遅れに遅れてしまいました🙏
時間が取れなかったのに加えて、次の試合まで余裕あるじゃんっていう気持ちがどこかにある気がします。👈
21日に試合をしたばかりのアトランタ・ドリームとの再戦、前回はアウェイでしたが、今回はホームでの試合でした。
試合前ニュース
出場選手としては予定通り、アリーシャ・クラーク選手が復活(前回お休み)のため、故障者リストには誰の登録もなく、ロスターの全選手が揃うことになりました!全員揃うのは2018年ぶりとのこと。チームは怪我人などで苦しんでいたので、昔からいる選手にとっては感慨深いことだと思います。
しかしなんと、試合の数時間前にティーボーコーチが欠席のニュース!コロナではない個人的な理由とのこと。体調不良でしょうか。代理ヘッドコーチを務めたご子息のエリック・ティーボーコーチいわく、次戦には戻ってくる予定とのことでした。
エリックティーボーコーチについてはこちらでちょっと取り上げていましたね。(もしまだ読んでいない方がいらっしゃいましたらティーボーコーチの凄さ、知ってください👏)
実況の方によると練習をエリックコーチ主導でやっていることもあるようで、父とも連携が取れており全く問題はないとのことでした。
この流れで紹介されていたのが、試合前にアリエル・アトキンス選手がWNBAキャリア通算で6番目に少ない試合数で220本以上スリーを決めた選手とのこと。その6人に名を連ねるのはレジェンド級の選手ばかりでした😳👏 淡々と決めているけど、苦しい時引っ張ってくれますもんね〜🥺
試合の流れ
1Q
スタートは(敬称略)
G ナターシャ・クラウド
G アリエル・アトキンス
F アリーシャ・クラーク
F エレナ・デレダン
C シャキーラ・オースティン
ティップオフはアトランタボール。
相手チームのルーキーでこの試合が始まる前までリーグ全体の平均得点でトップ(現在は8位に転落)、ミスティクスも前回21点取られているライエン・ハワード選手に対してはアリーシャ・クラーク選手がマッチアップ。最初のポゼションからビッタリマークが始まった。
完全にスカウティングで分析したと思われるような守り方。ハワード選手はボールにもほぼ触らせてもらえない。(クラーク選手のすごいところは、エースを細かく分析しまくって得意なことをやらせないこと。さらにそれをやりつつ相手の全体の動きを見て&読んでチームディフェンスもやっているところ👏😊)
ミスティクスのオフェンスでは最初のポゼションこそ24秒バイオレーションが危なかったが(ほぼ毎試合あるオースティンタイムで回避😆)、それ以降ベテランメンバーならではのオフェンス。チームで形を作り、ミスマッチをついて1on1、ディフェンスが寄ったところでパス、など、いつもの形でリズムよく点数を重ねる。クラーク選手がフィールドゴール3-3と幸先良いスタート。(またクラーク選手ばかりって思わないで!推しだけども笑🤣)
途中ケネディー・バーク選手登場。前回の試合ではクラーク選手と交代した後にマッチアップのハワード選手に乗らせてしまったため、リベンジをしたいという気持ちはあるだろう・・・というのは完全に私だけの考えだった笑。個人ディフェンスではなく、完全なチームディフェンスでハワード選手をシャットアウトし続けた。(もちろんバーク選手がそのチームディフェンスと一緒に止めている形🙌)
残り1:35で町田選手登場。最初のポゼションで24秒が迫る中、少し離れたところからスリー。その後、トップの位置からドライブし、直前にピックをかけにきてくれていたウィリアムス選手のバックカットへのパス(一見シュートかと思ったけど、ウィリアムス選手のパスだと思う。)これまで以上に積極的なシュートとペイントアタックだった。
1Qは21-13で終了。終盤の相手のマクドナルド選手の2連続スリーで点差は縮まったが、それ以上に点差があるような印象があった。クラウド選手は1Qだけで5アシストを記録。
(2連続決められたマクドナルド選手には町田選手がついていた。どちらもウィーブっぽいプレーからスイッチミスにも近いような感じ。外から打たせていいとチームで決めている選手の1人としていたかもしれない。)
2Q
1Q終了時のメンバー(敬称略:マチダ、デレダン、バーク、キンブロー、ウィリアムス)継続。相手のハワード選手はベンチから。
ミスティクスはオフェンスではゴール下付近でのシュートが入らず、なかなかスコアができない。
途中でハワード選手登場。同時にベンチから交代のクラーク選手が再びマッチアップ。早速同選手のへのスクリーンのオフェンスファールを誘う。(こういったことによってハワード選手の集中力も削がれる。)しかしそれ以外の選手が奮闘。1on1からスコアしていき8-0のラン。2Q残り5:56で21-21と同点になりミスティクスのタイムアウト。
アトランタのディフェンスが途中からオールスイッチで、ミスティクスのローポストからのオフェンスにはマークマンの後ろにヘルプディフェンスがすぐ寄るような陣形をとっていた。(ペイント周辺にディフェンスが集まる形。身長が低めのメンバーにするときこうしていたっぽい。)
タイムアウト明けに早速ミスティクスがそのディフェンスに対応。逆サイドを広く保ちアトキンスのスリーで2Qスコアレスを終わらせた。
その後デレダン選手のブロックから速攻でAnd1、1on1のポストプレーで連続得点。一気に勢いに乗る。
アトランタのオフェンスは分析しつくされて機能していない状態。ハワード選手もいいところでは持たせてもらえず、やる気を失っている感すらあった。
2Q最後の4分をミスティクスが13-2のランで終え、34-25でハーフタイムへ。
3Q
ミスティクスは後半メンバーはスタートに戻す。
アトランタはオールスイッチをしないディフェンスに戻したが、個人の能力で上回るミスティクスがデレダン選手を中心に安定して点を積み重ねていく。
アトランタはウォレス選手の2連続得点などがあったが単発でのオフェンス。チームオフェンスの芽を摘まれているため1on1ばかりになり、リズムが崩壊していた。選手の様子を見てもかなりフラストレーションが溜まっているようだった。
残り3:06で町田選手登場。特にミスマッチがおこるデレダン選手に寄るヘルプディフェンスをしっかりみてコントロール。なにも生まれないときにはペイントアタックをし、アシストにつなげる。直後にもクラウド選手の早い縦パスから逆サイドに走り込むバーク選手にオーバーヘッドパスで2連続アシスト。「これがマイク・ティーボがマチダをチームに呼んだ理由だ!」という実況とともに会場も盛り上がる。さらに最後のプレーでも積極的にドリブルから1on1をしかけてシュートまで持っていった。
54-33で最終クォーターに。
4Q
ミスティクスメンバーは(敬称略)マチダ、デレダン、ウィリアムス、クラーク、キンブロー。
相手のスコアラーの2人はベンチ。
点差もあり消化試合のような雰囲気の中、町田選手のパスからデレダン選手がプルアップジャンパーを沈め、WNBA通算4000点を達成。(史上2番目の試合数の少なさでの達成)
その後のディフェンスではエリザベス・ウィリアムス選手のビッグブロックも生まれ、会場はさらに盛り上がる。ミスティクスは選手を次々と交代しプレータイムをシェア、誰がコート上にいてもチーム力の違いを見せつける形に。
残り2:30で一度ベンチに下がっていた町田選手も再び登場。ゴール下からのキンブロー選手へのフックパスで会場が盛り上がるもシュートは惜しくも外れる。
そのまま時間が経過し70-50で試合終了となった。
1Q 21-13
2Q 13-12
3Q 20-8
4Q 16-17
気になったこと
全体
もともと持っている力の違いをみせたという内容でした。前回接戦となったアトランタ戦と比べると、今回ミスティクスにはデレダン選手がいることが大きな違い。オフェンスでは彼女がいるとやはりどのポジションでもミスマッチが起きて、さらに高確率でシュートを決めてくれるため、存在の大きさを再度感じました。
ディフェンスではフィルムで分析して相手のやりたいことをやらせない、やりたい形で始めさせないようなディフェンスをしていたと思います。とくに1Qから始まったアリーシャ・クラーク選手のライエン・ハワード選手に対するディフェンス。前回よりも得意なプレーややりたいことが分かっているため、より強度をあげ、より先読みしたディフェンスでハワード選手のやる気を削っていたように思えます。それ以外にも、より攻めさせたくない選手を優先してヘルプを厚くし、打たれていい選手はある程度仕方ないというチームディフェンスがうまくハマっていました。
相手のフィールドゴール確率は35.7%、スリーは19%、(ミスティクスは43.3%と31.8%)、そしてターンオーバーは相手25、ミスティクス14と、この辺りの差も出ています。前回の対決での最終スコアは78-73、今回は70-50だったので、スタッツ上でもミスティクスのディフェンスが良かったことを示しているのではないかと思います。
ディフェンス
ハワード選手に対するディフェンス
フレアスクリーンはトップからファイトオーバー。オンボールスクリーンはハードヘッジやブリッツで対応、というのが徹底されていました。
ハードヘッジはこのようにスクリーンをかける人がボールを持っている人のコースに一瞬ガッと出ることでボールの勢いを止めて、もとのディフェンスがボールに戻れるような一瞬の時間稼ぎができるディフェンスの仕方。
ブリッツは、スクリーナーのディフェンスとボールマンのディフェンスでダブルチームで挟んじゃうディフェンス。スティールできることもあるが、ダブルチームを抜けられると一気にアウトナンバーになるのでしっかりボールにプレッシャーをかけること、やぶられた後のディフェンスのローテーションも重要。
それだけでなく、ハワード選手が1on1を仕掛けそうなときは同じサイドにディフェンスを増やし(ペイント内にいるとディフェンス3秒をとられてしまうので)逆サイドは打たれてもある程度仕方ないというディフェンスを敷いていました。
スイッチ
心配な部分として、これまでも何回かあるのですが、ディフェンスのスイッチミスが結構起きています。そこからの失点もあるし、アトランタの若さゆえに無事だったことも。先日負けを喫したシカゴ・スカイのオフェンスなんかはまさにそこを突くようなオフェンスをしてくるので、ここは要調整。
ガード、フォワードの全員がデフェンス力高くて、町田選手以外は背もほぼ同じなため、「スイッチできてしまう」ことが引き起こしているようです。コミュニケーション(コート内外含む)で徹底するしかないと思います。
その点町田選手はご自身にかけられるスクリーンには本当にススススーっと抜けていくからチームメイトにも優しいディフェンスをしていますね😆🙌 (それはチームメイトにプレシーズンあたりの時期に評価されていましたね)
エレナ・デレダン選手
WNBA通算4000点を達成しました。これまでちょっと感覚がおかしかったように見受けられたバンクシュートがこの試合では大絶好調でした!改めてすごい選手です。4000点目が町田選手のアシストというのも嬉しいですね😊 これからあの映像がずっと残ると思うと🔥🔥🔥
試合では15点、6リバウンド、3ブロックのスタッツでした👏
それ以外の選手
- 個人的にマイーシャ・ハインズアレン選手がいまいち元気がないようで気になっています。ちょっとずつ調子は上げているようなので、これから完全復活、ご活躍が見たいです。(ロッカールーム内のエリックコーチへのスプラッシュでは元気なようなので安心しました。ただの気のせいであればいいのですが。)
- センターのお二人、オースティン選手とウィリアムス選手がどちらも存在感が大きいです。とくにディフェンスのカバー力、リバウンドがいいですね。ウィリアム選手がベンチ出場とはなんて贅沢な、という感じ☺️ 両選手ともに遜色ない活躍をみせています。
- ケネディー・バーク選手がしれっといいですね!町田選手に対する合わせもうまくしてくれている感じ。ディフェンスでは個人ディフェンスもヘルプディフェンスもいいです、勘がいい。町田選手はバーク選手、ウィリアムス選手との出場時間が多いように思います。両選手ともにシンプルな合わせで相性がいいとコーチが思っているかもしれないですね。
シェリー・パターソンアシスタントコーチ
Twitterでも少しご紹介したこのお方。いつも町田選手と一緒にシューティングなどのワークアウト、アップをしてくださっているアシスタントコーチです。1999年からWNBAの複数チームで優勝に関わってきた方で。ミスティクスのコーチ陣や選手から、ポジティブなエネルギー、知識、分析力、経験がもたらすインパクトは大きいと評価されています。
2Q終了後のインタビューに登場し、こんなことをおっしゃっていました。
Q: アシストがおおく、それが点数につながっているようですね?
パターソンコーチ:異なる選手によるボールのタッチを増やして流れを作り、コート上を広くボールを動かしていく、アンセルフィッシュなバスケができている。
Q:現時点で得点ランク1位の相手チームのルーキーを0点におさえているがその秘訣は?
パターソンコーチ:まずはアリーシャ・クラーク選手が秘訣(笑いながら)。それからチームディフェンスとしてどのように攻めてくるかを予測できているし、ペイントエリア内を守ることができている。それがいい流れをもたらしている。
優しそうな語り口で面白そうな方でもありました。町田選手は心強い方に一緒についてもらっているようですね😊
相手チーム、アトランタ・ドリーム
ミスティクスのディフェンスが良かったとはいえ、動きがあまりにもよくなかったし、集中力もかけていたので、試合続きで疲労がたまっているのかと思ったら、前回のミスティクス戦以降試合はなかったのでそういったわけでもなさそう。やりたいことをやらせてもらえなかったので若さゆえ精神的な部分でしょうか。
ルーキーのハワード選手はこれからが肝心になりそうです。今回のミスティクスの試合を分析して、どのチームからも同じようにこれから守られると予想されます。それに対してもう一段階成長できるかという感じでしょうか。同じように才能あふれいたのに消えていった選手として同アトランタ・ドリームに所属していたショニー・シメル氏を思い出しました。この方はプレータイムが十分にもらえないことに対する不満だったり、シーズンにあわせてコンディション調整しなかったり、どちらかというとオフコートの問題で消えていった方だったのですが(つい先日パートナーへの暴行で禁固刑というニュースがありました)、ハワード選手はこれからくさらずにアトランタを再建するフランチャイズ選手になってほしいと願います。シメル氏のハイライトはこちら。(ちなみにハインズアレン選手の大学の先輩)
町田選手
14分出場、1リバウンド、3アシスト、2スティール、0ターンオーバー
オフェンス
得点こそ0ですが、これまで以上に積極的なドライブが多々あり、私たちがなんやかんや言う前にきっとご本人や周りのコーチ陣が課題として挙げているんだろうと感じました。ペイントアタックした回数ではこれまでで最多ではないでしょうか。相手がもう知っている相手だから、というのは多少あるかもしれないですが、つまりこれから慣れていけばどんどんと積極的な姿が見られるということなので、いい方向に向かいそうなのではないでしょうか。
あとは、今回は外からのシュートのチャンスが2、3回あっかなと見受けられます。パスが回ってくる時とか、ドリブルで仕掛けている時などには町田選手の速いドライブを警戒してディフェンスとの間に結構間が開く時があり、うってしまったほうがいいと思います。
ディフェンス
相手のドライブに対してしっかり正面に入って超グッディーをしているのですが、ファールを取られてしまっていますね。以前からもちょくちょく取られているやつで、手が取られているっぽいです。上にあげておけば取られないような気はします。のけぞったらチャージング取れそうな気もするけどどうだろう😗
最後に
次回は少しあいて日本時間5月29日(日)朝8:00〜アウェイで強豪コネチカット・サン戦です。(強豪ってワード多用している気がするけど本当に強豪💦)
現在4勝2敗ですが、優勝候補と言われているチームの一つでもあり、先日日本代表を1人でやっつけたといっても過言ではないボスニアヘルツェゴビナ代表のジョンケル・ジョーンズ選手が所属するチーム。彼女だけでなく、アリッサ・トーマス選手というまたフィジカル・モンスター兼器用選手がいらっしゃって、それがまた厄介な選手です。マイーシャ選手から外角のシュートを取り除いて、より積極的にした感じかな🥶
ジョーンズ選手へのディフェンスをオースティン選手がつくことになるのかな、ファールをしないで少しでも嫌なシュートを打たせること、スローダウンさせることと、トーマス選手にもファールをせずに逆にファールをかさませたいところです。外の選手も決して止めるのが簡単ではない選手が揃っているんでそりゃ強いわって感じです🤷🏻♀️
正PGのジャズミン・トーマス選手が数日前に前十字断裂の怪我をされてしまい、彼女がいなかった直近の試合は負けているので、多少影響はありそうです。(怪我って誰がしても本当にいやな気持ちになる。彼女もいつも一所懸命な良い選手なので元気に戻ってきてくれることを願っています👊)
日曜だからライブで見られる人が多いですかね😊👏
それでは今回もお読みいただきありがとうございました!!!
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