がある。ラスベガスもスイッチを多用するので、引き続き忍耐が重要。でもそれだけではだめで、同時にパスミートなどからの早い動きも必要。
(ミスティクスのオフェンス)試合の流れを変えるエレナ・デレダンがいて、そしてスリーを打てる選手がいる。エレナに対して出来るだけ気持ちよくさせないことを意識した。Game1からGame2でも守り方を変えたし、今日の試合中も展開によって調整した。その守り方によってスリーポイントを多く決められてしまったが、終盤に変化させスリーを打たせないようにした。相手にやられてしまったことより私たちが上回ったので良かった。さらに特に4Qディフェンスリバウンドがとれたことも大きい。(🐍クインHCと全く同じことを言っています)
ミスティクスに対して、勝つために必要なことを行うことで勝つことができた。4位、5位の順位で一応上位シードではあったけど何も意味しない。次は大きなチャレンジとなる相手。1週間準備期間があることは大きい。
(前年のプレーオフは参考にするかという質問)全てのチームが毎年違う顔ぶれだし、以前のプレーオフに関しては見ても意味がないので見返すことはない。ラスベガスは今年1位で、それには理由がある。シアトルは今年4回対戦して3敗している。ラスベガスは多くのスコアできる選手がいて、戦略として自由にアタックすることが許されている。プラム、グレイ、ヤング、ウィルソンの4人がコート上に多くの問題を引き起こしてくる。私たちとしては挑戦になるし、簡単な戦いにはならない。
(チャールズ選手の存在について)チャールズは得点と、チームに長年欠けていたローポストでの存在感をもたらし、チームに変化をもたらしてくれた。これまでシアトルはどちらかというとミドル、外からのシュート中心のチームだったが、彼女がきたことで確実に得点がほしい時に彼女のローを狙うことができる。ダブルチームを仕掛けてくれば味方があく。
ここ数日で知ったことだが彼女は勝利への気持ちが強い選手。1勝目への反応を見てそう感じた。これまで私たち3人ではプレーオフで一緒に勝ってきたが、ティーナからすると特別なこと。そう言った気持ちを私たちも大切にしたいと感じた。
スチュワート選手
(デレダンとオースティンへのディフェンスにおいて)エレナを守ることにおいて全体的に良いディフェンスをした。得意なポジションと取り、高い打点でシュートを決めてくるので守るのが難しいが、とにかく気持ちよくプレーさせないことを意識した。
シャキーラについてはリバウンドの面において意識したが8リバウンドを取られている。アグレッシブさからそのリバウンドが取られている。とにかく気持ちよくさせないこと得意なことをさせないことが重要だった。
(バードの得点とパスのスタッツがシーズンハイなことついて)驚くことはない。スコア、パス、できないことはなく、あらゆる方法でゲームを支配する。彼女がレイアップを決めたことで観客もそうだし、私たちも盛り上がった。
(バードの試合に向けての準備について)
例えば、このGame2にむけてのミーティングの時の発言においても選手の視点からだったり、全体的に見ての発言だったりしてくれる。コーチングスタッフからの声ももちろん聞くことはあるが、スーから聞くことでまた違った意味を持つ。なぜかと言うとそれがスーからのものだから。
(自身のトリプルダブルに迫る活躍に気づいていたか?)
テル(ジャンテル・ラベンダー選手)がトリプルダブルに近いということを残り2分で教えてくれ、まあどうか分からなかったが続けてプレーした。ハーフタイムにスーから特に自分のシュートが入っていない時、ペイントエリアに人が密集している時には他の選手にオフェンスをクリエイトするとアドバイスをもらい、アシストが増えていった。
ロイド選手
(バードの得点とパスのスタッツがシーズンハイなことついて)これが彼女。もう長く一緒にプレーしているが、最高の選手。スティールからレイアップにいった時も行け!って感じだった。Goat。
(チャールズ選手について)スーが言ったように、違うスタイルをもたらしてくれる。みんな忘れがちだけど、偉大なティーナ・チャールズで。ダブルチームされてパスアウトができることもディフェンスからすると嫌な存在だと思う。
(ギャビー・ウィリアムス選手とステファニー・タルボット選手について)
ギャビーのアタックする能力やリバウンド、ディフェンスの能力といった多彩なプレースタイル、ステフ(タルボット選手)も同じ。このチームのみんなが交代で呼ばれる時に準備ができている。それがこのチームの素晴らしいところ。それぞれが役割を理解し必要な時にステップアップする、そしてお互いに自信を持っている。
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