町田選手が渡米し、いよいよトレーニングキャンプ中のチームと合流。5月初旬にもう開幕戦が控えています。
WNBAに関しての日本語の情報がかなり限られているので、少しでも多くの方に知っていただいて盛り上がればいいな、選手として挑戦する人が増えればいいなと思って書いていきます。
今回は、WNBAをこれから見始める人のため、WNBAって?ミスティクスって?という方のために、ワシントン・ミスティクスを紹介していきます。
個別の選手とコーチは少しずつご紹介していましたが、チーム全体はまだでした。
超簡単にチームの歴史、コーチ、どんなチームスタイルか、また、選手についても、現在トレーニングキャンプ中で、この後誰がカットされるかわからず、誰が開幕時の12人の登録選手として残るかわからない状況ですが、主力選手数名を紹介していきます。
チームの歴史
WNBAの東地区(イースタンカンファレンス)に所属するミスティクスは1998年にワシントンDCに創立されたクラブ。
八村選手が所属するウィザーズと同じオーナー母体が所有しています。(なので通訳関係とか日本語マーケティングのチームは共有されているのかなと思います。)
創立から2021シーズンまでの24シーズンのうち、13のシーズンにおいてプレーオフに出場しています。そのうち2019年に初優勝。2018年にはカンファレンス優勝しており、それが示すように、近年強豪の仲間入りをしたといってもいいでしょう。
コーチ
現在のコーチについてはこちらの記事で詳しく書いていますのでご参考にしてください。
脚色抜きですごい方です。
ミスティクスが強豪になったのは、このコーチ兼GMになってからと言っても過言ではないでしょう。
GMも兼任していることから、ルーキーや他チームの選手の獲得も行なっています。なので自分のコーチングスタイルに合う選手を集めて、その選手たちを活かすチームスタイルを築いている、
そしてそれが成功しているからこそこのミスティクスの成績になり、チームが成功している大きな理由の一つです。
チームスタイル
ここ数年のオフェンススタイル
もちろんコーチによって、その年やその年に所属する選手によって違いはありますが、近年のオフェンススタイルをご紹介します。
こちらは2019年に優勝した際のプレーが延々と続く映像です。
基本的にはウィングの選手がボールを受けてそこへのスクリーン、もしくは一度ポストプレーヤーにボールを繋いでそこからアラウンドプレー。それ以外の選手はスペースをあけて待機。
結構どこのチームもこの攻め方が主流ですし、日本でもよく見ますね。
基本的にはこのシーズンの後も同様の攻め方をしています。
出ている選手の中で攻める選手はある程度決まっているので、その選手にこういったプレーをさせるためにナンバープレーをコールしたりします。
ミスティクスで特徴的なのは、その選手が最後までシュートにいく率が低いかなと。
例えばエース級の選手が攻めていって、ヘルプディフェンスが寄ってきても、アメリカでは決めればよし、という文化なので、とにかくディフェンスが寄ろうが積極的に攻めて決めることが重要視されがち(特に学生のときとかですね)。
ですが、ミスティクスの場合はディフェンスが一人でもよったらパスをまわす、ボールシェアをするという文化がはっきりしていると感じます。
Speaking with Head Coach Mike Thibault (@coachthibault ) of the Washington Mystics
He talks about losing Rookie Christyn Williams , training camp and more#WNBATwitter pic.twitter.com/FaJKGifjbl
— Wayne Cole (@waynec0le) April 20, 2022
こちらのティーボーコーチの数日前のトレーニングキャンプ中のインタビューによると、「チームの特徴は、 スペーシングを保ち、早いペースでボールを動かし続けること、アンセルフィッシュでいること」とのこと。
まさにそんな感じですね。
日本のバスケを見慣れている方や元プレーヤーだった方がWNBAをみると、最初はカルチャーショックを受けるかもしれません。
そこ行っちゃう?!なんでそこパスしないんだよー!ってことが多々あるので😅
もちろんどちらがいい悪いではなくて文化の違いなので、そこも含めて楽しめると思います!
町田選手がどうフィットするか
町田選手としては日本でやっていたバスケをそのまま活かせると個人的には思っています。
上の動画だとガードがフォワードにエントリーパスをして逆サイドで待つパターンが多いですが、町田選手の場合はもしかしたらエントリーパスを受ける側になることもあるかもしれないですね。
町田選手のドライブでペイントにアタックしながらのパスは世界レベルで、ティーボーコーチもそれを見て契約しているでしょうから、そんなパターンも増えると思います。
というかそっちの方が町田選手が活きるので、ピックもしくはアラウンドをつかって町田選手がコントロールする場面をたくさん見られそうな予感がしています。
後は自他共に(ご自身もコーチ陣も)言われている、自分で得点するスキルがないとスカウティングされて対応されてしまいますので、そこを攻略してほしいです!
主力選手紹介
もうすでに記事を数回書いていますので超簡単に。
#11 Elena Delle Donne(エレナ・デレダン)選手
196cm、フォワード。32歳。
超のつくスーパースター。代表経験もあり、シーズンMVPをはじめとする数々の賞をこれまで獲得。その容姿もあり人気のある選手です。
とにかく正確なシュートを外からも中距離、ゴール下も決めてくる選手。
怪我から復帰のシーズンで、怪我なく健康でいることがチームの鍵になってくるでしょう。
デレダン選手についてもっと知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
#2 Myisha Hines-Allen(マイーシャ・ハインズアレン)選手
185cm、フォワード。25歳。
2年目の平均得点2.3得点から3年目に17.0点に急成長した選手。特にデレダン選手不在の時にチームの主力となりチームを引っ張っています。
こちらも外も中もどちらもできる選手。ポストプレーからも決めてくる選手ですし、ピックアンドポップでスリーポイントラインの外に出てスリーを打つことができます。(デレダン選手ももちろん同様です)
若手から中堅になりこれからがキャリアのプライム期。今年もインスタを見ると身体が絞れているようなので、楽しみです。
ハインズアレン選手についてはこちらをご覧ください。
それ以外の主力選手
#7 Ariel Atkins(アリエル・アトキンス)選手
#9 Natasha Cloud(ナターシャ・クラウド)選手
どちらもガードの選手。アトキンス選手は身体能力の高いレフティーのシューティングガードで、クラウド選手はチームリーダー的存在のポイントガードです。
この選手たちに加えて間違いなくロスターに残ってきそうと予想できるのは、
唯一、#21 Tianna Hawkins(ティアナ・ホーキンス)選手ぐらいじゃないかなぁ・・・それぐらいだれが残るか分からない群雄割拠のような状況です。
現時点で上で挙げた4人が主力で、そこに怪我から帰ってくるAlysha Clark(アリーシャ・クラーク)選手、ヨーロッパから帰ってくるElizabeth WIlliamas(エリザベス・ウィリアムス)選手が大きな存在として途中で合流することになっています。
最後に
ということで今回はミスティクスの主力選手たちを超簡単にご紹介しました。
現地25日午後8時からから町田選手の紹介のために記者会見が開かれるとのこと。かなり大々的に扱われるようで、一体だれをターゲットにしているのかなという感じではあります。オリンピック記録を持つ日本のPGが来たということでメディアへのアピールなのかな。日本人としては嬉しい限りですけど😊
ここまで扱いが大きいとプレッシャーもあるかもしれませんが、町田選手のいつものパススキルで魅せてほしいです。
早くインスタやTwitterに出てくるのが待ち遠しいですね!
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