ミスティクス 7/4 コネチカット戦の戦評(なんてタイトルつけてみる)

Swish 戦評
この記事は約13分で読めます。

アウェイ3連戦後のアトランタ戦からかなり時間が空いたように感じてしまいましたね。6月があまりにもハードスケジュールでした💦 これからは有利なスケジュールなはずです!この試合の次のアトランタ戦の後はオールスターがあり、その後半戦となります。

それにしても2時の試合は4時の試合より個人的には好きではなかったです💦 早く寝たけど効果あったのかというぐらいボーっとしてたし、終了時は完全に朝になっていてあまり寝れなかった(寝たけど😆)でも調べたら今後2時の試合は来週のオールスターだけでしたー。よかった🥺

Ad Link

試合前ニュース

ミスティクス

オースティン選手の祖父の訃報がありました。同選手は数日お休みされ、練習には昨日復帰したとのことです。

デレダン選手はコネチカットへは不帯同となりました。今回は医療チームとの話し合いによって決定したそう。チームとしては次戦のアトランタ戦には必ず出場して欲しかったそうで、その場合は今回のコネチカットは休ませた方が良い、という決断だったようです。

しかし、この試合の前まではコネチカットとは1勝1敗。プレーオフに進出し対戦することになる場合、これに勝てばホームコートアドバンテージを獲得できる(タイブレーカーを得る)ので、本当はデレダン選手には出場してほしかったよう。苦渋の決断だったようですね。

相手チーム:コネチカット・サン

今週末のオールスターにはジョンケル・ジョーンズ選手、アリッサ・トーマス選手、ブリオナ・ジョーンズ選手の3人が選ばれています。が、この試合の前の4試合は1勝3敗と少し調子を落としていました。

こちらコネチカットのコクラネスACのコメントです(カート・ミラーHC不在の際に代理でHCを務めた方)。

(前回は)ミスティクスがスタートダッシュをして1Qが大きな差となりました。フィルムを見て分析しました。今度は私たちが最初から私たちのゲームプランを遂行してスタートダッシュをする番です。

デレダン選手がいるとディフェンスの注意が彼女に引きつけられます。いないことでの差がそこまで大きいとは言いませんが、クラウドやアトキンスなど、他の選手により集中することができるようになります。しかし重要なのはいつものようにチームとしてプレーすることです。

タイブレーカーを得ることは重要です。上位5位まで僅差で競っているので、この試合を勝っておけば後々大きな意味を持つかもしれません。ビッグゲームです。

備考

試合の流れの中でのスコアの記載についてはミスティクスのスコアを先に書いています。例えば80-65だったら80がミスティクス。

Bitly
Ad Link

試合の流れ

スタートは(敬称略)

G ナターシャ・クラウド
G アリエル・アトキンス
F アリーシャ・クラーク
F マイーシャ・ハインズアレン
C シャキーラ・オースティン

1Q

最初から気合いを感じられるチームディフェンス&オフェンスからスタート。ミスから速攻をくらうも、コネチカットのゾーンディフェンスに開始からしっかりと対応したオフェンスを見せた。

コネチカットのハイデマン選手がスリーを決めれば、ミスティクスはアトキンス選手の2連続スリー、直後にジョンケル・ジョーンズ選手のスリーとスリーポイントの応酬があったが、クラウド選手のドライブ、ホーキンス選手のミドルと確率よくシュートが入っていき、2連勝した試合の内容をそのまま引き継ぐようなシュート率。

早い展開となり2本返されるも、アトキンス選手がスティールからのワンマン速攻やプルアップ、そして積極的なプレーからフリースローをもらうなど、さすがオールスター選手という活躍。

アトキンス選手、FG4/4の12点を筆頭にミスティクスはチームでも58.8%のFG%で26-19として1Q終了。

2Q

メンバーは(敬称略)

ルイ・マチダ
マイーシャ・ハインズアレン
アリエル・アトキンス
ナターシャ・クラウド
シャキーラ・オースティン

両チームともターンオーバーが続き、1Qとはガラッと異なる2Qの開始。

どちらも数分間乗れずにいたが、クラーク選手のスリー、相手のパスミスからの速攻でのツーポイントでようやく流れが生まれそうな雰囲気。その後キンブロー選手の積極的なアタックからジョンケル・ジョーンズ選手の3つ目のファールをさそい、2Q残り4:21で交代に追い込む。

それに続いてホーキンス選手のスリー、相手のターンオーバーからキンブロー選手の速攻とミスティクス側に傾き、12-4ラン残り3:42で40-28とする。

コネチカットはアリッサ・トーマス選手が意地でこじ開け2本返すも、さらに磨きがかかったように見えるミスティクスのディフェンスが続く。ミスティクスはオフェンスでもしっかりと相手のディフェンスを見たカットやフェイクを織り交ぜた質の高いオフェンスを繰り広げる。

49-34とリードを広げハーフタイムへ。

フィールドゴールはミスティクス56.3%(18/32)、コネチカット48.3%(14/29)とどちらも高いが、ディフェンスでコネチカットの投試数を少なくしているのがわかるスタッツだった。

3Q

開始は(敬称略)

ナターシャ・クラウド
アリエル・アトキンス
アリーシャ・クラーク
マイーシャ・ハインズアレン
シャキーラ・オースティン

2連続TOでスタートもその後は力強いハーフコートディフェンスで相手をシャットアウト。ミスティクスも3分半スコアがなかったが、オースティン選手のオフェンスリバウンドからクォーター初得点。その後も同選手がカットからフリースローをもらうなどカッティングの思い切りが良い。

その後、ミスティクスはハインズアレン選手が積極的にオフェンスをしかけ得点を重ねる一方、コネチカットはやはり早い展開になると強さをみせる。アリッサ・トーマス選手がフリースローを2本決めたあと、ジョンケル・ジョーンズ選手のミドル、ハイデマンのスリーと一桁差まで点差を縮められる。

その中で、ゴール下でミスティクスのディフェンスが戦い続けジョンケル・ジョーンズ選手からの4つ目のファールを引き出す。

ミスティクスのオフェンスは、形は悪くなくシュートセレクションも良いが、シュートが入らなくなる。3Q後半はほぼスコアをすることができず10点にとどまってしまい、59-54の5点差で最終クォーターへ。

4Q

メンバーは(敬称略)

エリザベス・ウィリアムス
ナターシャ・クラウド
アリエル・アトキンス
シャトリ・ウォーカーキンブロー
ティアナ・ホーキンス

アトキンス選手のスティールから速攻になりかけるもターンオーバーという開始。一方のコネチカットはコートニー・ウィリアムス選手のミドルが乗り始め、連続で決まり、ホームの観客の後押しと共にコネチカットの雰囲気になっていく。

ミスティクスのオフェンスは焦りが出てくる。そしてさらに勢いづき、先読みしたコネチカットのディフェンスのプレッシャーからのターンオーバーを繰り返してしまう。

その中でもミスティクスのディフェンスは切れることなく続き、クラーク選手が個人ディフェンスのスキルが凝縮したポゼションも見られた。しかしオフェンスはとにかく苦しみ4Q中盤から最後までシーソーゲームとなる。

残り20.8秒66-66の同点でミスティクスボール。クラウド選手のドライブが決まらず5.2秒を残し相手ボールになるも、コートニー・ウィリアムス選手の1on1からのミドルシュートが決まらずそのままのスコアで延長となった。

OT

メンバーは(敬称略)

ナターシャ・クラウド
アリエル・アトキンス
アリーシャ・クラーク
マイーシャ・ハインズアレン
シャキーラ・オースティン

ミスティクスは継続して丁寧なスイッチをからのディフェンスを行うも、コネチカットのウィリアムス選手のドライブからのスコア、トーマス選手のミドルが続けて決まってしまう。一方のミスティクスはアトキンス選手のミドルでようやく得点。

ジョンケルジョーンズ選手とオースティン選手がゴール下でバトルし合っているのをはじめゴール下のフィジカルな展開が続く。

クラーク選手がドライブからフリースローをもらい2点、コネチカットはトーマス選手のフリースローで2点と渋い展開が続く。

コネチカットのオフェンスでのシュートが弾かれたものがアウトオブバウンズとなり、29.8秒残してレビューとなる。コネチカットボールになったもののそのポゼションは守り切り、残り15.4秒で70-73ミスティクスボール。タイムアウト。

クラーク選手の早めの2点で72-73。残り10.6秒でファールゲーム。

ファールをされたボナー選手が2本目を外し72-74。残り8.9秒でミスティクスボール。最後のタイムアウト。

クラウド選手の1on1がジョンケル・ジョーンズ選手にブロックされ、残り1.9秒。最後のインバウンドプレーが良いシュートにつながらず72-74で試合終了となった。

1Q 26-19
2Q 23-15
3Q 10-20
4Q 7-12
OT 6-8

Bitly
Ad Link

気になったこと

スタッツから

フィールドゴール確率:ミスティクス 27-69(39.1%)、相手 30-69(43.5%)
スリーポイント確率:ミスティクス 4-21(19.0%)、相手 6/18(33.3%)
ターンオーバー:ミスティクス 19、相手 17
アシスト数:ミスティクス 16、相手 17
ベンチポイント:ミスティクス14、相手 4

  • フィールドゴール率が前半の56.3から落ちて39.1%となってしまっているのが後半のスコア停滞につながりました。後半と延長あわせて23点しか取れていません。また、単純なシュート数がミスティクス前半32本・OTを含む後半37本、コネチカット前半29本・後半40本とシュートの割合的にコネチカットのシュートが増えていたことを示しています。ミスティクスのオフェンスがうまくいかずターンオーバーやシュートミスとなったものを早い展開でコネチカットがオフェンスに繋げていたということかなと思います。
  • ターンオーバーもミスティクスにしては多いです。こちらも後半激増しました。
  • アシスト数も良い時はだいたい24、5アシストあり、(この試合が終わった段階の)平均20.6なので、延長だったことを考えると少ない気がします。特に後半はパスの展開が悪かったようです。
  • ベンチポイントは相手が4ってかなり少ないですね💦 ただ、ブリオナ・ジョーンズ選手が24分出場し、ディフェンスやリバウンド、スクリーナーとして計算できるのが大きいように思われます。

ディフェンス

ディフェンスはとにかく継続してレベルの高いディフェンスだったように私には見えました。スカウティングレポートをもとにとにかく的を絞ったディフェンスでした。唯一これを守っていれば展開が変わったかもと思えるのは4Qのコートニー・ウィリアムス選手へのディフェンス。決まり出すと止まらないタイプで、彼女が決めるとチームとしても乗らせてしまうので、あのあたりを少しでも守れていたら違ったかも?!といってもタフショットを決めてくるので難しいところです。

うーん、やはりディフェンスはやることはやれたと思います。オーバータイムまでいって70点台ってだいぶロースコアです。コネチカットは(この試合終了時点で)平均得点84.5のオフェンス力ですから、かなりいいディフェンスだったと思います。

オフェンス

前半は人もボールも動き、ゾーンにもしっかりと対応、判断して、良いシュートを作り出せていました。しかし後半になって相手がディフェンスを変えてくると(先読みしてパス展開を防ぐディフェンス)、それに最後まで対応できずオフェンスが作り出せなかったように見られます。

こう言った時に個人でミスマッチを攻めるのも効果的ではないかと思いますし、クラウド選手がところどころ見せた背のミスマッチをつく攻めは良かったと思うのですが、いかんせんクラウド選手の出場が43分と負担大。例えばスクリーンを使ってスイッチさせ、クラーク選手のローポストなどいいと思いますが、あまりスイッチさせる狙いのスクリーンがミスティクスはないのかなと。計算できる得点オプションを増やしたいところです。

選手起用

これまでで一番固定メンバーだったかもしれませんね。今回タイブレーカーを得るために絶対勝ちたいという気持ちがあったようなので、全てをかけて勝ちにいったのだと思います。そこからのこれほどの固定メンバーだったのかなと感じます。

結果を見てタラレバの話をするともうちょっとベンチを混ぜてもいいかという意見もあると思うのですが、絶対に勝ちたい試合という考え&今日の展開を考慮すると、ああいった起用は仕方ないのかなとも思います。

起用法ではなくオフェンスの組み立てについて今日感じたのは、エリザベス・ウィリアムス選手をコネチカットのブリオナ・ジョーンズ選手のように起用した方がいいのではないかということです。デレダン選手がいないので全員で得点という意識ならば仕方ないのですが、フィニッシャーとしてではなく、スクリーナー、リバウンダーとしてのほうが良さそうな気がします。もちろんプレーの流れの中で最後の合わせはいいと思うのですが、立て続けに決めることができなかった時にそこを狙い続けるのは良くないかなと。いい場所を取るスキルを持たれているのでそれは活かしたいですが、ダメな時はダメと割り切るのがいいかなと感じました。

それが生まれてしまうのも多分スタート選手の疲労も理由の一つな気がします。難しいですね。

町田選手

3分出場、1ファール

これまでで一番短い出場となりました。何かがあったから交代というわけではなく(ファールはありましたが)、チームとしてコネチカットがベンチメンバーを出してきた2Qに一気に点差をつけたかったのではないかなと予想しています。

試合しか見ることができない私たちからすると前回の試合は評価されていないのか、と思ってしまうかもしれませんが、チームのゲームプランなのでどうしようもないです。そこそこ高い確率で計算できる選手を出しているということでしょう。あとは超個人的な予想で、こういった器用方法になるような練習内容(町田選手だけではなくそれ以外の選手全員)になってしまっているのかな〜とも思います。ゲーム形式の練習の場合はスタートとベンチメンバーでAチーム、Bチーム的に分けて練習しているでしょうから、男性の練習生を相手にスタートメンバーが圧倒的なパフォーマンスをしているのかもしれません。完全なる予想でしかないですが。

完全に勝ちたかった試合でこう言った起用法であればプレーオフに向けて、それからプレーオフの試合自体もこのままであればこう言った起用法になる可能性がありますが、デレダン選手がいるいないでまた起用法が変わってくるのも事実。

次回のアトランタ戦は同様に絶対勝ちたいとのことだったので、プレーオフに向けての起用法や現状での考え方の参考になるかもしれないです。

Bitly

最後に

これでミスティクスは13勝10敗。変わらず5位です。

次回は日本時間7/7 (木)朝9:00から現在2連勝中のアトランタ・ドリームとの試合です。

今日の試合ではシアトル相手に90-76で勝利し絶好調。ルーキーのライエン・ハワード選手より前からチームに在籍し怪我で欠場していたティファニー・ヘイズ選手が戻ってきたことでベンチがさらに厚くなり、全員でタイムシェアが出来ているようです。

ヘイズ選手復帰から2連勝しているので、これまでのアトランタとは違うチームと考えたほうが良さそうです。特に前回はミスティクスとしては絶好調の試合だったので、油断せずに行きたいですね。

一応ご参考までに前回はこんなイケイケな感じでした。

アトランタはすぐ下の6位につけているので、勝敗は順位の入れ替わりはまだ発生しないにせよ、大きく影響があります。ミスティクスとしてはオールスター前をビシッと終わりたいところです🔥

本日もお読みいただきありがとうございました!

これまでの戦評のようなものはこちら。振り返りたいかたはご覧ください😊

https://wnba-japan.com/category/戦評
Bitly
Amazon.co.jp

コメント

タイトルとURLをコピーしました