FIBA女子ワールドカップ2022:9/25 Day4 日本 vs. カナダ

国際大会
この記事は約4分で読めます。

今回は短めに、コメント/感想だけしておきます。

結果は56-70でカナダの勝利でした。(カナダはこれでBグループ予選通過確定)

  • 試合の入りは前回のセルビア戦に比べたら良かったのですが、そこから引き離されて、途中カムバックしそうなタイミングもありつつも、追いつけずに終わるという試合展開でした。
  • オフェンス
    • 前回セルビア戦と同様に、ターンオーバーが目立ちました。そのミスの質(というのでしょうか)が良くないのが目立つ原因かと思っています。ドライブに行った後の消極的(に見える)パスミスや、ドリブルを止めてしまった後のターンオーバーなど。積極的なミスだったら流れや気持ちに影響はそこまでないと思いますが、消極的な気がするので、味方にも良くないし、相手を勢いに乗せてしまいます。
    • スリーの確率が17.1%と引き続き低く、得点が伸びていません。50点台では勝つのは難しそうです。
    • レイアップなどのフィニッシュのバリエーション等を増やす練習をYouTubeではよくお見かけしますが(※それは多くの練習のうちの一部ということは承知です。)それが活きていない気がしています。結局ゴールに近づいたという場面で、1、2の普通のレイアップのステップでブロックされたりタフショットになってしまったりしています。1日2日で解決できる問題ではないですが、世界と戦うには絶対に必要なので、引き続き中長期的に改善点だと思います。
    • ボールマンに強いプレッシャーがあります。セルビアに引き続きカナダもそう言った戦略で成功しているので、今後も間違いなく他国は同じことをしてくると思います。それ以外の打開策が必要です。ナンバープレーっぽいものは成功していた場面もあったので、それを取り入れたり、ローポストにボールを預けたり、違うオフェンスを取り入れたいです。恩塚HCも記者会見では何か対策をすることを言っていたので注目したいと思います。
    • オフェンスは全体的に、うまくいっていることがあまりないので、駆け引きが生まれない状態になっています。スリーが入っていればドライブやインサイドが活きますし、逆であればスリーが、と駆け引きができます。どちらも効果的になっていなかったのが痛かったです。
    • 中国のアメリカとの戦いを観てあたらめて感じたのは、一人一人がオフェンスの脅威となることの重要さでした。中国チームのボールを持ったらマッチアップ相手を倒すという意識を強く感じました。それ以外の国もその気持ちが強く、日本と他国の違いはそこではないかと個人的には思います。(倒すというのはマッチアップで疲れている相手をドリブルで抜く、シュートを決めるなど。)例えると、WNBAのシカゴ・スカイ。人とボールが動いて全員バスケをするチームですが、なぜあれが効果的に成立するかというと、全員が相手を倒すことができるからです。これも駆け引きで、ディフェンスはこの選手は攻めてくるからディフェンスはこっちに寄らなければ、となれば違うところが空きます。そういったのが出来ないのが、オフェンスが成立していない要因のひとつかと。日本は違うスタイルというのは理解しつつ、こちらも中長期的にクリアしないと勝つのが難しくなっていくと思います。(スリーが高確率で決まったとしてもどこかのマッチアップで優位性を作らないとスリーは打てない)
  • ディフェンス
    • セルビア戦もですが、トラップが来るのは読まれていて、得意の形に持っていけないのは致し方ないとして、それ以外の場面でローテーションミス、コミュニケーションミスでガラ空きの選手が出来てしまっています。
    • インテンシティー(強烈さ、強度)やここぞといった集中、気迫を継続できていなかったかなと感じます。ここは選手を頻繁に入れ替えていると言う部分からくることもあるのかな。入れ替えないと強烈なディフェンスは難しいのでバランスが難しいかもしれないですが、シュート率が上がらない理由もそこにあるかもしれないので、一度ある程度選手を固定してもいいような気はします。
Ad Link

最後に

本日9/26の午後3時からフランス戦があります。

1日でプレーの大きな修正は難しいと思いますが、プレーにおいて重要な気持ちの部分は修正できます。もう一度チームとして切り替えて望んでほしいと思います。

もちろん勝たないともう予選通過が厳しくなっていきますが、結果というよりも自チームの試合内容(とくにターンオーバー、ミスの部分)にこだわってほしいなと思います。

フランスは主力のジョハネス選手が怪我のため戦線離脱していますが、身体能力の高いシアトル・ストームのギャビー・ウィリアムス選手がオフェンス、ディフェンスで引っ張っています。日本を倒したいという気持ちは強いと思いますので、その気持ちに負けず、まず試合の入りから1Qごと戦っていきたいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました