代表戦
日本vs.ラトビアの第一戦で気づいたことです。
ディフェンス
相変わらずのディフェンスは脅威。これだけの強度でさらに連携を高めたチームディフェンスは世界一だと思います。
ハーフでもオールコートでも、チャンスがあればトラップ、というのを試合を通じて実行。
相手のスクリーンに対してはスイッチやドロップ(スクリーナーのディフェンスがゴールに向かって下がりながら、スクリーンをかけられたディフェンスが戻るまで稼ぐ感じ)での対応が多かったでしょうか。ブリッツ(ダブルチーム)もチャンスがあれば狙っていました。
オールコートでは複数のゾーンプレスも交えてのディフェンスが見られました。相手としてはプレッシャーをかけられるのが分かっているから慎重になり時間を使わざるを得ない状況になります。相手に素早い判断をする時間を与えないようなディフェンスですね。
ハーフコートで使う時間も短くなります。ハーフコートになってしまうとサイズでミスマッチがおきやすい日本としては不利になりがちなので、できるだけそこに使われる時間を短くさせるのもオールで当たる理由です。
どの選手が出てきても(=どの時間帯でも)強度が高いディフェンスなので相手としては集中力も体力も消耗するでしょうし、さらにボールをしっかりコントロールできる選手しかコートに送り出せなくなり、さらにその選手たちは疲れていき・・・というジワジワと効いてくるデイフェンスでもあります。(各国代表レベルでもベンチから出場した直後に、高いプレッシャーをかけられながらコート全体を見られる選手ってあまりいないと思います。)
リバウンドは下の選手はスクリーンアウトをして、あいている選手が取るというやり方でしっかりと取っていました。スタッツでは相手のほうが上回っていましたが、日本のシュート数が多く、外からのシュートが入らなかったのが理由かなと。
オフェンス
スリーが入ればもっと点差がついていたはず(当たり前か)。後半には確率を上げていましたが、以前にもスリーが入らず苦戦したことがあったので引き続き課題となりました。上位ランクのチームと当たる時は生命線となると思うので。相手を崩して良いシュートは打てているので決定力の部分、精神的な部分でもあるんですかね。
とは言え、ディフェンスを継続してオフェンスが決まらなくても我慢して、その時間帯で速攻やハーフオフェンスでツーを決めていき、後半にスリーの確率を上げて決められたのは良かったです。(競っているときに決まらないのはやはり精神的な部分なのかなと個人的には思います。)
ミスティクスの試合でもあるようにオフェンスは水物なのである程度仕方ないですよね。
全体
スタートはビッグラインナップでしたが、全員が外から打てるということやそのトレンドを表しているようなメンバーでした。起用方法については・・・選手達はとにかく出場したときに全てを出し切るレベルの強度の高さなので頻度の高い交代があります。組み合わせは選手同士の相性を見てああいった起用にしているんですかね。何か決まりがあるのかどうか。
外からのシュート率が低いのはその交代の頻度の高さも関係していそうですね。出てすぐシュートを決めるのは難易度が高いので。少ないチャンスで決めていた選手はさすがだなと思います。
選考についても厳しい戦いですね。ガードは誰が選ばれるでしょうか。同じタイプの選手を選ぶか、違うタイプを選ぶか。アグレッシブさ、外からのシュート、効率、パスの正確さ。
第二戦はラトビアがどう対応してくるかに加えて、日本は何かを変えてくるか、楽しみです。
WNBA
欠場などのニュース
フェニックス・マーキュリー
フェニックスのダイアナ・タウラシ選手が腿の怪我でレギュラーシーズンの残りの試合を欠場することが発表されていましたが、それに加えて、ニューヨーク戦を体調不良で、ミネソタ戦を個人的理由で続けて欠場していたスカイラー・ディギンススミス選手が、レギュラーシーズンの残り2試合を欠場することがわかりました。
以前に産後うつということがたしか言われていて、メンタルの問題と思われます。少し前の会見ではグライナー選手のことからプレーする状況ではない、ということを訴えていました。一般旅客機での移動について、審判についてのコメントもあったと記憶しています。前日にツイッターアカウントを削除されていて、もしかしたら何かあったのか、それともこれまでの積み重なりか、それとも両方か。
そういった状況であれば休んで、リセットできたらいいのですが。個人的にはもちろんプレーしている姿は見たいですが、無理して出場されてもご本人の今後には良いことないと思うので、プレーオフも休んでほしいなとも思います。
ちなみにフェニックスはタウラシ選手欠場によるハードシップ契約でイボン・ターナー選手(元フェニックス、他チームでもプレー経験あり)との契約をし、ディギンススミス選手欠場により、もう1人誰かと契約することが予想されています。
プレーオフの出場枠が残り2つありますので、それに向けてあと2試合、主力大部分を欠いて戦う状況です。
(敬称略:ブリトニー・グライナー、ダイアナ・タウラシ、スカイラー・ディギンススミスはアメリカ代表、怪我欠場中のキア・ナースはカナダ代表。この4人を欠いてプレーオフ出場争いってフェニックスの選手達はどんだけ気持ちが強いんだよって感銘🥺)
【追記】フェニックスがスカイラー・ディギンススミス選手との契約を一時停止したということが発表されています。プレーオフに行ったとしても同選手はプレーしないことになります。
その他チーム
ラスベガスのフォワード、デリカ・ハンビー選手が膝の打撲で2〜4週間の欠場。
平均9.3点、7.1リバウンド。走れて外も打てるパワーフォワードの選手です。
平均スタッツでこれだけ残している選手を数週間欠くのも大きいですし、そもそもラスベガスはベンチ層が薄く、スターターの高負担が問題となっているチームなので、これはかなり大きいのではないかと思います。
フランス代表でルーキーのリアナ・ルパート選手の奮闘がカギとなりそうです。
今日のシカゴ戦楽しみです。
ダラスのアリケ・オグンボワレ選手が骨盤周りの筋肉の剥離で離脱しており、その手術を行ったとのこと。
プレーオフの一回戦まで欠場することを発表しています。
ダラスは終盤にむけてセンターのマコワン選手が噛み合ってきたことから調子を上げ、5連勝をしたことでプレーオフ出場が決まっています。
ツイッター公式がアカウント名で遊んでいるのが面白いです😆(Wは勝利で5連勝の時にWを追加していった。Xはプレーオフ出場決定の意味)
そしてミスティクスのハインズアレン選手。
前日の練習は検査のため休んで、翌日陽性だったという発表があり、健康安全プロトコル入りとなりました。
症状は軽く、プレーオフ前に戻れれるかぎりぎりのタイミングになりそうです。(検査で2度陰性が出る必要あり)
順位
昨日の試合をもって、ミネソタ、アトランタ、ニューヨーク、フェニックスの4チームが14勝20敗で並び、その下にロサンゼルスが13勝21敗がつけており、5チームで残り2つのプレーオフ出場枠を争っています。
残り2試合はそれぞれ以下の通り。
- フェニックス:ダラス、シカゴ
- ニューヨーク:アトランタx2
- アトランタ:ニューヨークx2
- ミネソタ:シアトル、コネチカット
- ロサンゼルス:コネチカット、ダラス
予想材料としては・・・
- フェニックスはこれまでダラスに1-2、シカゴに0-2
- ニューヨークとアトランタはこれまで1-1
- ミネソタはシアトルに0-3、コネチカットに0-2
- ロサンゼルスはコネチカットに0-2、ダラスに2-1
選手の入れ替わりや生き残りを賭けたといったメンタル面を考慮するとわからないですね。面白いけど緊張します。
当たる自信まったくなしな個人的な予想:ニューヨークとミネソタ(いろんな背景を鑑みて希望も含む😅)
【追記】
今日の試合でロサンゼルスがコネチカットに負けたのでプレーオフ進出がなくなりました。
また、シカゴがラスベガスに78-89で負け、勝率が25-10となりました。最終戦はシカゴはフェニックスと。ラスベガスはシアトルと残っています。シカゴとラスベガスは直接対決でラスベガスが2-1で勝っているため、もし同率で終わった場合はラスベガスが1位シードとなります。
最後に
バスケづくしのお盆の時期ですね。幸せだけど外出しづらい笑(家でゆっくり観たい派🤣)
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