ミスティクス 8/19 プレーオフ1回戦 vs. シアトル Game1の戦評(なんてタイトルつけてみる)

2022 Playoffs
この記事は約12分で読めます。

濃い2日間、というか試合の2時間×昨日と今日で2試合ずつ。

プレーオフになってガラッと雰囲気が変わっていますね。画面越しに観ているだけでもそれが伝わってきます。

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試合前ニュース

ミスティクス

マイーシャ・ハインズアレン選手は健康安全プロトコルをクリアし、数日前の練習から復帰。

最終戦の前半で膝を痛めたクラウド選手は当日までprobable(=微妙だが高確率で出場)という発表でしたが、無事出場となりました。ホーキンス選手が少し前から腰を痛めていたようで試合前に不出場と発表されました。

デレダン選手は出場です。数日前の練習時に、シュートの調子が悪い時はいつもアドバイスをくれるデレダン選手の父親が練習会場に姿を見せたようです。

クラウド選手が父デレダン(ちちデレダン、もしくはパパデレダンと読んでください笑)に惚れ惚れして「so handsome」というコメントをしています🤣

(別記事にあげる予定ですが、試合後記者会見でもそのやりとりがあってデレダン選手は、もうやめてよ、と恥ずかしそうでした笑)

相手チーム:シアトル・ストーム

これまで3度の戦いでは、ミスティクスが1勝2敗ですが、7月末、8月1日と連日での2試合においては星を分けています。順位も4位、5位ではありますがレギュラーシーズンの勝敗数は同じで、互角の戦い、読めない、どちらが勝ち上がってもおかしくない、と言われているシリーズです。

レジェンドPGスー・バード選手が率い、アメリカ、フランス、オーストラリア代表選手でチームの半分が構成されているチーム。綺麗にバスケを作り、優勝候補の1チームでもあります。

今日の欠場選手はシーズン全休をしているセンターのラッセル選手のみです。

その他ニュース

プレーオフ2日目ですが、1日目からもう熱い戦いが続いています。

こちらに1日目の結果や感想的なものを書いていますのでよかったらご覧ください。

備考

試合の流れの中でのスコアの記載についてはミスティクスのスコアを先に書いています。例えば80-65だったら80がミスティクス。

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試合の流れ

スタートは(敬称略)

G ナターシャ・クラウド
G アリエル・アトキンス
F アリーシャ・クラーク
F エレナ・デレダン
C シャキーラ・オースティン

1Q

デレダン選手にはティーナ・チャールズ選手がマッチアップ。早速その上からジャンパーを決めると、オースティン選手のオフェンスリバウンドやなどのハッスルもあり、ミスティクスは気合いの入った良いスタートを切る。

一方のシアトルは入りは固さがあったが、バード選手の連続得点やギャビー・ウィリアムス選手の連続スティールで流れが生まれ、その後シアトルチーム全体のディフェンスの強度があがり、そこからミスティクスはターンオーバーが増えてしまう。

残り3分で交代出場のエリザベス・ウィリアムス選手がチャールズ選手に対して良いディフェンスを見せるが、オフェンスにおいてボールが外で周るだけになり、流れが作り出せず1Q後半は得点が止まってしまう。一方のシアトルもスタートメンバーがいなくなりスコアがスローダウン。

交代出場した町田選手が時間がなくなるところでプルアップを沈め18-18の同点で2Qへ。

2Q

メンバーは(敬称略)

ルイ・マチダ
マイーシャ・ハインズアレン
アリーシャ・クラーク
エレナ・デレダン
シャトリ・ウォーカーキンブロー

ミスティクスのファールが続けて取られるとシアトルが一気に加速。ティーナ・チャールズ選手のステップバックスリー、速攻でのゴール下のフックシュートと20-28と点差をつける。

ミスティクスのタイムアウトを挟み、チャールズ選手のペイント内のオフェンスには引き続き苦しむが、クラウド選手のドライブなどで返していく。その後は、アトキンス選手のスリーがあればスチュワート選手のスリーと、代表レベルの選手をはじめレベルの高い駆け引きが展開される。

クラウド選手の積極的なプレーから、チームディフェンスでの集中が増し、シアトルの連続ターンオーバーで流れがミスティクスにいくと思われたが、今シーズンMVP候補のスチュワート選手がAnd1で流れを切り、正にどちらも譲らない展開で42-40で2Qを終了する。

3Q

開始は(敬称略)

ナターシャ・クラウド
アリエル・アトキンス
アリーシャ・クラーク
エレナ・デレダン
シャキーラ・オースティン

ミスティクスはオースティン選手、クラウド選手が、シアトルはギャビー・ウィリアムス選手、スチュワート選手が積極的プレーをみせ、どちらのチームも面白いほど高い確率でシュートを沈めていく。どちらのチームも、ハイレベルなディフェンスに対する優れた対応力を見せたオフェンスが続いた。

スチュワート選手がハイポストでの1on1を決めればデレダン選手がタフシュートを沈める。どちらにも流れは傾かない。

最後にデレダン選手のAnd1が決まり65-64で3Qを終了する。

4Q

メンバーは(敬称略)

ナターシャ・クラウド
アリエル・アトキンス
アリーシャ・クラーク
エレナ・デレダン
シャキーラ・オースティン

両チームともにディフェンスのスイッチでうまれたミスマッチをついたオフェンスでお互いスコアを重ねる。

ミスティクスはオフェンスリバウンドからアトキンス選手のスリー、そしてシアトルのスイッチミスからデレダン選手のゴール下へのカットがうまれ、75-70とするも、シアトルもその後食らいつく。

残り5分を切り、お互い疲れも出てきたかミスが続く。その間はミスティクスはデレダン選手が引き続き確率の良いシュートを沈め、シアトルはここまでフィールドゴールがなかったロイド選手が2本立て続けにスリーを決める。

残り2:14、79-78でミスティクスがタイムアウト。

タイムアウト明けも引き続きデレダン選手、ロイド選手、2人のやり合い。

1分を切りシアトルは継続してロイド選手に1on1で攻めさせる。残り37.3秒で2点が決まり81-82。

ミスティクスは次のポゼションでターンオーバーをしてしまい、残り25.8秒からファールゲームをすることに。ロイド選手が確実に2本決めて81-84。

残り24.2秒。ミスティクスはデレダン選手が難しいスリーを狙うがそれが外れ、最後までシアトルはフリースローを確実に決め83-86で試合終了となった。

1Q 18-18
2Q 24-22
3Q 23-24
4Q 18-22

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気になったこと

スタッツから

  • 両チームのシュート率の良さが光っていました。集中力が研ぎ澄まされていたような印象を受けました。途中までミスティクスもスリーは40%以上に乗せていましたが最後に落ちてしまいました。その辺りで少しずつ差が出たかもしれないですね(ロイド選手の連続スリー含めて)
  • 平均失点が75.9のミスティクスとしてはもう少し点数が抑えられれば理想です。途中もったいないミスで相手に攻撃回数を与えることがなければもう少し抑えられたかなと。シアトルのシュート率も出来過ぎのような気がしないでもないですが、Game 2を楽しみにしたいと思います。
  • ベンチからの得点がミスティクス11、シアトル16、ほぼイーブンですが、ミスティクスとしてはもうちょっと欲しかったかも。
  • それ以外の数字もほぼイーブンです。
  • 最大得点差が8で、同点になったのが11回、点数リードの入れ替わりが15回ともうこれだけでお腹いっぱいですね💦
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ディフェンス

超ハイレベル、高強度で、ずっと張り詰めた緊張感があり、本当に息苦しかった😷

どちらとも良いディフェンスをしているけどそれを上回るオフェンスと集中力で、シーズン平均得点を超えています。

ミスティクスとしては今日ぐらいスチュワート選手にやられるのはある程度仕方ないと思うのですが、試合の7/8ぐらいは爆発させずにいたロイド選手を最後の最後で乗せてしまったのが痛かったです。個人的には4Qの終盤に関してはスチュワート選手よりロイド選手の方が危険度が高く、爆発力、決定力があると思っています。さすが「Gold Mamba」(コービーのBlack Mambaからきたニックネーム。コービーが認めた勝負強さ)

これだけ継続して良いディフェンスが続きながら最後の最後、重要な局面でロイド選手に決められたり、オフェンスリバウンドを取られたりと本当に細かいところが敗因となってしまいました。最後の1分で勝敗がついてしまったのは悔しいところです。

あと気になったのはやはりトランジションディフェンスですかね。終盤のスチュワート選手のスリーは痛かったですね。

オフェンス

デレダンさまーのシュート神がかっていました👏

父デレダンのおかげか、今まで以上に安定感があったような印象を受けました。2022シーズンこれまでで一番身体のバランスが良かったような気がします。一方スリーは0/4は珍しい。シアトルも(記者会見によると)ダブルチームをはじめ、とにかく気持ちよくプレーさせないようディフェンスしたそうですが、その中で26点(2pt: 11/13)ってどれだけモンスター🤯 あのボディーコントロールはすごい。

ミスティクスはチームとしてもデレダン選手を中心に、ディフェンスをしっかりと見て対応できていたと思います。クラウド選手は良いところでドライブが効果的でしたし、スリーも2/2とシューターぶりを発揮。最後の痛いところでのターンオーバー1つが目立ちましたが、全体でも4つしていたのは良くなかったです。ちょくちょくアドレナリンが溢れすぎて抑えきれずパスなどに出てしまうのがこれからの成長部分だろうなと思います。アシストは珍しく1つのみ。今回は「神」がいらっしゃったので、チーム全体でパスを回すというよりは、そこにボールを預けて合わせることが多かったからでしょう。

それ以外ではアトキンス選手はスリー4/8を含む16点。アトキンス選手はもっとうまくカッティング系(スクリーンからダイブとか)でオフェンスに絡めないかなっていつも思います。シューター枠におさまってしまっている気がするんですよね(超いまさらですが)。オフボールの動き、フィニッシュ、パスの判断がよくなればさらに伸びそう。

クラーク選手は今シーズンは外からのシュートが安定してこないですね。もっとスコアできる選手ではあるので攻めるシチュエーションがほしいところ。インサイドをはるとシアトルがカバーに来るので、それに周りがあわせたりとかどうでしょうか。

デレダン選手が当たっていたから今回は作戦デレダンにつぐ作戦デレダンでいきましたが、Game 2はどうなるか。シアトルもデレダン選手へのディフェンスをさらに強化、調整してくると思うので、お互いの駆け引きに注目です。

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町田選手

4分出場、2点(1/1)

レギュラーシーズン最終戦のインディアナ戦に引き続き、1Q終了時の良いタイミングにプルアップを決めました。

練習でずっと取り組んで、もう何百回、何千回と繰り返していると思います。気持ちよく自信を持って打てているように見えます。今回は決まったナンバープレーから、パスをするとシュートクロックが危ないと思って仕掛けたのだと思いますが、ナイス判断&ナイスシュートでした。

ディフェンスでも相手のジャニュアリー選手にヤッカイディフェンスをしていました。さすがに優勝経験のあるベテランPGなのでターンオーバーは誘発できませんでしたが嫌がってはいたように見えました。トラベリングを取りましたね。

出場時間の4分については、特にシアトルとのシリーズは今後も同じぐらいになるかなと予想します。(ガード陣のファールトラブルなどがない限り)

クラウド選手を下げるとハーフコートオフェンスでドライブをする人がいなくなってしまうこと、町田選手はサイズが小さいので打点が低くクイックスリーがないため(批判しているわけでは決してありませんので🙏)、ディフェンスがリカバリーしやすく、町田選手のディフェンスがヘルプに寄りやすくなり、狭くなってしまうこと、そこからリズムが悪くなってしまうきっかけになるのがコーチとしては嫌なんだろうなぁと思います。

あとはやはりコミュニケーション。プレーオフでは全てのポゼションが重要で、相手の戦略、オフェンスの動き、ディフェンスの動きに対応するためにはやはりコート上での調整が必要。そうなった時に伝えられないのはネックになってしまうなぁと思います。

そういった背景だと私は思っています。(コーチとしては選手を信頼して代えていきたいけど、あの緊張感はそうしづらいですよね…、ウィリアムス選手も2分でした。すごい世界。)

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最後に

プレーオフの全ての組み合わせのGame 1が終わり、いつも一回戦からこんな激しかったっけと疲労感がいっぱいになっております😅 選手達の疲労とは比べ物にならないでしょうが。

試合後の記者会見ではクラウド選手とデレダン選手のリラックスした、やりきった感?、出し切った感があり、一方のシアトルは緊張感のある顔で対照的でした。お互いスポーツマンシップ溢れる2チームだからこういった雰囲気にもなるのかな。審判もちょうどよい適度な具合でしたね。ファールを多く取りすぎることもなく。ミスティクスとしてはプレーし切った、切り替えようという感じなのかな。

ミスティクスはもうあとがありません。勝ってGame3にいくか、負けてシーズンを終えるか。勝てばGame 3でホームのワシントンでの開催なので、1勝1敗で戻ってきて欲しいところです。もっとこのチームを見ていたい。(シアトルも見ていたい😭)

プレーオフ一回戦vs.シアトルとの残りの試合は(日本時間):

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第二戦:アウェイ 8/22(月) 5AM〜

第三戦:ホーム 8/25(木)時間未定(1勝1敗の場合のみ)たぶん10時

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とあるPodcastでこのミスティクスとシアトルのシリーズを勝ったほうが優勝する、という予想がされていました。それほどレベルが高いですし、上位シードは力が拮抗しています。

一方で心配なのは、この一回戦で身体を激しく消耗して、次のラウンドに響いてしまうこと。他の組み合わせの試合内容を見ると余裕があるラスベガス、コネチカットはそれを考えると有利かもな、とも思います。

いずれにしても、失礼にあたるかもしれないですが、どの試合もレギュラーシーズンとは比べ物にならないほど面白いですね。選手の皆さんは引き続き怪我なく無事に終わってほしいと願います。

ではまた次回🙇🏻‍♀️今回もお読みいただきありがとうございました。

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