東京2020オリンピックで世界的にも注目された町田瑠唯選手(富士通レッドウェーブ所属、28歳もうすぐ29歳)が、「WNBA挑戦」というような記事は少し前に見ましたが、具体的な情報は一切目にすることはありませんでした。
しかし!!!
WNBAのあるチームの公式インスタグラムで、町田選手らしきシルエットの画像が出てきており、ネットではじわじわと話題になっています!
この記事ではその噂の真相。これまでWNBAでプレーした選手はいるのか?WNBAと日本バスケの違い、について書いていきます。
噂の真相?
この最後の影のお方・・・そんな感じがしますね。これはWNBAのチームWashington Mystics (ワシントン ミスティクス)というチームのインスタグラム公式アカウントの画像です。
かなり高い確率で町田選手ではないかなと思われますね。このシルエットにほぼ一致する公式写真もあるようです。
またチームのエースの一人、Ariel Atkins(アリエル・アトキンス、米国代表)選手も町田選手をフォローしていることも、その信憑性を高めています。※Atkins選手は東京2020でも代表だったので、その時にフォローした可能性もあり。
町田選手の最新のポストも、アメリカで撮影されたのではないかなーーーと勘繰ってしまいます笑
ですが、実は、あのチーム写真のシルエットが町田選手だったとしても、開幕時の登録選手として確定ではありません!
なぜかというと、
WNBAでは選手登録は「12名」だからです。
日本女子リーグでは16名まで、NBAでは15名、日本男子バスケBリーグでは13名まで登録が許可されているとのことで、他国のリーグを見ても世界的に見てもかなり少ないですね。
さらに、WNBAリーグ内にはチーム数が「12チーム」だけなので、超、超、超狭き門なのです。
一年ごとに大学卒業、もしくは卒業まえにアーリーエントリーで新しく若い選手が入ってくる、また町田選手と同じように海外の選手にもスカウトが目をはらしている中で、開幕時の登録に残るのはまさに選ばれし者という感じですね。
ちなみに、、これまで活躍してきた選手たちがカットされることも多々あり、選手たちの中、ファンの間でも、チーム数を増やして欲しい、という声が多く上がっています。たまに増える可能性があるという記事を見ますが、5月に始まる2022シーズンは12チームのようです。(このチーム数や選手数については財政面でのハードルがあるようです。)
話は戻りまして、現在NBAでは、八村選手、渡邊選手がプレーしていますがWNBAでは現時点(昨シーズン末での)登録はいない状況。銀メダルのあの活躍を世界最高峰のリーグでも見てみたいですね!
過去WNBAでプレーした選手はいるの?
そんな狭き門のWNBAですが、これまで日本人でプレーしたことがあるのは3名です。
日本人初WNBA選手として、
・萩原美樹子さん(現Wリーグ 羽田ヴィッキーズのヘッドコーチ)

・大神雄子さん(現同リーグ トヨタ自動車アンテロープス ディベロップメントコーチ)

・渡嘉敷来夢(とかしき らむ)選手

この3名がWNBAでのプレー経験があります。渡嘉敷選手においては新人ベスト5に選出されました。
ぜひ町田選手も開幕ロスターに生き残って、活躍して欲しいですね!
WNBAと日本バスケの違いは?
さて、自分でもマニアックだなって思うぐらいWNBAを知っていたり、Wリーグ、国際試合や、ヨーロッパのリーグを見るのも好きな私の考えとして、アメリカと日本のバスケの違いについて、ざっと書いてみます。(あくまで個人的意見です笑)
1. スタイルの違い、コーチングの違い
オリンピックでもわかるようにバスケのスタイルが違います。一言で言うと日本はパス重視、アメリカは得点重視(もちろんパスの後に得点をすることが重要なのですが、ズバッと言うとこんな感じかと。私も実は学生の時にアメリカでのプレー経験がありまして、そこは感じたところです。後々それについても書きたいと思います。)
コーチからの指示、こうゲームを組み立てるというのもだいぶ違います。もちろんコーチによっても違うので、細かくどう違うとは言えないのですが、
日本では(プロレベルや国際レベル)どちらかというと色々なパターンを決まり事として試合で出す、こんなシチュエーションになったらこう動いてこうなったらこう、というようなことが多いと思いますが、
WNBAでは、決まった選手に、その選手が強みを持っているポジション(あるいはミスマッチを作り出せるポジション)で持たせて、攻めさせるためにある程度決まりきったプレーがあります。
この選手はこうだからこうさせる、というのは日本でももちろんありますが、それをより強くしたバージョンという印象です。
2. 体の大きさの違い
平均身長は、年によって異なりますが、WNBAは175〜180cm。日本のWリーグは少し古いデータかもしれませんが約173cmとのこと。あとは体重もBMIとかにしたら重いはずです。縦横大きいという感じでしょうか。
それよりもウィングスパン(両手を広げた時の片手から逆の手までの長さ)の方が影響がありそうな気がします。
特に町田選手はPGなので、もしロスターに残るとしたら、町田選手が活きるようなプレーをヘッドコーチが作り出すはず。(シューターとしての起用ではないという意味です)なので日本代表時と同じようにドリブルやパスなどの機会が多くなり、ウィングスパンの長さが気になってくるのではないかなと。
実際オリンピック選手たちは海外選手とやる時は腕の長さに注意する、とINSIDE AKATSUKI(日本バスケットボール協会のYouTubeチャンネル)でも言ってましたので、そんな手の長い選手ばかりの中でどう対応するか、面白そうですね。
あとは、この後の3.に関係しますが、フィジカルが強い選手が多いです。先程も書いた通り、得点重視、つまり決めることが評価されます。特にゴール下の多少のあたりで笛はあまりなりません。
渡嘉敷選手もこの辺り苦戦していたのではないかなと見ていて感じましたが、その多少のコンタクトがあったとしても「決め切る能力」「ミスしない能力」という力強さが大切になりそうです。
3. 審判の笛の違い
これは不可解と感じることが多いヤツです。日本のJBAのルール規則と違うということです。ちょっと今詳しくは思い浮かびませんが、日本では100プレー中99回は取られないだろうという足の運びが、普通にトラベリングのコールされたり、あとは逆にこれ吹かないんかい?!というようなのが全然吹かれなかったりと、違いがあります。
ファールで言えば、ディフェンスファールは軽くは吹かれないことが多い気がします。もちろん手をひっぱたくとか引っ張るとかは吹かれますが、体のコンタクトでは国際ルール、JBAルールより吹かれないですね。
逆に面白いのがオフェンスファール。アメリカのバスケ文化として、なぜか「チャージングをとる」というのが評価される、というのがあります。頭を使いつつディフェンスを一所懸命やっているということの分かりやすい証だからかなと思うのですが。
例えば、自分がヘルプポジションで誰かがドライブインしてくるシチュエーション。スピードを出してドリブルで突っ込んできたボール保持者に対して進行してくるところに、しっかりそのコースに両足をフロアについている状況で入り、相手に吹っ飛ばされればオフェンスのファールになります。
これだけ書くとそんなの当たり前じゃんという感じなのですが、結構取られないのが日本のバスケ。むしろ演技とみなされてディフェンスファールになったり、テクニカルみたいなの取られたりしちゃうのですが、アメリカではそんな文化があります。
4. 言語の違い
当たり前なんですけど、チームメイト、コーチがいうことは全て英語。配られるであろうプレーブック(戦術をまとめたもの)も英語というのは大きいですね。
こんな感じでしょうか。
町田選手の強み
町田選手にとって大きな影響がありそうなのは、2〜4でしょうかね。英語レベルは存じないのでなんとも言えないですが、プレースタイル的にスピードを出しすぎてガンガン突っ込んでいくタイプ、ステップワークで相手を欺くタイプではないので、その辺は大丈夫そう。
一方相手の高さ、長さは大きな挑戦となりそう。オフェンスはもちろん、ディフェンスで身長のミスマッチとなって攻められたときにどう対処するかといったところが課題?注目ポイントとなりそうです。
男子の富樫勇樹選手も同じ課題をあげられていますよね。
今後書いていきたいと思いますが「バスケットボールIQ」に関しては、日本のバスケは世界1だと個人的には思っています。なので、先を考えながらプレーしたり、こう動いたから次はこう動くだろう、というような相手を見たり、予測したりするプレーは日本人がアドバンテージな部分。
そして、渡邊雄太選手にも見られるハードワーク、体力、アジリティも日本人の強みです。
「日本人」というくくりで判断したくはないのですが、町田選手の強みもこの辺りではないかなと思うのです。
世界選手権に向けて日本代表も現在予選を戦っているところで、日本バスケがオリンピックからアジアカップを経由して世界的に評価されているので、
町田選手もぜひ最後まで残って欲しい!八村、渡邊両選手のようにニュースで取り上げられて、日本バスケ界が盛り上がってくれることを願っています。ガンバレー!!!
という感じでつらつらと書いてきました。
今後も、このマニアックなWNBAやバスケの知識について書いていこうと思います!
知りたいことなどありましたらコメントください!
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