Wリーグ 4/17 トヨタ vs. ENEOS ファイナルGame 3

Wリーグ
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第3戦はダブルオーバータイムまで行くドラマチックなエンディングとなり、シリーズ全体を通じて心に響くファイナルとなった。Wリーグの今後のさらなる楽しみな展開を予感させた。

どちらのチームも動きからは疲れを感じさせ、4Qの最後には恐ろしい疲労感。ここからさらに1Q分をプレーした選手たちはとんでもない精神力を持ち合わせている。精神が肉体を凌駕するという言葉を体現している。

トヨタはステファニー選手の膝の負傷や、センター陣がファールトラブルになりながらも崩れることなかったのはチーム力の高さを表している。トヨタが勝ち切るポゼションの流れだなと思わされたが、トドメを刺しきれなかった。

その一方で、相手のファールトラブル時にミスが続いてしまい、言わば危なくもある試合運びだったものの、最後の最後で長岡選手のディフェンス、林選手のスリー、宮崎選手の一人速攻、渡嘉敷選手のブロックで要所を締め、一瞬で突き放したENEOS。

3日間の長い死闘は、最後はENEOSのベテラン勢がトドメを刺した形になった。

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全選手の素晴らしいパフォーマンス

Game 2から引き続き、もはや体力とかスキルではなく、どれだけ強い気持ちを持ってプレーするかということが表れていたように感じた。どちらのチームも。

スタートのメンバーも皆さん素晴らしかったし、ベンチから出てくる選手たちも要所要所で欠かせない貢献をしていたと思う。

バスケでは、ディフェンスは必死にやって、オフェンスで休むと言われることがあるが、このファイナルにおいてはディフェンス120%、オフェンス110%とかそういうレベルではなかっただろうか。

ああいったコンディショニングに持っていくには、精神力だけではもちろん無理で、相当な積み重ねをオフシーズン、シーズン中にしていることだろうと思う。本当にすごい。

ENEOSが最後、一瞬で点差を広げたのがベテラン勢のプレーだったというのもとても興味深い(もちろんそれまでに高田選手をはじめ貢献があるが)。「経験」という一言で言うのは簡単だが、それが一体なんなのか、集中力なのか、勘なのか、不思議である。

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2チームの対比

もう一つ面白く感じたことは試合中の表情。トヨタはいつでも笑顔、ENEOSはもちろんプレーごとに笑顔になることはあるが、キリッとした表情が多い。

チームの文化、方針からのものだとは思うがこの対比が面白かった。

若いチームのトヨタは全員でチームを作り上げていく雰囲気。ENEOSは経験のある選手たちが引っ張っていく雰囲気。

世の中にはミレニアルズとかZ世代とかの世代別の呼び方があり、それに当てはまるわけではないと思うが、考え方としてそういった世代別に特徴的なチーム作りがあるのかもしれないと感じた。(もちろん、どちらが良い悪いというのではなく、Wリーグ各チームそれぞれの特徴があるということ)

スポーツの面白さ

WNBAから始まり、Wリーグを観ていて、観戦としての女子スポーツはどうすれば広まるかという視点で最近考えていて、観るバスケは1試合ではなく複数の試合、シーズンを通してもしくは1シーズン以上追わないと、ドラマ性を薄くしか感じないのではと思っていた。選手やチームの特徴や背景を知らないとあまり楽しめないのでは、と。

しかしこの試合、Finalはそうではなかったと感じる。

張り詰めた緊張の中、限界を超えてパフォーマンスを続ける両チーム。どちらが勝つか、正に最後までわからない展開。こういった緊張感、ワクワク感、こちらまで心拍数があがってしまう筋書きのないドラマ性がスポーツが本来もつ面白いところだと再認識させられた。

同時に、これまでの歴史やシーズンを通じた物語性、各選手やチームが持つ魅力が加わることでさらに面白くなるんだと。

このファイナルの盛り上がりが今後のWリーグの盛り上がりにつながることを願うばかり。

最後に

選手たち、チーム関係者、リーグ関係者の皆さんにお疲れ様でしたとお伝えしたいと思います。

選手たちは戦い切ったという感じでしたね。

トヨタは本当にすぐそこに優勝があったので悔しいと思いますが、またこの負けから強くなることは間違いないでしょう。

ENEOSは開幕後の不調から優勝までに返り咲き、お見事でした。今後はベテランの出場機会がなくなるぐらいの若手の成長を楽しみにしたいと思います。

最後の最後に、ステファニー選手は試合後には膝が曲げられない状態になっていましたので心配です。ニューヨーク・リバティーのトレーニングキャンプ参加(30日開始)も大丈夫でしょうか。大事に至っていないことを願っています。

Wリーグが終わって次はWNBA!もうすぐ!早いものですね。

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Wilson(ウイルソン)

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