馬瓜ステファニー選手がニューヨーク・リバティーのトレーニングキャンプに去年に引き続き2度目の挑戦をしています。
日本時間5月7日にプレシーズンゲーム(本シーズンが始まる前の練習試合のようなもので、シーズンの勝敗にはカウントされない)があり、ニューヨークはシカゴと対戦しました。
結果やら個人スタッツ
結果から書くと53-101でシカゴの勝利。
え、、、と二度見をしてしまうレベルのスコア。
ここまで差がつくとは、というのが正直な感想です。細かくはこの後に書いていきます。
馬瓜ステファニー選手のスタッツは、15分出場、6点(2pt: 3/8、3pt: 0/1)1リバウンド、1アシスト、2スティール、1ターンオーバー
スタッツだけ見ると悪くない(チーム計53点のうちですし)。
試合内容
うーん。
シカゴは去年、さらにその前シーズンの優勝チーム解体後に色々なチームから選手をかき集めてきたにしては(言い方悪いですけど)、結構バランスの取れたチームが仕上がっていました。まだざっと1試合見ただけではありますが、今年のチームはそこからまた主力が去り、若い選手が加わり、昨シーズンと似たようなバランスのチームという印象でした。
特にガード、フォワードは1on1をはじめとする攻撃力があり、ディフェンスに関しては一昨年に町田選手のピックアンドロールのBuddyだったエリザベス・ウィリアムス選手は健在。加えて、一癖も二癖もあるルーキーのエンジェル・リース選手(もう一人この選手と学生時からバチバチライバル関係だった下ポジションのルーキー選手もいるけど怪我中)、フェニックスから移籍のブリアナ・ターナー選手が新たに加入と、下のポジションがかなり層厚めで、ディフェンスが強靭。
ニューヨークは・・・、去年から大きく変わることもないのか、結局ガードのディフェンスが課題なのは変わらずかな。チームディフェンスも特に何かある感もなかったし。プレシーズンとはいえど結構ひどいなと感じてしまったのが本音です。ガードのディフェンスが崩れて、対処しようとしているのかな、とすら感じてしまった。
とはいえシカゴのオフェンス力も中々でした。どの選手も違った特徴、スキルがあって見ていて面白かった。
馬瓜ステファニー選手のパフォーマンス、評価などについて
失礼な内容になる可能性もあることご了承ください。本音を書きます。
出場したのは、プレシーズンとはいえ、あまり試合の勝敗に関係ない時間帯でした。2Qの最後と4Qもうかなり点差が開いていた時だったかな。
ディフェンスでは、ガード、ボールハンドラーについているケースが多く、ディフェンスはある程度評価されているとは思います。スティール2は偶然とかいうものではなく本当に実力のスティールという感じ。もう一つステ選手が関わったスティールがあって、3でもいいぐらい。
でも、オフェンスが良くないと感じました。良くないというか・・・本当に失礼なことを承知で、言葉を選ばずに表すと、迷子な感じもあり、積極性もないというのが印象でした。
日本人の良いところでもあり、良くないところでもありな、合わせようとしてしまうところ。それが迷子という表現をしたくなるようなプレーになってしまっています。不慣れ感をとても感じました。邪魔にならないようにしているように見えました。ボールを受けようとしていないような雰囲気すらあった。
主力と出ている時間帯もあったんですが、積極性を感じないから印象が悪い。自分のミスじゃないのに、相手が積極的だからまるでステ選手のせい、みたいになったシーンもあり。まさにアメリカっぽい。
4Qになるともうオフェンスを作ろうとする選手が出ているわけでもなく、誰も攻めて行かない(守られてこじ開けようとしない)シーンが多々見られ、そこからは少し積極的になったように見えました。
全体的にそれでいいのかーと言いたくなりました。(それとも何か裏であるのか?とすら思ってしまうレベル。)
プレシーズンはシーズンの契約が保証されていない人にとってはアピールの場です。ここでアピールせねばですよ。失うものなんてない。
チームの決まりごとはあると思いますが、もっとボールを要求して、もっと攻め気をもっていいと思う。
ガツガツやって成功すれば認めてもらえる。受け身で合わせるだけだったら認めてもらえない、気づいてもらえないカルチャーです。
不慣れ感について
上にも書いた日本人特有の合わせてしまうやつが原因の一つではあると思います。
それ以外にも、アメリカのバスケへの慣れ、チームへの慣れもあるように感じます。
こればっかりは慣れるしかないんですけど、個人的に気になっているのが、ステ選手が昨年に引き続き今回もキャンプに途中合流したことです。
ただでさえネイティブの選手ではない、ネイティブの言語ではない、などハンデ(と言っていいと思う)がある中で、さらに遅れて参加したら、すごい不利だと思うんですよね。参加は2年目とはいえ。
もっと自信を持つため、少しでも有利になるために最初から参加はどうしてもダメだったのかなぁ。スペインのチームとの契約があったと思うのでしょうがないとは思うけど、もし絶対にWNBAに挑戦、チームに入りたい!ってことならそれを最優先したほうがいいのでは、と思うのが本音。(個人の事情を何も知らない人がこんなことを書いて恐縮すぎるけども個人のブログなのでお許しを。そもそも絶対にWNBAに、ってことではないかもですし。)
アメリカのバスケへの慣れは一朝一夕では難しいと思います。参加するチームのスカウティングをして、できる限りチームのことと、チームメイトのことを知って、挑戦する、それでやっとちょっとは慣れというか不快的さが減るような。これはステ選手に向けてというより、海外挑戦する人へのススメ。
コーチがどんな選手が好きかとか、チームはどういった風土があるか、みたいな。戦力になるスキルが高いことも大事だけど、チームのニーズにマッチすることも重要なので。一般の会社と一緒ですよね。それで試験(試合)の時に力強くアピールする。
淡々とプレーするのもあまり良くない気がしています。エネルギッシュな選手、チームを巻き込むような選手が好まれる傾向があるので、淡々ととやるよりはチームを鼓舞するような雰囲気も大切。
・・・となんか話がずれてきた。
慣れ不足のマイナスを消すためには、という話でした。
最後に
ニューヨークの次回のプレシーズンは日本時間10日朝8時 vs. コネチカットです。
個人的にコネチカット好きなのでナイスカード。
ニューヨークは怪我人リストで休みの方が多くなるかもなので、ステ選手がたくさん出て、アピールできますように。(ブリアナ・スチュアート選手はお休みのようで、また厳しい試合展開になる可能性も。)
ニューヨークが強くなるためには、ガードポジションでディフェンスできる選手を入れるしかないんだよ、っていうことをフロント陣に気づいて欲しい。気づいていると思うけど、もっと危機感を持って欲しい。。。
主力選手は置いておいて、それ以外の選手は若い選手やリーグで経験の少ない選手なので、勝てるチャンスはあると思うんですよね。
そういえばNYは、レギュラーシーズンの開始の契約選手の人数は規定MAXの12名ではなくて11名にしておくというような情報をどこかで見ました。おそらくフランスのジョハネス選手を入れるためだったかな。さらに狭き門になるんですが、でもそれでもチャンスがあるとは思う。
なんかネガな記事になっちゃったかな。私は何か批判するつもりなどはなく、ただステファニー選手にシーズン契約を勝ち取って欲しい!それがNYの強化につながるのが分かるから余計に。(私は別にNYファンではない。WNBAファンなだけなので、各チーム強くなって欲しい。そして日本人選手に頑張って欲しい、もっと海外に出て行って欲しい。)
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