ミスティクス 7/22 ニューヨーク戦の戦評(なんてタイトルつけてみる)

Swish 戦評
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今日はホームはホームですが、Capital OneアリーナというNBAワシントン・ウィザーズの本拠地が会場となりました。先日のインタビューではデレダン選手からいつも使用しているESA(エンターテイメント&スポーツアリーナ)との比較のコメントがありましたね。

収容人数はESAは4,200人、Capital Oneは20,356人とのことで5倍近くの大きさです😳さらに配信を観ていても、没入感を感じさせる近未来的な場内の空間デザインでした。

これまで何度も取り上げてきましたが、規模、財政だよなぁと再認識させられるこの違い。いつかWNBAがそんな規模でできる時がくるだろうか(=WNBA選手の待遇が良くなるということ)もちろんそうなってほしいけど実際そうなるには何が必要だろうか🤔

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試合前ニュース

ミスティクス

デレダン選手を含む全員が揃っての試合です。

1週間後の7月29日から8月8日までの11日間に6試合が組まれています。シアトルとの2日連続試合やラスベガス、シカゴ等の上位チームとの試合が含まれているので、少しでも勝ちを増やしたいところ。

デレダン選手は次回のダラス戦は欠場することを発表しています。こちらよりもシアトルとの2連戦を優先するという判断のようです。

そのデレダン選手、先週のプレーヤー・オブ・ザ・ウィークに選出されました。WNBAキャリア24度目の受賞とのことです。すごい。別次元といつも感じます。

相手チーム:ニューヨーク・リバティー

ブロンデロHCの試合前コメントです。

(イオネスク選手について)

ディフェンスに囲まれることが多いので周りの選手のシュートが増え、リバウンドも増えるといいと思います。

フレアスクリーンなどから簡単なシュートを打って、彼女をリズムに乗らせたいと思います。

アグレッシブになってほしいと思いますが、トラップされた時はチームメイトがシュートを決める必要があります。

(試合の時間が午前11:30〜と早い時間ということについて)

どんな時間帯でも準備をして臨まなければいけません。プロアスリートですから。

私たちはケガ人が多く練習にも人数が揃っていないような状況です。ただやっていることを継続することが重要だと思います。

サブリナ(イオネスク選手)はいつも激しくマークされていますから、オールスターにも選ばれたナターシャ(ハワード選手)や他の選手の貢献が必要です。自信を持って試合に臨み、良い試合にしたいと思います。

ラスベガスとの試合など、点の取り合いの試合が何試合かありました。私たちとしてはもう少しディフェンスに集中し直したいと思っています。そこからオフェンスに繋げていきたいです。

グライナー選手の壁画

グライナー選手を含む18名のロシアに拘束されているアメリカ人の壁画がワシントンDC内とある地域の壁に描かれました。クラウド選手、ウィリアムス選手が参加し、ニューヨークのメンバーもこの地を訪問したようです。

備考

試合の流れの中でのスコアの記載についてはミスティクスのスコアを先に書いています。例えば80-65だったら80がミスティクス。

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試合の流れ

スタートは(敬称略)

G ナターシャ・クラウド
G アリエル・アトキンス
F アリーシャ・クラーク
F エレナ・デレダン
C シャキーラ・オースティン

1Q

ニューヨーク(以下NY)の2連続スリーや積極的なドライブなどからの得点で12-0のスタートとされてしまう。3分経過時にようやくアトキンス選手のプルアップが連続で決まり、ようやくミスティクスに落ち着きが生まれる。その後はデレダン選手のセカンドチャンスや、スリーで相変わらずの個人能力の高さを見せつけた。

ベンチメンバーが交代で出始めるとどちらも中盤スコアが一時止まるも、その後NYはイオネスク選手が引き付けるオフェンスを展開。ミスティクスはピックからウィリアムス選手のダイブに合わせるプレーが決まっていく。

1Qは16-20で終了。

2Q

メンバーは(敬称略)

ルイ・マチダ
エレナ・デレダン
マイーシャ・ハインズアレン
アリエル・アトキンス
シャトリ・ウォーカーキンブロー

ミスティクスはスモールラインナップでスタート。それぞれの選手の積極的なアタックと、早い展開からデレダン選手のスリーで同点に。その後もデレダン選手に打たせるナンバープレーからのスコアや同選手のローポストでの個人技で得点を重ねていく。

ニューヨークは早いボールの展開からドライブ、ミドルと気持ちよくオープンのシュートを打ち続けていたが、その後ミスティクスのディフェンスが徐々に対応し始め、NYのシュートミスやターンオーバーを連続で誘発。そこから速攻などが生まれ12-0ラン。一気に逆転に成功。

クォーターの最後にはイオネスク選手が彼女らしい粘り強いオフェンスリバウンド(キンブロー選手からもぎ取り)からAnd1を返し、40-37でハーフタイムへ。

3Q

開始は(敬称略)

ナターシャ・クラウド
アリエル・アトキンス
アリーシャ・クラーク
エレナ・デレダン
シャキーラ・オースティン

オースティン選手の積極的な連続ハッスルプレーが印象的となった3Qのスタート。オフェンスではデンジャーフィールド選手にマークされているクラウド選手を起点に展開していく。

一方のディフェンスはスイッチを多用し、素早いローテーションで対応。それが功を奏し、残り5分まで相手にフィールドゴールを許さなかった。(FTは与えたが)

ベンチから登場し前半から好調のキンブロー選手、ハインズアレン選手が引き続き積極的なドライブでプレーメイク。会場の雰囲気もありミスティクスの流れだった。また最後に再度イオネスク選手がドライブでこじ開け一本返し59-48で最終クォーターへ。

4Q

メンバーは(敬称略)

ルイ・マチダ
エレナ・デレダン
シャトリ・ウォーカーキンブロー
マイーシャ・ハインズアレン
アリエル・アトキンス
(前回と同じ4Qスタートメンバー)

キンブロー選手、ハインズアレン選手のツーメンゲームが決まった後は、NYのゾーンを混ぜ合わせたディフェンスに対応できず、ミスティクスのスコアが止まってしまう。そしてNYは連続スリーから勢いづき10-0で一気に点差を縮め61-58に。

デレダンサマーのスリーで一息ついたものの、その後もNYのディフェンスに苦しんだ。

アトキンス選手のオフェンスリバウンドからのAnd1が出ると、イオネスク選手のドライブからのAnd1。その後もミスティクスはアトキンス選手、デレダン選手が個人技で引っ張り、NYはハワード選手も個人技で得点と、面白い応酬。

残り2分を切りNYが立て続けにスリーを狙うも、ミスティクスが守り切り、78-69で試合終了となった。

1Q 16-20
2Q 24-17
3Q 19-11
4Q 19-21

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気になったこと

スタッツから

  • 前回同カードの試合は65-77でした。リーグ平均から考えると77点に抑えるのも低い方だと思いますが、今回はさらに低い失点に抑えています。相手のFG率は41.9%とひどいわけではないのですが、ターンオーバーの誘発やスローダウンさせることで、シュート回数を減らす(前回69本から62本)こともできていました。
  • 相手のターンオーバー16、ミスティクス11とミスティクスとしては良い引き締まった試合でした。
  • オフェンスはミス少なく、ミスマッチを狙ったり、自分達が攻めたいところにボールを集め、43.9%のFG率でした。
  • セカンドチャンスからの得点はミスティクス9、NY2とミスティクスがとっていることもそうですが、NYのセカンドチャンスを2点のみに抑えたのは大きいですね。

ディフェンス

3Qのスイッチを多用しながらのディフェンスがとても効いていました。インサイドでクラウド選手が大きい選手につく場面が何度もありましたが、うまく抑えていました。スイッチだけでなくずれた後のローテーションもとても良く、それがクォーター11点という失点の少なさに繋がっていたと思います。

悪い時間帯では、トランジションディフェンスが良くなかったのが目立ちました。ミスティクスが悪いオフェンスやシュートミスで終わった後の切り替えです。それぞれ能力の高い選手が揃っているのである程度は致し方ないのですが、オフェンスが悪いとディフェンスも悪い、という流れを作らないようにしたいところです。

オフェンス

通常のマンツーマンディフェンスに対してはこれまで通り、デレダン選手がいれば同選手のための形を作ったオフェンス。先日ティーボーHCが触れていたようにデレダン選手はパスの能力も高いので、ディフェンスが寄ったところからボールをさばくのも上手ですし、その判断もとても絶妙。行けるところは行くし、無理ならそこまでいかない、という自分の中での基準把握がすごい能力です。

ゾーンに対してはまだまだ不安が残ります。4Qは結局アトキンス選手、デレダン選手の個人技でねじ込んだ感が否めませんでした。今後プレーオフとなりゾーンを敷いてくるチームと当たる場合の対策をしたいですね。

外でボールが回るだけでディフェンスがずれていなかったり、せっかくずれているのに時間をかけてしまいディフェンスがリセットされてしまったりしています。個人の判断力の高さとコート内の5人の意思統一が欠かせないので簡単ではないと思いますが、これを攻略することで優勝へのさらなる自信になると感じます。

選手起用

今日はベンチメンバーのハインズアレン選手、キンブロー選手が特にアグレッシブで目立ちました。2人のツーメンゲームも決まっていましたね。ウィリアムス選手、町田選手もディフェンスで貢献していました。やはりベンチの活躍が今後も欠かせません。

今日もスモールラインナップが多くありました。やはりそのほうがツーメンゲームをやるにもデレダン選手が1-1を仕掛けるにもヘルプが寄りづらいのでオフェンスには良いですし、ディフェンスとしても、機動力のあるチームには対策として良さそうです。

シアトル、コネチカットとかには厳しいかな。メンバー次第ですかね。

町田選手

10分出場 、1リバウンド、2アシスト

2アシストはどちらもペイントアタックしてからのアシスト。積極的に見え、とても余裕を感じられるようなプレーでした。投試はありませんでした。

NYがゾーンにしてちょっと流れがどうかなとなった時にクラウド選手と交代になりました。個人的には町田選手のvs.ゾーンを見たいですが、ティーボーHC的にはとても慎重のようです。

前回のNY戦も10分の出場でしたので、やはり相手次第でのPT増減です。ダラスはシーズン当初はクラウド選手の健康安全プロトコルの関係もあって1試合はスタートで31分、もう1試合はベンチから17分出場しています。ここ数試合の様子を見ていると自信と積極性を持ったプレーっぷりなのでPTが多くなりそうな気配は感じますが、展開次第ですかね。

スモールラインナップ時の2Q、4Qの開始メンバーが前回のミネソタ戦とほぼ一緒でした。相手次第になると思いますが、このメンバーが合うということでローテーションの組み方をしているでしょうから、今後もそんな器用になればいいなと思います。

Bitly
Bitly

最後に

これで17勝11敗で引き続き5位。(これまで28試合もやってきたってことに驚き!)

シカゴがまず最初にプレーオフ進出を決めたようですが、本当にさらに強さに磨きがかかっている気がします。先日は正PG抜きでシアトルに勝利していましたし。何かが起こらない限り1位シードになりそうです。シカゴとは8月6日に1試合組まれています。楽しみですね。

話が飛びましたが、ミスティクス次回は1週間空いて日本時間7/29 (金) 朝9:00から、アウェイでダラス・ウィングス戦です。シーズン序盤に連続で戦って、こんな内容でした。

得点力のあるガードをおさえて、失点を減らしたいですね!シーズン序盤とはまた違った完成度になっているかと思いますので、油断せずしっかりと勝っておきたいところです。(最近ダラスの試合まったくと言っていいほど観ていないので予習しようかな。)

それにしても今回は今までで一番睡魔がやばかった💦 いざ試合が始まれば大丈夫でしたが、試合開始1時間前ぐらいに意識がはっきりしていたところから急に眠くなって結構危なかった😅 Twitterで自分を目覚めさせるのに必死でした笑

それでは、今回もありがとうございました!

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