ブリトニー・グライナー選手の記者会見翻訳。「動く化石」って何のこと?

WNBA選手
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ロシアに拘束されていたグライナー選手が先日記者会見を行いました。

BG:バスケの会見とは違いますね。(メディアの方が)たくさん来てくれていますね。私のことを取り上げてくれて感謝します。多く取り上げてくれたことが私が帰ってこれることにつながりました。

私の最初の試合もぜひ取り上げてほしいし、フェニックス・マーキュリーだけじゃなくてリーグ全体も取り上げてください。素晴らしい商品ですから最初から最後まで同じように取り上げてください。

マーキュリー、組織、みんなには本当に感謝している。私のため、家族のために私が帰れるように働きかけてくれ、そして私が決して一人ではないことを伝えてくれました。バイデン大統領、ハリス副大統領、関係者、他にもたくさんの人にサポートしてもらいました。WNBA、選手会、エージェント会社、エージェント、そして私の妻。拍手をお願いします。私のために困難なことをやってくれています。

では、試合後の会見みたいに質問してくれればと思います。

Q:ここに来るまでどれだけの立ち直る力が必要でしたか?(知り合いの記者さんで、泣いているよう)
BG:困難にはある程度慣れている・・・あなたが泣くからもらい泣きしちゃうよ。ただ努力し続けるということだと思います。人生において逆境には必ずぶち当たるから。今回のことはかなり大きなものだったけど。タフな練習でもただ頑張り続けるように、立ち尽くすことが絶対ないように次のことに向かっていくということ。

Q:#FreeBGというムーブメントなどのメディアの動向を知っていたか?
BG:少し遅れはあったけど知っていました。何も知らずにいるのではなく、少しでもそういった動きがあると知っていたことで気分が楽になっていたし、希望を持つことができていました。希望というのは危険でもあります。うまくいかないこともあるから。でも世界中で不当に拘束されている方々に向けては、強く自分を持って、戦い続けて、あきらめないで、毎日朝を迎えて、日々のルーティーンを見つけてそれを繰り返していく、という私が行なってきたことをやることがいいと思います。それがなんだとしても。私たちも戦い続けるので、同じように戦い続けてほしい。

ジムがない環境からコンディションを取り戻すのは難しいことです。まだその途中。アスリートとしてはいつでも、前にプレーした状態に戻りたいと願うもので、私にとって前回というのはシカゴとのファイナルでした。そのレベルに戻そうとしています。時間がかかるとはわかりつつ、早く戻りたいです。同時に、集中できることは嬉しいものです。コーチ、チームメイトもサポートしてくれます。

Q:国外でプレーすることはNeed(必要)か、Want(欲求)か?
BG:私個人としてはオリンピック代表として国際試合がある時以外はもう海外でプレーする意思はありません。選手たちはお金を稼ぐために海外に出ます。自分自身や家族のためです。

WNBAが成長し続け、今ここにいるメディアの方々に同じようにリーグを取り扱ってもらえれば、企業の投資対象になるでしょう。国外に出ることでホリデーなどを家族と一緒に過ごせないことは悲しいことです。でも同時にお金の問題もあり、それが一番の理由です。変わっていくことを願います。

Q:フェニックスの街を歩いてどう感じますか?2年前と違うことを感じますか?
A:ちょっと違うかな。でもまずアメリカの地に戻ってきたことが嬉しく感じます。普通の生活をすること自体が嬉しいです。

Q:先ほど希望が危険というコメントがありましたが詳しく。
BG:希望を失ったこともあり、その時は家族の写真を見ることで希望を取り戻しました。あきらめそうになった時も写真を見て、耐えることで何が先にあるかを思い出しました。愛する家族です。

Q:シーズンを迎えるにあたり、マインドセットは変わりましたか
BG:物事を当たり前だと思わないこと。人生は短くて、一瞬で変わってしまいます。このシーズンに向けては感謝の気持ちを持って臨みたいです。感謝して、というのはよく使われる言葉だけど、実際にこういったことを経験して本当の意味を感じます。アリーナに入って、マーキュリーの名前があって、現実ではないように感じています。初めてコートのところに行った時はとても強く心に響きました。全ての瞬間、最初のホームや汗や血などを楽しみにしています。血は少ない方がいいかな、怪我ということですからね。すべてを取り込む感じで、楽しみにしています。今は二部連すらしたいと感じます。(コーチの方を見て)コーチ、意味を察してね。拘束されているよりは二部連で倒れた方が良いと感じています。

Q;HCと話は?
BG:話をして分かり合っていく感じで、シーズンが楽しみ。良いチームになると思うし、彼女のコーチングが楽しみ。

Q:最初に練習場所でボールを持った時の感想は
BG:実際にボールを最初に手にしたのはサンアントニオだった。シュートをちょっとして良い感じだった。外で靴がコンバースだったから足首に良くなかったけど、ダンクができるかやってみました。妻に「ダンクを受けるのはどんな気分か」って聞くのが良いと思うよ。おっと、大きな声で言っちゃった。

Q:不当に拘束されたアメリカ人の代表だったわけですが、どう感じますか。この問題提起をどのようにしていきますか
BG:発信できるプラットフォームを持っていることは恵まれていると感じています。名前の入ったTシャツを着ることや、シーズン中のインタビューなどすべての機会において、発信する場がない人のために発信し続けたいと思っています。他の活動としては拘束されている人に手紙を送ること。国外で拘束され、もう誰からも忘れられたと感じても、手紙を受け取ることはそれが誰からだったとしても人生における光のようなものを感じさせてくれるからです。

(中略)

D(タウラシ選手)と一緒にプレーすることについて、誰が「動く化石」と一緒にプレーしたくないと思う?冗談、笑 彼女に殺されるな。実は本当に心配だったのが、彼女が先に引退してしまうかも、ということでした。そんなの辛すぎるので。なので、また一緒にプレーできることは本当に嬉しくて、彼女は私のメンターで尊敬していますから。また1年フェニックスで一緒なのは本当に嬉しいです。

Q:戻ってすぐにWNBAでプレーできると思っていましたか
BG:いつも自分を信じているので。どんな目標も達成できると信じています。自惚れているわけではないです。必要なものは全て(チームに)揃っていますから、WNBAに戻れないかもという疑心は生まれなかったです。

Q:またチームの一員になることについて
BG:サンアントニオからここに移動するときに、Dに最初にあって、組織の人に会って、まず何より会えて良かったという気持ちでした。ここに戻ってきて、チームメイトに会って、ジムに行ってと、起こっていることを一つ一つ確認しているような感覚でした。

Q:WNBAのコミュニティーだけでなくLGBTQのコミュニティーに戻ってきたことはどんな意味を持ちますか
BG:多くの人に私と家族が支えられました。私の妻が試合を観戦したときにスタンディングオベーションをしてくれたことも聞きました。多くの人が、会ったこともない人がサポートしてくれました。人に影響を及ぼすのには色んな方法があるということを示していると思います。喜びで溢れています。

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最後に

ダークサイドに堕ちていたりせず、変わらず面白いBGで安心。かわいいんだよな〜声は低いけど。赤ちゃんみたいな顔してるし。

長いブランクをすぐ取り戻すのは難しいかもしれないけど、タウラシ選手とのデュオを見られるのはもう短くて1年、しっかり見ねばですね!!!

ちなみにグライナー選手、この拘束のことについての本を出版するそうです。書います。

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