ミスティクス 5/18 ダラス戦の戦評(なんてタイトルつけてみる)

Swish 戦評
この記事は約12分で読めます。

お待たせしました。昨日は5/18に誕生日だったシャトリ・ウォーカーキンブロー選手の画像を作りたくなり戦評を後回しにしました🙏

※時差があり分かりづらいのですが、こちらのサイトやTwitterではいつも必ず日本時間の日付を使っているので、アメリカ時間では17日の夜に試合でした。なので試合があった日の翌日が誕生日です🎉

 
 
 
 
 
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キンブロー選手、あまり目立っていないですが、今回も鍵となるプレーをしていました。

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試合前ニュース

チームにケネディー・バーク選手が合流。この試合から出場することになりました。(試合前、だれがあそこまで活躍すると予想しただろうか・・・)

これで、エリザベス・ウィリアムス選手を除く全選手が揃った形になります。

前回14日のダラス戦と比べると、惜しまれながらもカットとなったベンザン選手の代わりに、クラウド選手が復活、バーク選手が同流で各ポジションに厚みがでたロスターとなりました。

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試合の流れ

1Q

スタートは(敬称略)
F エレナ・デレダン
F マイーシャ・ハインズアレン
F アリーシャ・クラーク
G アリエル・アトキンス
G ナターシャ・クラウド

前回とはうってかわって、ミスティクスはオフェンスの雰囲気が重いスタートとなった。シュートまではいけているが確率が悪く、フィールドゴール(以下FG)が決まらない。そして思い切りのよくない、細かいパスのターンオーバーが先日に引き続き多い。

ディフェンスでは、前回乗らせてしまったアリケ・オグンボワレ選手を徹底マークし、外からのシュートは打たせない作戦。そんな中、ウィングスのもう1人のスコアラーであるマリーナ・メイブリー選手が出だしから積極的なオフェンス。

6:14時点でミスティクスのFGは0-5。スコア1-9の時点でミスティクスのタイムアウト。

タイム明け直後のプレー、オフボールのシンプルなスクリーンからデレダンのゴール下でようやくのFGとなり、少し雰囲気が落ち着く。

1Q残り5分程度で町田選手登場。左ウィングからのドライブレイアップ。外れはしたが何も生まれないところからドライブに行ったのはこれまであまりみないケースだったので印象的だった。(ショットクロックのことを考えていたとしても)

残り3:22、ハインズアレン選手がドライブの際にディフェンスと脚が交錯しロッカールームへ、その後試合へ戻ってくることはなかった。(現時点でアップデートはないが、ティーボーコーチによると、靱帯や骨などの深刻な怪我ではなさそうとのこと。)

オースティン選手と初登場のケネディー・バーク選手が交代でIN。これでコート上は全員ベンチメンバーに。(上記2人に加え、町田選手、ティアナ・ホーキンス選手、ウォーカーキンブロー選手)この起用がこの試合の最大のターニングポイントだったかもしれない。

キンブロー選手が思い切りの良いジャンプシュート、バーク選手のスティールから速攻、町田選手のディフェンスのずれからドライブしたレイアップなど、スタートメンバーとは違う思い切りのいいプレー。

同じくベンチメンバーが主体となっていた相手のシュート率は下がり、8-0のランで14-19で1Qを終えた。

オグンボワレ選手への執拗なディフェンスが続いおり、ブザー後に同選手がボールを数回フロアに強くドリブルする姿。ボールにタッチする回数すら少なく、フラストレーションを溜めているよう。

2Q

キンブロー選手のスリーからスタート、直後にスティールから速攻と、他の選手が注目され目立ってはいないが、1Qの思い切りの良いシュートから2Qのスタートのプレーはチームを支えていたと感じた。

ウィングスはメイブリー選手が継続してオフェンスを引っ張る。

その後キンブロー選手にかえて町田選手投入。その時点のメンバーは、オースティン、デレダン、クラーク、クラウド、町田(敬称略)で、PG2人の起用。

このメンバーでのオフェンスはとても安定していた。ミスマッチや、ヘルプディフェンスの寄りを見ることができ、判断がよい時間帯だった。言わずもがなディフェンスもよく、決まりごとを継続。ハイライトにもなったオースティン選手のビッグブロックがでた直後にクラウド選手のスリーで4点差に迫る。

ディフェンスで町田選手がローポストではられるも(ようやく出た!)、ヘルプサイドの早い寄りでヘルドボールに。ナイスチームディフェンス。(クラーク選手のヘルドボールになったが、町田選手のジャンプが見たいと思っているのは私だけではないはず😊)

そのポゼションで相手の24秒バイオレーション。直後クラウド選手のドライブからAnd1プレー。ディフェンスに成功した後のこういったプレーは盛り上がる。

そしてノリノリのオースティン選手のスティールから速攻、町田選手が走りレイアップを決め、26-26の同点に。(ホームコートだったらとてつもなく盛り上がっているだろう)

ディフェンスではシュートさせたくない選手には密着マークを続け、外で打たれてもいい選手は放置して再び24秒バイオレーションをとる。オフェンスではデレダン選手のミスマッチをついた1対1、そして24秒ギリギリの町田選手のプルアップ。町田選手の縦パスからオースティン選手が走りテンポが上がる。

その後スリーの応戦があり、37-34のミスティクス3点リードで後半へ。

3Q

3Qの開始メンバーはスタートメンバーの4人と、怪我で退場のハインズアレン選手に代えてオースティン選手。

2Qのブロックからノリノリの同選手が引き続き存在感。立て続けに得点を決める。

オグンボワレ選手がようやくタフショットを決めてこの試合初得点。

途中、オースティン選手のブロックがあったが、その前後でオグンボワレ選手のマークマンをどちらもコート内にいるクラウド選手からクラーク選手に代えていた。コート内で選手が判断してこまめに交代で行っているよう。面白い。

オースティン選手が3ファールのため積極的なディフェンスはできず、ウィングスのフォワード/センターのハリソン選手が引っ張るが、アトキンス、デレダンのスリー、そしてスタートメンバーの外のシュートが当たり始める。

ミスティクスは再び全員ベンチメンバーへ。相手の集中力をかいたミスから速攻が2本連続で出る。68-47と21点の最大リードを奪う。

4Q

4Qも全員ベンチのメンバーで代えずにスタート。

エントリーパスが狙われターンオーバーから速攻をくらうも、ディフェンスのずれからオースティン選手のミドルやキンブロー選手のカットイン。

途中交代したクラウド選手が1人でがんばりすぎから相手のブロックをくらい、それが速攻につながってしまうも、直後に流れをきるためにタイムアウト。この時点で74-59。

3Qと同様、ピックのずれから落ち着いたオフェンスやデレダン選手の1on1、そして、オースティン選手のオフェンスリバウンドからののセカンドチャンスで着実に得点。

ダラスはアリーシャ・グレイ選手が奮闘。オグンボワレ選手は意地のAnd1を見せたものの、彼女に対するミスティクスの徹底したディフェンスは点差が開いても継続された。

残り1:39、最後のクラウド選手のゴールキーパーのようなスティールで勝負あり。

最後に町田選手出場。今まで以上に積極的なドリブルワークからペイントアタック、ブロックされはしたが速攻のレイアップと最後まで積極性をみせた。

86-68で試合終了

1Q 14-19
2Q 23-15
3Q 31-13
4Q 16-21

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全体的に気づいたこと

スタッツ

スコアは84-68(前回86-94)

スリー確率:ミスティクス 50%、ウィングス 33%(前回:52%、44.8%)
FG確率:ミスティクス 52%、ウィングス 41% (前回52.5%、47.7%)

これだけをみるとウィングスのスリーの確率だけが大幅に落ちているのがわかります。また、ウィングスのスリーの投試数も29から21に減っていました。オグンボワレ選手にスリーを打たせないことを徹底した結果ですね。

ミスティクスの得点はほぼ変わっておらず平均的にこれぐらい点数を取れるチームということ。ディフェンスで80点程度かそれ以下に抑えることで勝率が高くなると思われます。

リバウンド:42-34で圧倒。うちオースティン選手8本、デレダン選手・クラーク選手それぞれ5本。

ターンオーバー:ミスティクスは前回の18から13へ減少。ターンオーバーからの失点が少ないもの明らかでした。

ベンチメンバーの活躍

今回の試合は何よりもここが光りましたね。

ベンチメンバー3人が二桁得点(キンブロー選手、オースティン選手、バーク選手)で、退場したハインズアレン選手以外全員が2桁の出場時間。

一番出場時間が少ないのはバーク選手の13分でしたが、なんと濃厚な13分👏 10点、3リバウンド、1アシスト、3スティール!読み、反応が良いディフェンスと堅実なミドルシュートが印象的でした。1試合目のこのフィット感!😆(選手ももちろんすごいけど、ティーボーコーチはチームに合う選手を見つけるのが本当に上手!)

一見、似ているプレースタイルかと思える器用なフォワードのプレーヤーが多いですが、それぞれ違うエッセンスをもたらしていますね。オースティン選手がハーフタイムのインタビューで言っていたように、誰もがオフェンスでスコアする力を持っているのが強みです。

オースティン選手もオフェンス、ディフェンスともに存在感。チームに勢いをもたらし、その後の安定した試合運びの原動力となった活躍でした。

プロトコルから復帰のナターシャ・クラウド選手

予定の20分より長い25分の出場。

開始直後の重い雰囲気や、途中持ちすぎな場面もありましたが、復帰直後でガーサスの10点、7アシスト、スティール2。

ディフェンスではオグンボワレ選手を執拗にマーク、オフェンスでは外が打てるだけでなく、流れが悪くなりそうなときにドライブでこじ開けることもできるのでやはり存在は大きいと感じました。

実況の方からは「チームだけでなく、リーグ全体のボーカルリーダー」と表現されていました。

あとは、オースティン選手とのピックアンドロールが2本綺麗に決まっていたので相性がよさそう。これからも2人のピックが見られそうです。

ディフェンス

前回の反省を活かしてオグンボワレ選手のタッチ回数を減らし(フェイスガードまではいかないが強烈ディナイ)、ボールを持たれたらとにかく(できるだけ左に)ドライブさせる作戦、というのが明確だった試合でした。スクリーンにはハードヘッジし、しつこく追うのも約束だったよう。

マッチアップもクラウド選手、アトキンス選手、クラーク選手、バーク選手と複数選手で交代しながらディフェンス。ヘルプディフェンスも早めの寄り+全員ヘルプ。勝利したラスベガス戦のように、ドライブを全員で潰すようなディフェンス。

打たせていいい選手を決めて、特にソートソン選手はだいぶ外は打たせて13点決められているけれど、これはミスティクスの戦略通りと考えられます。

デレダン選手がセンターポジションをやる際に、リバウンドが弱くなるのと、ヘルプサイドのときにオグンボワレ選手に2回And1プレーを許しているのが少し気になりましたが、考えてみると、

おそらく(個人的予想)、チームとしてはデレダン選手をリバウンドやディフェンスで消耗させたくない(ティップオフのジャンプすらさせていない)、さらにファールがかさんでプレータイムが減るのも避けたいので、本当はセンターポジションであまり出したくないと思われます。

が、ウィリアムス選手の合流ですべて解決できると考えられます👏

相手チーム:ダラス・ウィングス

ダラスはミスティクスの試合がない期間で、1試合行っていることもあり疲労があったかもしれないですね。それに加え、ミスティクスのディフェンスによってフラストレーションを溜めている印象でした。

オグンボワレ選手以外のスタートは全員二桁得点。しかし、ベンチメンバーは3点(!)とやはりベンチの差。

前回と比べると、メイブリー選手、ハリソン選手が活躍、グレイ選手は安定したプレーでしたが、やはりオグンボワレ選手のチームであり、彼女の活躍が必要。

今後もう1人の主力で中も外もでき、機動力のあるサトゥ・サバリー選手(今季トルコリーグ優勝でMVP)が復帰すればまた違う展開が見られると予想されます。

町田選手

17分出場 6点(すべて2点)、1リバウンド、0アシスト、2TO

内容

これまでに増して積極性があったように感じます。

慣れもあると思いますが、いつも取り組んでいるとお見受けするドリブルからのプルアップ(いつもより高いアーチになっている?)。決まって嬉しい。これが決まってくると相手も守りづらくなると思います。

また、いつも感じることなんですが、交代後一番最初のプレーを意識的にされているのか、何かしらを生み出している(今回はスタッツに残っていないけど)。そう言ったところもベンチからの出場でも評価される点だと思います。

また、ディフェンスリバウンドの後に町田選手自身がもらって運ばなくても良いことに慣れて、速攻の前線を走る姿も何回か。これによってチーム全体の運びの流れもよくなると思われます。

ターンオーバーは2。ドライブからのパスアウトが手にかかったのと、バックパスを防ぐため?スティールされたもの。他にディフェンスの手にかかったものも少なくなっているし、意識して、慣れてきているのだと思われます。

珍しくアシストが0ですが、ドライブからのパスアウトも思い出せる範囲で2つ綺麗なものがありましたし、これまでより積極的にプレーされた結果かと思われます。相手のヘルプもそこまで寄っていなかったかな?

町田選手に対する実況の方のコメントまとめ

町田選手について実況の方が言っていたこと(途中抜けた部分も含め)一覧です。

  • 「彼女のラスベガス戦の活躍は彼女がこのリーグ(WNBA)レベルの選手であるということを示している。」
  • 「オリンピックのフランス戦で記録となる18アシスト。今のプレーでシュートもできることを示している。」
  • 「クラウド選手の負担を減らす」
  • 「特別な存在。ティーシャ・ペニチェロ*やスティーブ・ナッシュと比べられるようなコートビジョン、ボールキープ力、ドリブルで割っていくスキル、さらに味方をみつける能力」

あと、町田選手を紹介するとき、3Q 0:49頃に「FUJITSU RED WAVE」と言っていますので、聞き逃した方はぜひ見逃しでご確認を😊

※ペニチェロ氏は殿堂入り元WNBA選手でトリッキーなパスが代名詞の選手。スティーブ・ナッシュは元NBAのこちらも超越したパス能力をもつ選手。ペニチェロ氏のハイライトです。

最後に

前回とは全く逆の展開となった試合でした。

スカウティングの徹底から執拗なデフェンス。そして、代わり代わり出てくる選手の活躍。観ていてより戦っている感がある試合でした。(いつも戦っているんですが💦)

・・・この記事投稿前に見返したら1Q、2Qの内容が長くて3、4Qがだいぶ短いですね・・・局面の重要さに比例するということで😅

さて次戦はデレダン選手が帯同しない代わりに、エリザベス・ウィリアムス選手が合流する予定です。

ハインズアレン選手が大事に至っていないことを願いつつ、新しい選手が加わったチームが観られる土曜が待ち遠しいですね!

今回もお読みいただきありがとうございました!

試合後のデレダン選手、オースティン選手のインタビューを見ていないかたはこちらから。

Bitly
Bitly

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