トヨタ自動車所属の馬瓜ステファニー選手がニューヨーク・リバティーとトレーニングキャンプ契約!
昨日の記事で「海外志向」なんて言っていたら🫢
こちらのブログを読んでくださっている方の中にはご存じの方も多くいらっしゃると思いますが、ニューヨーク・リバティーがどんなチームなのか、現状のロスター、生き残るには等をまとめていきたいと思います。
その前にまず前提として、トレーニングキャンプ契約とは、これから始まるシーズンの契約が決まったということではなく、シーズン前のトレーニングキャンプに参加するための契約です。キャンプにおいて良いパフォーマンスを発揮し、残る枠に選ばれることでシーズンへの契約を勝ち取れることになります。
ニューヨーク・リバティー
ブルックリンを本拠地とし、渡邊雄太選手が所属するNBAのブルックリン・ネッツと同じオーナーグループが所有するチーム。
2022シーズンは16勝20敗と7位の成績でレギュラーシーズンを終え、8位まで進出できるプレーオフに出場。
先に2勝したチームが勝ち上がる形式の一回戦で、昨季のチャンピオンであるシカゴ・スカイと対戦となり、Game 1で勝利しアップセットまであと1勝のところで惜しくも2連敗、プレーオフ敗退となりました。
チームの特徴としてはディープスリーがある選手とセンターのピックプレーを中心として、コートを広く使い、ダイナミックに動くスタイルで、見ていてとても面白いチームでした。(どう調整してくるか分からないので一応過去形にしておこう😆)
2023シーズンにむけた大型補強
そして!このオフシーズンにバスケ界を賑わせた「スーパーチーム」を結成する動きがありました。
※スーパーチームの定義は特にありませんが、オールスター級の選手が集まっているチームというなんとなくの意味で使用します。
- コネチカットから2021シーズンのMVP ジョンケル・ジョーンズ選手(一番右)
- シアトルから2018シーズンのMVP ブリアナ・スチュアート選手(右から2人目)
- シカゴから2016を除く2015〜2020シーズン全ての年でアシスト王のコートニー・バンダースルート選手(一番左)
この大物3選手を獲得。同時に放出した選手もいましたが、かなりの大型補強で、同リーグ内で補強に成功したラスベガス・エースィズとファイナルか、というような予想がすでにされていたりします。
※WNBAにもNBAと同様に(NBAの額にはほど遠い額ですが)サラリーキャップというものがあり、選手の合計年俸がある金額を超えてはダメ、という規定があるのですが、新しい選手、特にスチュアート選手がこのチーム結成のために大幅な減俸を受け入れたとのこと。
現時点でのロスター、未確定な選手
Her Hoop Statsさんのウェブサイトを参照すると、現時点で2023シーズンの契約が保証されている選手は8選手です。(加えて1名ディーディー・リチャード選手はシーズン終了までの確約がされていない契約。)
なので、ステファニー選手はロスター12枠のうち、残る3枠をトレーニングキャンプ契約の選手と、ドラフトされた選手(昨シーズン欠場の新選手を含む)と争うことになると考えていいと思います。
現時点でその枠争いが分かっている(言い方 笑)選手はこちらです。
※順不同、年齢は2023年3月22日現在。(YouTubeが記事上で見られない場合はYouTubeのサイトで見てください。映像が記事に埋め込めない設定になっているので。)
シカ・コネ選手
20歳
2022年のドラフト3巡目5位でニューヨークに指名された191cmの下ポジションの選手(登録はフォワード)。マリ代表の選手です。
ニアラ・サバリー選手
23歳
2022年のドラフト1巡目5位でニューヨークに指名された196cmの下ポジションの選手(登録はフォワード)。
姉はダラスに所属するサトゥ・サバリー選手。同姉妹とイオネスク選手は同じオレゴン大学卒業です。
ハン・シュ選手
23歳
中国代表の208cmで、登録はセンターながらスリーも打てる選手。
もともとは2019ドラフトで指名され同年にデビュー。その後2年開き、昨季2年目となる2022シーズンで大きく成長をみせた選手。
マリン・ジョハネス選手:
28歳
フランス代表で魅了するプレーが多く身体能力の高いガード。178cm。
エピファニー・プリンス選手:
35歳
優勝経験のあるベテランで、ニューヨーク出身で同地区のレジェンド的な存在のガード選手。175cm。
高校時代に一人で1試合113点を挙げるなど高い攻撃力を持った選手。キャリアを終える場所としてはニューヨークは最適。
モーガン・グリーン選手:
26歳
今回ステファニー選手と同じタイミングで契約の発表があった175cmの得点力のあるガード。現在ハンガリーのリーグに所属しています。
馬瓜ステファニー選手:(比較用に追加)
24歳
182cm
フォワード
勝ち残り争いは?
確定している選手にオールラウンダーが多いため、また、未確定の選手も結構そっち寄りの選手が多く(というかもう最近はそういった傾向ですね)、どのポジションを必要とするかが見極めにくいのが正直なところです。
新しい選手、しかもチーム作りの核となる選手が入り、新チームとなってまた戦術を調整していくにあたり、新加入のジョンケル・ジョーンズ選手、スチュアート選手、そしてガードのサブリナ・イオネスク選手をどこのポジションでメインに使っていくのか。
ハン・シュ選手、ジョハネス選手は昨シーズンの存在感っぷりからすれば(&ファンの人気っぷりもあり)契約ではないかなぁとは思いますが、ジョハネス選手はフランスのチームのシーズンが終わってからの合流になりそうなので、この時点で契約となるのか?
しいて言うならポイントガードっぽい選手とガチセンターがもう一人いた方がバランスはいいかなと。逆にフォワードはだいぶ過多。過多というかオールラウンダー多?
ステファニー選手が勝ち残るには
個人の考えですので予めご了承ください。
まずコミュニケーション。町田選手とポジションは違いますが、コミュニケーションは変わらず重要です。PGからだけでなくフォワードからの発信も必要ですし、また、コーチやチームメイトの言うことのリスニングや理解する能力、察する能力も必要でしょう。
ステファニー選手に関しては英語でインタビューに受け答えするお姿を見かけますので、大きな問題にはならないかもしれないですが、コート上でのサッとしたコミュニケーションができればいいなと思います、逆に出来ない場合は契約に向けてはマイナス評価になってしまうでしょう。
また、どういった部分が評価されてこのトレーニングキャンプ契約に至ったか分からないので難しいところですが、ステファニー選手のプレースタイルからすると、チームの一員であるベニージャ・レイニー選手っぽい働き+ポイントフォワード(ポイントガードのフォワード版。ゲームメイクもやっちゃうよ、な感じ)としてパスも捌ける感じを期待されているのかなと。
ベニージャ・レイニー選手はこんな感じの183cmの選手です。(あらためて見て、やっぱうまいなぁとうなってしまった👏)
このオールラウンダー溢れるチームに所属するのであれば、トレーニングキャンプではアウトサイドを確率良く決めてアピールしたいところです。決められないとマイナス評価にはなってしまうと思います。(デンソー戦では打たされていた感。)
また、盛り上がるなか水を差すようなことを言うと、もし契約となったとして、ミニッツがもらえるかは正直難しいかもと思っています。ロスターだけ見ての想像は、3番ポジションの3番手とか(オールラウンド陣を3番ポジションに入れないとして)。ステファニー選手がどうこうというより、それぐらいのメンバーが揃っているんですよね。(気持ちはもちろん入って欲しい!!!でもミニッツも欲しい!なのでミニッツが少ないならば契約しないで他のチームにピックアップされないかなというのが個人的期待。)
今後のスケジュール
- 4月30日〜 WNBAトレーニングキャンプ開始
- 5月5日〜 プレシーズンゲーム開始
- 5月18日 各チーム12名のロスターが決定(それ以前にメンバーがカットされることもあり)
- 5月19日〜 レギュラーシーズン開始
ご存知の通り、トレーニングキャンプの開始がWリーグのオールスターと被っています。
ステファニー選手は出場選手として発表されていますが、100%の状態でWNBAに挑みたいのであれば、不利となってしまう途中参加ではなく、オールスターを欠場して挑戦してほしいというのが個人的意見です。(もしかしたら今後欠場を発表するのか?でもメインビジュアルの一人というのがなぁ🤔その段階でこの契約の話はなかったということなのか?急遽って感じ?)
もちろんオールスターを楽しみにしている方がいるのは承知していますが、ガチの挑戦ならば、トレーニングキャンプでの最初の数日も重要なはず。スタートラインが後ろにずれてしまいますし、時差ぼけ、移動の疲れも出て、100%発揮できず、というのは良くないでしょうし。
いずれにしてもご本人の挑戦ですので、悔いのないよう、またシーズン終了直後の挑戦となるので、疲労や怪我は十分気をつけて、がんばってほしい!!!!と思います🔥
(フォワードだとさらにフィジカルの負担がすごそう🫣 3X3で慣れているのかな。)
最後に
サッカー、野球と最近日本のスポーツが大きな結果につながっていますよね。(WBCは物語性がすごかった!)
それに続いてバスケも!なかなか注目されない女子スポーツですが、こういった明るい話題、これからさらに挑戦者が増えて大きくなっていくようなニュースがあるのはとても嬉しいことです!
もし、ステファニー選手の契約が保証となったら・・・、ニューヨークの日本人サポートの体制がしっかりしているということになるので、次はさらに渡邊雄太選手の来季の契約もあるかも、なんて期待をしてしまうところです。そのあたりはこの記事のこの部分で書いた通りです。
トレーニングキャンプの状況はまたTwitter上で現地記者さんに頼りましょう😊🙇🏻♀️
色々な方向からまとめたとは思うのですが、この部分知りたいなどありましたら教えてください。
町田選手もそろそろ発表があるのでしょうか〜🤔
他の選手も挑戦の発表があるでしょうか。(日本人選手に加えて、ウチェ選手は今後あるんじゃないかとー。若いうちに国外に出て欲しい。)
それでは、お読みいただきありがとうございました〜!
==============================
バスケと全然関係ないんですが、↓このローションまじでよいですので宣伝。潤いすぎるというレビュー本当に当たっています。
コメント