WNBA プレーオフ2022 セミファイナル:各チームのレビュー、分析

2022 Playoffs
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プレーオフ一回戦がすべて終わり、セミファイナルですね。もう4チームしか残っていないなんて・・・😵‍💫チームが少ない分試合も少なくなり、ちょっと本音は寂しいですが、その分激しい試合があると思うと緊張します。

でもレギュラーシーズンが終わってからプレーオフが始まって約1週間しかたっていないらしいです(!)

早すぎて、濃すぎて、時間の感覚がおかしくなります🫥

今回はセミファイナルの対戦をそれぞれ見ていきたいと思います。ご存じのとおりこの4チームです。

ちなみに一回戦はこんなこと書いています。なるほどなぁと自分で思うところもあるような、曖昧なこといってはぐらかしているような(そんなつもりはないですが🤣)

それではセミファイナルのマッチアップを見ていきます。かっこ内はレギュラーシーズンの勝敗数です。

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1位ラスベガス(26勝10敗) vs. 4位シアトル(22勝14敗)

破壊力のラスベガス

vs.

作り込むバスケットのシアトル

日程

  • Game 1: 8月29日(月)5AM〜
  • Game 2: 9月1日(木)11AM〜
  • Game 3: 9月5日(月)4AM〜

3試合で決まらない場合

  • Game 4: 9月7日(水)11AM〜
  • Game 5: 9月9日(金)11AM〜

スタッツなどから

1回戦はどちらも2-0で相手を退け勝ち上がったチームです。

ラスベガスの強みは何度も繰り返しになりますが、リーグ1位のオフェンス。

  • レギュラーシーズン(以下RS)のチーム平均得点:90.4点(1位)
  • プレーオフ(以下PO)1回戦のチーム平均得点:98.0点(1位)※フェニックスとの2試合において

RSの個人平均得点ではリーグトップ20位に4人ラスベガスの選手が名を連ねていて(敬称略:2位プラム、5位ウィルソン、12位ヤング、20位プラム)、シアトルのバード選手もミスティクスとの試合後記者会見で「その4人がコート上のあらゆるところで問題を引き起こす」と言っていましたね。雨漏りみたいな感じでしょうか。こっちを止めればあっちが・・・的な☔️

弱点はベンチ層の薄さで、さらに一回戦のフェニックス戦でセンターが続々と捻挫とか脳震盪とかで退場していたので気になっています。そこまで大きい負傷ではないと言われていましたが。

前回の一回戦の結果の記事にも書いたのですが、層が厚いと言われているシカゴを含めてどのチームもほぼ7人ぐらいで選手をまわしています。なので、そこまで層の厚さは関係ない、とまでは言わないですが、ベンチ選手がたくさん出てインパクトを残すというよりはスタートの選手を含む主力でどれだけ集中して、一貫性のあるパフォーマンスができるかがプレーオフでは重要のようです。

相手はシアトル。(ラスベガスとしては相性の悪いミスティクスじゃなくて嬉しいでしょうね🫠)

シアトルは全体的にシュート率(特にスリー)が良いというスタッツが目立ちます。

  • RSのFG率:44.2%(6位)、3pt率:36.1%(ラスベガスと同率1位)
  • PO1回戦のFG率:53.2%(1位)、3pt率:51.2%(1位)※ミスティクスとの2試合において

シアトルの場合はPOの数字もRSの数字も、何を信じていいかよく分からないのが本音です🤔 RSではチャールズ選手が噛み合いきれていなかったし、ミスティクスとの1回戦でのケタ違いの凄さは継続するものなのかよく分からないし💦 もちろん経験も能力もあるすごい選手が集まっているのは間違いないのですが。

ラスベガスとシアトル。POでのフィールドゴール率とスリーポイント率が1位、2位(どちらもシアトルが若干上回っていて、どちらも50%以上という異常値😅)というのが面白いです。

総合的なディフェンスはシアトルの方が良いですが、それを上回るラスベガスのオフェンスが展開されるかどうか、そしてシアトルがラスベガスのオフェンスの勢いについていけるか、というところでしょうか

2022レギュラーシーズンの勝敗

ラスベガスの3勝1敗

85-74、78-88、89-81、109-100

ここから唯一言えるのはシアトルはディフェンスが成功すると(80点以下に抑えると)勝てる、ということでしょうか?!

直近は8/16シーズン最終戦に行われて、109-100でラスベガス勝利。

その時はシアトルのロイド選手が38点取りましたが、ラスベガスのウィルソン選手(25点)、グレイ選手(33点)、プラム選手(23点)の得点力に加えて、ラスベガスベンチからベテランガードのラクィーナ・ウィリアムス選手が11点取っているのも大きそうです。

フリースローの数がラスベガス24本、シアトル7本と、シアトルとしてはラスベガスに与えすぎているところも気になります。シアトルとしてはファールをケアすること、ラスベガスとしては継続してアグレッシブに攻めることが重要そうです。

シアトルはターンオーバーを18しているのでそこは減らしたいですね。

🐍考察

シアトルのミスティクスとのPO1回戦がどれだけ本物(?)なのか。シュート率が出来出来過ぎ過ぎではないかなと感じてしまうんですよね。チームとしてはイチバン応援しているんですが😅

ラスベガスはこれまで通りとにかくアタックしてくるでしょう。シアトルのクインHCやスタッフ陣がミスティクス戦後の記者会見でも言っていましたが、かなりディフェンスを戦略的、心理的に練る方たちのようなので、どんなディフェンスで対策してくるかとても楽しみにしています。

個人的な注目選手:ラスベガスはジャッキー・ヤング選手、シアトルはティーナ・チャールズ選手。

理由:1番手、2番手のスコアラーをどちらも集中して止めてくるので、それ以外の選手の活躍が重要になりそうなので。

予想:ラスベガスの3-1。シアトルに何よりも勝ち上がってほしいのが本音、けどラスベガスが上がってしまう予感がする(外れることを願うー🙏)

Bitly
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2位シカゴ(26勝10敗) vs. 3位コネチカット(25勝11敗)

効率的シカゴ

vs.

能力軍団コネチカット

日程

  • Game 1: 8月29日(月)9AM〜
  • Game 2: 9月1日(木)9AM〜
  • Game 3: 9月5日(月)2AM〜

3試合で決まらない場合

  • Game 4: 9月7日(水)9AM〜
  • Game 5: 9月9日(金)9AM〜

スタッツなどから

昨年の優勝チームであるシカゴ。PO1回戦ではGame 1でニューヨークにまさかの敗戦を喫しましたが、Game 2にアングリー(怒)モードを発揮し、Game 3は我慢強さを見せ、最後に点差を広げ2連勝でセミファイナルに進出しています。

平均得点がRS、POとラスベガスに次いで2位で得点力が高いです。

  • RSのチーム平均得点:86.3点(2位)
  • PO1回戦のチーム平均得点:93.7点(2位)※ニューヨークとの3試合において

また、アシスト数もRS(24.3)、PO(25.3)と、ダントツでリーグ1位です。パスが上手な選手が多く、いつもボールをみんなでシェアする高い意識があることをインタビューなどでうかがい知れるので納得の数字です。

シカゴのスタッツで面白いのはターンオーバー数がRSは平均14.8(7位)だったのが、POは9.0(1位)に減らしていること。他のチームもPOに入って減らしているのですが、その差が目立ちます。

弱点はゴリゴリのポストプレーや対ゾーンディフェンスに弱そうというところ、飛び抜けた絶対的エースがいないことかなぁと。飛び抜けたエース云々はニューヨークとのGame 3を見ていて思いました。全員が平均的にレベルが高いのがシカゴの良いところでもありますが、全員があまり良くないと全体的にすごい重く、ボールをシェア、シェアしすぎるのがそう言ったときは悪さもシェアしちゃう印象を受けました。

相手はコネチカット。同じく1回戦で下位のダラスにGame 3まで持ち込まれ、心配になりましたが(全てのシリーズにおいてアップセットを期待していた者とすれば心配という言い方は嘘😅🙏)、Game 3の後半には差を見せつけ、危なげなくGame 3に勝利しました。

オフェンスリバウンドがRSで10.2で1位、POで9.0で3位とセカンドチャンスを得ることが重要になってきそうです。POではスリーポイント投試数、成功数ともにワースト1位。一方のフリースローは投試、成功ともに1位なので、ファールをもらうこともスコアを重ねることにおいてカギとなりそうですね。

レギュラーシーズンの弱点?だったターンオーバーの多さはシカゴと同じくRSは平均15.6(ワースト3位)だったのが、POでは平均9.5(2位)とこちらも激減しています。もちろん対戦相手も関係あるとは思いますが、プレーオフモードへの切り替えが興味深いです。

前回もう一つの弱点として挙げていたガード陣のディフェンスについては、1回戦はプレーオフ直前に契約したベテランのシムズ選手がディフェンスでかなり貢献していました。シカゴとの対戦では、コパー選手、クイグリー選手に誰がマッチアップするか、要注目です。

2022レギュラーシーズンの勝敗

シカゴの4勝0敗

83-79、91-83、95−92、94-91

直近で当たったのは8/9でした。

この時もコネチカットはオフェンスリバウンドの強さを発揮してその数11で、フィールドゴール投試数もシカゴより10本以上多いのですが、シカゴがフィールドゴール率56.9%という驚異的な効率のオフェンスで接戦をものにしています。

センター陣、ポストの強さ(フィジカルの意味での)で言えばコネチカットが強く、パス回しなどのうまさで言えばシカゴ、といった感じ?!

柔のシカゴ、剛のコネチカット。

🐍考察

お互いGame 3まで戦って、お疲れであろう2チーム🥲

シカゴはこれまで通りボールをシェアして、これまでの経験から強さを発揮しそう。初戦で負けてしまったことも気持ちが引き締まる要因になっていそうです。

一方のコネチカットはガードの活躍が不可欠かなと。シカゴがジョンケル・ジョーンズ選手やフォワード陣の得意なプレーを優先的に守ってくるのは予想できるので、外からのシュートが欲しいです。

個人的な注目選手:シカゴはカリヤ・コパー選手、コネチカットはデワナ・ボナー選手

理由:コネチカットのセンター陣は強烈なので、シカゴとしては1回戦も引っ張っていたコパー選手のアタックが必要。コネチカットは外からのシュートが重要で、優勝経験のあるボナー選手の得点能力が必要。

予想:シカゴの3-1か3-0。両方のシリーズ3-1だとアンパイ過ぎちゃう予想だから3-0を追加😅

ここは両方Game 3をみましたが、チームとしての力だったり、Intencity(強烈さ)、集中といったものをシカゴからヒシヒシ感じる気がします。

対戦相手の強さもあるのか、それともチームの性格的なものもあるのか、コネチカットの強さがいまだに掴みきれないんですよね🤔 RSでは8位以下の下位チームには取りこぼしなく全勝してて強いんですが、それ以上は不思議な成績で。

そろそろジョンケル・ジョーンズ選手、アリッサ・トーマス選手に優勝して欲しい気持ちもありつつも、シカゴが勝ち上がると予想します。

Bitly
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最後に

一回戦では、力が拮抗していたシアトル vs. ミスティクスのシリーズにおいて、特にホームコートアドバンテージを強く感じました。

セミファイナルからは2試合ホーム、2試合アウェイがまずお互いに与えられ、そして最後に上位チームのホームで開催となります。

下位シードのチームからすれば、最初の2試合のどちらか1勝すればそのアドバンテージを奪うことを意味するのでかなり大きいです。同時に上位シードも、ホームで2勝すれば追い込むことになるので大きな意味があります。

シアトルが会見で言っていたように、どのチームも試合間や試合中の戦略のアジャストを行なってくると思うので、「チェスの心理戦」ですね。その辺りも楽しみにしたいと思います。

ミスティクスの試合のときの「選評のようなもの」までとはいきませんが、できるだけ試合については最後まで書いていきます!

ではまた次回🙇🏻‍♀️

今回もお読みいただきありがとうございました!

Bitly

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日程、時間を確認するのはESPNのスケジュールのページが一番わかりやすいです。場所、時差に応じて時間を変換して表示させてくれるので!よかったらご活用ください。

WNBA Schedule - 2023 Season - ESPN
The complete 2023 WNBA season schedule on ESPN. Includes game times, TV listings and ticket information for all WNBA gam...

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2022シーズンのミスティクスの戦評を振り返りたいかたはこちらをご覧ください😊

https://wnba-japan.com/category/戦評

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