WNBA 2022プレーオフ 一回戦:各チームのレビュー、分析

WNBA
この記事は約13分で読めます。

いよいよプレーオフが明日から始まりますね🔥

一つの勝敗、一つのプレーがこれまで以上に意味を持ってくるので、緊張感が高まります。

今回は一回戦の対戦をそれぞれ見ていきたいと思います。

※ミスティクスだけ見たい方は目次からジャンプしてください。

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1位ラスベガス(26勝10敗) vs. 8位フェニックス(15勝21敗)

破壊力のラスベガス

vs.

波瀾万丈フェニックス

日程

  • Game 1: 8月18日(木) 11AM〜
  • Game 2: 8月21日(日) 10AM〜
  • Game 3: 8月24日(水)※二戦で勝負が決しない場合のみ

スタッツなどから

ラスベガスは、元WNBA選手でNBAスパーズのアシスタントコーチを務め、女性初のNBAコーチになるかもと言われていたベッキー・ハモン氏がシーズン前に就任。元々能力の高い選手を揃えていたチームを見事超オフェンシブにまとめ上げ、シーズン序盤からそのオフェンスの破壊力で1位、2位をキープしてきました。

強みはなんといってもリーグ1位のオフェンス。チームでは平均90.4点と2位のシカゴ86.3点を引き離し、唯一90点台に乗せているチームです。個人平均得点ではリーグトップ20位に4人ラスベガスの選手が名を連ねています。(敬称略:2位プラム、5位ウィルソン、12位ヤング、20位プラム)

弱点となるのはベンチ層の薄さ(ベンチ平均得点:リーグワースト1位)。一試合平均ファール数はリーグ2番目に少なく(15.8個)、おそらくファールをしないディフェンスがコーチの指示の一つでしょう。

ここで面白いのが相手がフェニックスというところ。

フェニックスはブリトニー・グライナー選手の件に始まり、ティーナ・チャールズ選手のバイアウト、ディギンススミス選手の契約停止、タウラシ選手の怪我、シーズン中にはそれ以外の選手も怪我が多かったシーズンでした。(個人的にはもう辛いシーズンはいいから休んでください、という気持ちでプレーオフには出なくていいのよ、と言いたかった😢)

しかし最後まで出場した選手が次から次へと得点やアシストでキャリアハイを叩き出すなどステップアップ。とうとう代表選手を5人欠きながら(上記4選手に加え、カナダ代表キア・ナース選手が膝の怪我でシーズン欠場)、プレーオフ進出まで叶えてしまいました。ドラマ化決定ですね。

そのフェニックス。ご存知のようにファールをさせたり、相手にフラストレーションを溜めさせるのが上手(という言い方がいいのか?)なので、もしラスベガスにファールをこませたり、リズムを崩したりすることが出来れば、可能性はあるかもしれません。

また、フェニックスはスリーの投試数が多いチームです。スペースを広くとっているのを覚えている方もいらっしゃると思いますが、ドライブを仕掛けてキックアウト、スリーということが多いです。これが決まればフェニックスの流れに。決まらなければラスベガスのディフェンスリバウンド数はリーグ一位なので、フェニックスとしては厳しい流れになりそうです。

ラスベガスのターンオーバーはリーグ最少11.7。シュート投試数は1位なのでシュートで終わっているということも言えますが、ミスが少ないチームです。ここをフェニックスの動きのあるゾーンで増やすことができるか、というのも注目ポイントです。

欠場情報

フェニックスのディギンススミス選手は契約停止のため今シーズンは戻ってこないことが発表されています。(個人的理由とのこと。おそらくメンタル面での不調だと思われます。)

来シーズン以降は・・・契約があと1年残っているようなのでフェニックスに戻ってこないようならば、トレードかバイアウトが可能性としてあります。どうなるでしょうか。

タウラシ選手についてはプレーオフには戻ってくる可能性があると発表されていましたが、今日の発表によると、まず初戦は欠場するそうです。その後は怪我の状況次第です。

2022レギュラーシーズンの勝敗

ラスベガスの3勝0敗

106-88、86-74、100-80

3試合すべて5月中に行われていて、その頃はチャールズ選手もまだフェニックスにいたのであまり参考にならない可能性もあります。

掻き回してくれると面白いですね!

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2位シカゴ(26勝10敗) vs. 7位ニューヨーク(16勝20敗)

効率的シカゴ

vs.

動き回るニューヨーク

日程

  • Game 1: 8月18日(木) 9AM〜
  • Game 2: 8月21日(日) 1AM〜
  • Game 3: 8月24日(水)※二戦で勝負が決しない場合のみ

スタッツなどから

昨年の優勝チームであるシカゴ。オフシーズンに選手補強に成功し、優勝の大本命と言われていました(す)。レギュラーシーズン最後の10試合で6勝4敗と少し調子を落とし、その間にシーズン初の2連敗も喫し、1位シードをラスベガスに取られプレーオフにのぞむことになりました。

チームスタイルとしては全員がスコアを狙え、パスも上手。ボールとパスが止まることなく動き、カウンターのプレー(一つのプレーがディフェンスに守られるなどして上手くいかない場合は同時に発生している違うプレーを狙うといった対応力によるもの)がリーグで一番上手だと感じます。日本のバスケに慣れている方は見ていて最も違和感がないチームではないかなと思います。

アシストとフィールドゴール率でリーグ一位というのが効率の良いシュートを選択していることを示しています。平均得点もラスベガスに次いで2位です。

また昨季、ほぼ同じチームで優勝していることからくる経験もプレーオフや勝負が決する終盤ではその力を発揮するでしょう。ベンチからのセカンドメンバーも特にディフェンスで強烈な存在です。ベンチ層が最も厚いチームかもしれません。

弱点は(個人的には)ゴリゴリのセンタープレーや群を抜いた1on1をするチーム、対ゾーンのオフェンスも得意ではなさそうな印象があります。

相手となるのはニューヨーク。弱冠24歳のスーパースターサブリナ・イオネスク選手を中心に、シカゴと同じく選手とボールが動くチームで、見ていて面白いチームです。

1試合平均スリーポイント成功数ではリーグトップ。外からのシュートが決まってくると中へのカッティング(オンボール、オフボールともに)を効果的に行うことができるようになるので、そこがカギとなりそうです。

ゾーンも取り入れるチームだったと記憶しているので、その攻防も面白そうです。

なんといってもニューヨークはイオネスク選手のチーム。彼女が支配力を発揮できるかも見所です。

2022レギュラーシーズンの勝敗

シカゴの3勝1敗

83-50、88-86、80−83、89-81

直近で当たったのは7/30(シカゴが勝利)なのである程度参考になりそうです。

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3位コネチカット(25勝11敗) vs. 6位ダラス(18勝18敗)

能力軍団コネチカット

vs.

急激進化ダラス

日程

  • Game 1: 8月19日(金) 9AM〜
  • Game 2: 8月22日(月) 1AM〜
  • Game 3: 8月25日(木)※二戦で勝負が決しない場合のみ

スタッツなどから

コネチカットは2017年以降チームが年々成長していき、ここ数年では優勝候補に挙げられながら最後まで勝つことができておらず、今度こそはと臨んでいるシーズンです。PGのジャズミン・トーマス選手が怪我で離脱するも、バックアップだったハイデマン選手が急成長しました。

ジョンケル・ジョーンズ選手が有名ではありますが、オールスター、代表級の選手をロスターに名を連ね、1試合平均10点以上の選手が5人います。どこからでも点が取れ、多彩なオフェンスがある印象です。フィジカルも強く、タフなチームです。

合計リバウンド、オフェンスリバウンドがリーグ一位で、セカンドチャンスのポイントが多いようです。スティールも多く、失点はミスティクスに続いて2位とディフェンスが良いチーム。同時にターンオーバーもリーグワーストなのが面白いポイント。

もう一つ面白い部分は、8位以下の下位チームとシアトルには今シーズン負けなしと強さを発揮しています。ラスベガスには滅法弱く0勝4敗。興味深いですね。

弱点はガード陣のディフェンスが1on1に対して強いわけではない部分かなと思います。対ゾーンも得意にはしていないと思っています。

対するダラスは、幸か不幸か、終盤にアリケ・オグンボワレ選手が抜けてから調子上げ、特にセンターのマコワン選手がプレーヤー・オブ・ザ・マンスまで受賞の大活躍。チームのプレーも彼女を活かすプレーを取り入れています。

オフェンスリバウンドが強いコネチカットに対して、マコワン選手の奮闘は必須になると思います。ジョンケル・ジョーンズ選手にファールが混むと面白い展開になりそうです。

選手情報

ダラスのアリケ・オグンボワレ選手がプレーオフ一回戦を休むことを発表しています。これが吉と出るか凶と出るか。

またコネチカットはシーズン終盤にミネソタや他チームでプレー経験のある8年目のベテランPG、シムズ選手と契約しています。ベンチからの出場でディフェンス力が期待されていると思います。

2022レギュラーシーズンの勝敗

コネチカットの1勝2敗(!)

77-85、99-68、82−71

意外でした。が、これはオグンボワレ選手がいる時の勝敗なのであまり参考にならないかもしれないです。オグンボワレ選手の得点に対抗できるディフェンスがなかったということだと思います。

バスケットボール―得点力アップの攻撃プレー (ステップアップスポーツ)
バスケットボール―得点力アップの攻撃プレー (ステップアップスポーツ)

4位シアトル(22勝14敗) vs. 5位ワシントン(22勝14敗)

作り込むバスケットのシアトル

vs.

鉄壁のワシントン

日程

  • Game 1: 8月19日(金) 11AM〜
  • Game 2: 8月22日(月) 5AM〜
  • Game 3: 8月25日(木)※二戦で勝負が決しない場合のみ

スタッツなどから

最後のプレーオフとなるスー・バード選手に加え、3人のアメリカ代表、そしてそれ以外の国(オーストラリア、フランス)の代表選手も3人抱えるシアトル。プレーを丁寧に作り込んで今シーズン得点王のスチュワート選手やロイド選手のシュートや1on1のシチュエーションを作り出します。

ティーナ・チャールズ選手が加入したことで調子を落とした印象がありますが、シーズン前半と後半で勝敗数は同じでした。(でも序盤にコロナ等で欠場が多かったことを考えるとやはり噛み合っていなかったと言えるかも)

シアトルはスリーポイントの確率とフリースローの確率でリーグ一位。そしてアシスト2位、ターンオーバー2位でパスが回りながらもミスが少ないという優等生的バスケスタイルと言ってもいいのかなと、見ていて綺麗で丁寧なバスケですね。

また、失点もリーグ3位と個々にディフェンス力の高い選手を揃え、またミスティクスのようにシステマチックなディフェンスを徹底し、高いディフェンス力を持ちます。

弱点はコネチカットに今シーズン3戦全敗、ラスベガスに1勝3敗していることが表していると思うのですが、フィジカルに弱い印象があります。

選手を個別に見ると、バード選手がいない際のオフェンスが機能していないことをよく目にすること(ベンチ平均得点はワースト3位)ですが、ベンチメンバーにするとシカゴと同じようにディフェンス力があがります。あとは、やはりチャールズ選手がどう活きるか、噛み合うかという部分が注目ポイントだと思います。

対するミスティクス。特徴はもう今更言うまでもありませんがリーグ一位のそのディフェンス力。平均得点はリーグ8位と高くはないですが、ディフェンスにおいて相手を平均75.9点に抑えています。

また、町田選手をはじめとするベンチメンバーのことを言及すると、試合に対するプレイヤーの貢献度を表した指標であるPIEというスタッツにおいてリーグ2位です。オフェンス、ディフェンスともに、目立って最高に良いというわけではないようですが、両方そこそこ良いことをスタッツが示しているようです。

ミスティクスの弱点はやはり速い展開。チームの攻守の速さを表すPACEという指標において、リーグでワースト1位。その他オフェンスに関しては、スリーポイントの確率が下から3位であることを含め、リーグで中央から下の平均値が多く、武器はオフェンスではなくやはりディフェンスということを示しています。

また、これまで全試合を見てきて、デレダン選手がコート上にいないの時のオフェンスにおいてはかなり改善をしたと思いますが、引き続き課題です。また、対ゾーンのオフェンスについても同じくデレダン選手が大きい存在となっているのと同時に、チーム全体としても苦手にしている印象です。

どちらのチームも、パワーフォワードポジションに強力なMVP選手がいて、シューティングガードにも点が取れるスコアラー、そしてアシスト力のあるPGと、選手の構成や特徴が似ていますし、プレースタイルもシステマチックな部分がとても似ている2チームの対戦となります。

欠場情報

ミスティクスのハインズアレン選手が健康安全プロトコルを無事クリアし、プレーオフに間に合いました。

また、レギュラーシーズン最終のインディアナ戦前半で脚を負傷の後ロッカールームに下がり、後半は出場しなかったクラウド選手は大事に至らなかったようで、同じく問題なくプレーオフには出場できるようです。

2022レギュラーシーズンの勝敗

シアトルの2勝1敗

85-71、82-77、75−78

少し前の2連戦では1勝1敗としており、それが実力の拮抗を表していると思います。得点力ではシアトル、ディフェンスではミスティクスがそれぞれ少し勝っている感じでしょうか。

Storm ソロトート ブラック/オレンジ
Storm ソロトート ブラック/オレンジ

最後に

ここまでは分析風でしたがここからは個人的に思うところです。

下位チームが勝ち上がるアップセットを見たいというのが個人的な好みですが(笑)、なんだかんだで実力差があるので1位vs8位、2位vs7位は順当にいくのではないかと思います。

フェニックスは経験豊富で勝負強いタウラシ選手が不在なのがなんだかんだでかなり大きいと思います。1試合目は欠場ということで負けてしまったとしても2試合目から出場で2試合勝ってしまうというシナリオも、彼女であればあり得てしまうのが彼女の凄さ。バード選手が引退してリーグ最高齢(って言い方でいいのか?)となる彼女ですが、怖さ健在です。

シカゴは最後に調子を落としたのが昨シーズンと真逆で気になるところですが、やはりチーム力はリーグ1位と思っています。爆発力もあり、ベンチ層も厚く、ディフェンス力もある、というバランスが優れて、さらに優勝チームですので。ニューヨークがかき混ぜ切れるとは予想し難いです。

3位vs6位のところは、アリケ・オグンボワレがいればアップセットの可能性が高かったかなと。皮肉なことにチームは彼女抜きで勝利数を増やしましたが、コネチカット戦に関しては彼女がいた方が相性はいい気がしています。不在時の相性は未知数なので楽しみです。

4位vs.5位はこれまでもずっと言っていますが複雑な感情です😭😅チーム力としては若干シアトルが優勢と感じます。MVP候補のブリアナ・スチュワート選手を止めるのは難しいので、ロイド選手を乗せないことが重要かなと個人的には思っていますが、それ以外にも点数を取れる選手がいるので、的が絞りづらいですね。

ミスティクスの練習風景を見ると、スチュワート選手にダブルチームを仕掛ける作戦もあるようですね。

少し前にバード選手の「全ての試合を最後の試合のように、最後の試合でも初心を忘れず」的なコメントを目にしました。引退が掛かっているプレーオフですが、一回戦を最後にはして欲しくないな…優勝してほしい。でもミスティクスも最後になってしまうのも嫌😅

アップセットがもしあるとしたら3位、4位のところだと予想します。

2試合、多くて3試合で終わってしまい一瞬ですね。しっかりどのチームも見(届け)たいと思います。

ちなみに日程、時間を確認するのはESPNのスケジュールのページが一番わかりやすいです。場所、時差に応じて時間を変換して表示させてくれるので!よかったら見てみてください!

WNBA Schedule | ESPN
Visit ESPN to view the WNBA Schedule for the current and previous seasons
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ではまた次回🙇🏻‍♀️

今回もお読みいただきありがとうございました!

これまでの戦評を振り返りたいかたはこちらをご覧ください😊

https://wnba-japan.com/category/戦評

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