ニューヨークは、開幕戦こそ鉄壁を誇り完成度の高いワシントンに負け、敗戦からのスタートとなったものの、第二戦はこれぞ誰もが思い描いていたような、各ポジションにスキルの高い選手をおいて、相手を(失礼ながら)手のひらで遊ぶようなオールスターチームっぷりを見せつけていました。
スチュアート選手の活躍ばかりが目立ちますが、イオネスク選手、バンダースルート選手、レイニー選手、それ以外の選手も能力の高さを見せていました。
が、まだフィットしきっていないように目立っているのが、ジョンケル・ジョーンズ選手。
能力あふれる選手だけに期待も高く、もっとできる選手であると感じてしまいます。
開幕戦はスチュアート選手も作ろうという意識が強かったように見えたのが、この第二戦の活躍で、一気にスチュアート選手のチームになった感がありますが、
ジョーンズ選手は正念場というか、決して選手を比べるとかいうわけではないですが、力を見せて欲しい、チームが上がっていくように同選手のパフォーマンスが上がっていって欲しいと感じます。
コネチカットは先日のワシントンとの試合を見る限り、今シーズンも安定しそうで、ジョーンズ選手を放出して、チームを一部改革したことが良い方向にいっているようにも見えます(時期尚早ですが)。
※こういったこと書くと、ジョーンズ選手を批判しているような感じですが、決してそういうわけではありません。同選手がもっと活きるスタイルはどんなだろうと思っています。
改革から思ったこと
コネチカットの改革から思ったこと一つ目は、バスケチームでもおそらく会社、組織でも、新しい風を入れていくことが改善につながるんだろうなということ。
風を入れたことで上手くいかないことがあったとしても、あえて「改善」という言葉なのは、そこからまた新しいことが生まれて変化につながると思うからです。
これまで上手くいっていることを大切に生かしつつ、新しいことと融合させる。(言うは易し)
これまでコネチカットがカート・ミラーHCのもと、4年連続ファイナル、もしくはセミファイナルで敗退していたのには何か理由があって、
その間チームとしても新しい選手を獲得したり、放出したりはありましたが、チームの変革というまでの大きな変化はなかった。
これで今年コネチカットが優勝する、とは言いませんが、チーム、組織がずっと同じというのは、決して良いことばかりではなんだろうなと思いました。(ファンとしては思い入れがある選手がいなくなってしまう、チームが変わってしまうのは悲しいことですが。)
「成長していっているか、衰退していっているか。同じ状態でとどまっていることはありえない」といったような言葉があり、それを思い出しました。
なんだかんだで近年優勝したチームって、もともとのチームに結構大きな変化を入れた後に優勝しているような🤔
それが全てではないですが、そういったことをふと思いました。
プレースタイルの二極化
WNBAのプレースタイルのトレンド(どういったプレースタイルが増えてきているか、多用されているかという意味のトレンド)は、NBAのトレンドが数年後に出てくるという現象があります。
インサイドのゴリゴリセンターが幅を利かせていた(言い方笑)時代。ガードのスキルが上がり、攻撃的になっていった時代などです。
今NBAでは、サイズがあって器用な選手が増えていて、それがひとつのトレンドのようになっています。少し前はディープスリーがトレンドで、それがWNBAでもちょっとずつ出てきている感じでしょうか。
そのディープスリーのトレンドが完全にWNBAで広まるか言うと、チーム、HCによるかなと言う感じでしょうか。ディープスリーといえばニューヨークのサブリナ・イオネスク選手や、現大学生のケイトリン・クラーク選手が有名。他にもいるとは思いますが、それをHCが容認するかが大きいです。
そのトレンドよりも、現在のWNBA独自のトレンド(NBAに近年なかったように感じるもの)として、求められる選手の二極化というものが挙げられると思います。
少し前に町田選手やステファニー選手の記事でも触れた記憶がありますが、
「オールラウンダー(=すべてのポジションできちゃう器用さという意味で使用)か、あるスキルで飛び抜けている選手が求められている」ということです。
分かりやすいのが下ポジションです。
時代的にはスリーを打てるセンターが増えてきそう&増えているように感じる中で、最近ブリアナ・ジョーンズ選手(コネチカット)、アリーヤ・ボストン選手(インディアナ)のようなゴリゴリのポスト選手の活躍、試合への貢献度の高さを非常に感じます。
逆にハイブリッドバージョン、つまり外やミドルからもオフェンスができて、中もゴリゴリできる選手は少なくて、それこそエイジャ・ウィルソン選手(ラスベガス)とか。シャキーラ・オースティン(ワシントン)もここに入ってくると思っている。
(ブリトニー・グライナー選手はまた別次元だけど、ゴリゴリセンターに入るかな🤔)
つまり、本来のセンターというポジションにおいて求められていることは、高いパフォーマンスレベルで引き続き求められているということ。外を打たないセンターも高いレベルで生き残れるということ。
それは他のポジションでもそうで、ガードであればゲームコントロール、スリーを含むシュート力、スピードだったり、フォワードであれば同じくスリーを含むシュート力、身体の強さなどでしょうか。
そのあるスキルが異次元に高い選手が勝ち残ることができる、もしくはオールラウンダーとしての能力平均値が異次元に高い選手が残る、そういった世界、トレンドなんだと思った。
スピードアップ
もう一つのトレンドとして、スピードアップが挙げられるように思う。
またゴリゴリのセンターの話になってしまうけど、そのレベルも進化していて、ただローポストで面を張ってポストプレーを始めるのでは相手に攻略されてしまう。ポジショニングだったり、ヘルプがいたりするので。
機動力があること(ステップを踏めることを含む)、判断が早いこと、という「スピード」も重要になっていると感じます。
バスケ全体のスピードが上がっているような印象を持っていて、プレー状況の即座の判断はどのポジションでもより重要になっているかなと思います。
これはNBAのトレンドに引き続いている気がする。
最後に
なぜこれを思ったかというと、話は戻って、ジョンケル・ジョーンズ選手が活きるポジションを考えていたからです。
ゴリゴリのセンターではないですし、オールラウンダーではあるけど、ちょっと違う。
上手くいかないのはスピード(動きと判断の両方)の違いなのかなと何となく思った次第です。
なんか・・・最近コネチカットが気づかないうちに心の中にあるような🤣
これは恋か?!
これは推しなのか?!
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