WNBAファイナル Game 2 試合内容と記者会見

2022 Playoffs
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Game 1とうってかわって、後半から点差がつき始め85-71とラスベガスが力を見せたGame 2でした。

今日は内容短めに記者会見フル日本語訳にします。

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試合内容を簡単に振り返り

このツイートが表すようにこの3名が勝因と言ってもいいですよね。3人でこのフィールドゴール率はヤバいです汗

その1on1の凄さの中にも、しっかりと状況判断を事前にしているのも要注目です。コネチカットのディフェンスがしっかり見られていると感じます。ガード陣に関しては、コネチカットのコートニー・ウィリアムス選手がディフェンス力が他の選手と比べると高くはないので途中から連続で狙われていました。

コネチカットはオフェンスに関してはポストでは負けていなかった(オフェンスリバウンド数は減ったものの)し、そこにディフェンスが集まったところをパスアウトしてフリーのシュートを作り出せていましたが、アウトサイドがとにかく入らなかったのが厳しかったですね。途中からは完全に打たされているような感じになりました。

コネチカットは超ビッグラインナップを敷いて一度は追いついたのですが、再び離されて最後は消化試合風になりました。

記者会見フルです↓

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記者会見

ラスベガス

ハモンHC

プラム選手の活躍について

スリーがあるのでディフェンスがそれを守ろうとしているから生まれる。シリーズを通じてスリーの調子がいいわけではないが相手からしたら乗らせたくないだろうから。彼女はドリブルで速く動ける、ペイントアタックで自分のプレーをしてほしいと思っている。

Game 1に比べて、オフェンスで何がうまくいったか

まずペイント内のディフェンスがよかったことが嬉しかった。オフェンスではドライブしていたのがよかった。ケルシー(プラム選手)のドライブでディフェンスを収縮させていた。Game 1ではフリーの外からのシュートが入らなかったが信じて打ち続ける必要がある。彼女がドライブした後にシュートが打てるよう準備することが大切。このシリーズにおいてペイントエリアを制することが大切。

3Qから流れに乗ったことについて

ディフェンスが良くなった。選手達は何をすべきかは知っている。それを意識させるのが私の仕事。オフェンスではインサイドを固められあまり良いオフェンスができなかったが。

2-0のいい状態でコネチカットのホームに行くことについて

まだ優勝のバナーを勝ち取っていないし、今日の勝利で紙吹雪がなくて安心した。まだ何にも勝ち取っていない。

怪我から復帰のハンビー選手が18分の出場だが100%戻ってきた感じ?

いい状態のよう。プレータイムで大きなインパクトをもたらしてくれる。まだ体力が戻っていないようで、試合中にかなり疲れていた場面があった。このシリーズにおいて大きな差をもたらしてくれているのは間違いない。

ペイントのディフェンスについて、セカンドチャンスからの得点に焦点を置いたか

コネチカットはリバウンドが強いチームで、シカゴとのシリーズでも、昨シーズンのラスベガス(ハモンHCではない時)とのシリーズでもリバウンドはコネチカットが圧倒していた。なのでリバウンドは大きなカギ。ゴール下で戦っても意味なく、点を取られてしまうだけなので、ノーチャージエリアの外で戦う必要がある。今日は身体を張って良い場所取りができたと思う。

コーチ陣の準備について

タイムアウトではディフェンスで相手を止めることに集中した。コンセプトが大切なシリーズで、もちろん細かい戦術もあるが、それよりもチームとして何をしようとしているかと言う部分を大切にしている。ゾーンは最初に相手には崩され、まだうまく行くかと思ったがうまくいかず、コネチカットがビッグラインナップにした時はマンツーにして、ポイントガードポジションになっていたアリッサ・トーマスにはチェルシー・グレイをつけた。グレイは最も頭のいい選手。彼女のバスケIQは信じられないほど高い。ディフェンスでは彼女に試合を管理させた。

両チームが試合中に調整、対応をした。どこで差がついたかといえばプラムのドライブ。トランジションのディフェンスも注意したかったことで今日もその部分では負けているが前回より良くなったと感じる。

この勝利はコーチの実力として何を示すか。NBAチームがHCとして雇わなかったことはおバカなことだと思うか

この選手たちを優勝に導くことが私が集中していることで、この職に就いた理由。彼女たちに能力を感じたし、信頼関係や文化を築けると感じ、優勝をできると感じた。繰り返しになるが、まだ何も勝ち得ていない。まずはホームコートを守ることができた。

誰かから選ばれないことには慣れている。自分のことをするだけ。(🐍元ドラフト外でWNBA入り、レジェンド選手に上り詰め、コーチとしても。まじでかっこいい)

ウィルソン選手

プラム選手が積極的にアタックしたことについて

自分のプレーをすべきだと伝えた。それが本来の姿。このチームには彼女が必要でシュートを決めてもらう必要があると明確に伝えた。厳しく聞こえるがプロフェッショナルで、実際にそうしてくれた。チームみんなが彼女を信頼していることを彼女はわかっている。チームメイトへの声がけには私のやり方があって、どうして欲しいか伝え合う。彼女には強い口調で言いました。

1Qのスタートに流れを作っていることについて

本当に大きい。敗戦を振り返ると1Qに良くないことが多い。特にコネチカットのような良いチームに対しては、穴からもがき出るような戦い方はしたくない。1Qに自信を持って流れを作ることでその後も良い展開となる。ここまで長いシーズンを戦ってきて、4Qに凄いことになっているなと思うこともありびっくりしているが、まだ終わっていない。これからも1Qの開始が重要。

ドライブがいくつかあって上手くいったこと

あまりワイドオープンでドライブできるチャンスがなかったので驚いているが、チームメイトが私にとってスコアしやすい状況を作り出してくれると信じている。

2試合連続来場のNBA選手Ja Morant選手との会話、NBA選手のサポートについて

Jaは弟のようなもの。NBAで大活躍している。あと1勝ということ言ってくれた。まだ何も成し遂げていないので気の緩みはいけないのはわかっているが。

会場の歓声がすごかったこと、そのサポートについて

素晴らしかった。この勝利に必要だった。いつもゲームの流れができる時は会場の声が後押しとなっている。感謝している。オールスター後に調子の悪い時でも変わらず応援してくれていた。アウェイに来れないかもしれないが応援は感じている。

いつも冗談で全席いろんな人を招待したいということを言っているが、来てくれる人には本当に感謝している。世界で最高のファンだと思う。

マークデイビス氏がチームを買った時、どういった話をしたか

本当にチームを買うとは思っていなかった。彼の好きな部分は知らないことがあるとそれを理解したいと思ってくれること。彼はアメフトをしていた人だからわからないこともあり、私たちを知ろうとしてくれたこと、どうすればチームがより良くなれるか、ということを話した。GMやコーチなどがチームの後ろには必要ということも。そして今がある。

プラム選手の成長

本来の姿ではなかった。今日はケルシー・プラムだった。これまでの成長は素晴らしい。彼女のこれまでの経験を考えると本当にメンタルが強い人間で、何かをやり遂げるまで止めることはない。味方で良かったと思う。彼女の証明となった試合だと思う。これで私たちが彼女を必要としていることが本人もわかったと思う。彼女の成長は無限だと思う。

グレイ選手(ロッドマンのTシャツ着用)

ウィルソン選手が20点10リバウンドをプレーオフで連続で記録していることについて

オフェンスの数字ばかりが取り上げられるが、ディフェンスでもペイント内を守ってくれている。2Wayプレーヤー(オフェンスもリバウンドも良い選手)。リバウンド、ブロック、私がディフェンスで抜かれた時のヘルプ、それを全部行いつつ、オフェンスでスコアをする。セミファイナルでは4分しか休んでいない。コンディションが最高でオフェンス、ディフェンス共に良くて、声も出して、全ての面で素晴らしく、スタッツに表れていない部分がたくさんある。それがレガシーを築くということだと思う。

2-0だがここからアウェイで勝利するには何が必要か

先のことを考えずに、まず1Qを勝つこと。そして2Qと戦っていくことで結果につながる。勝つには小さな積み重ね。一瞬で点数を多くとって勝つ、というのではなく、リバウンドを取ること、チームのために戦うこと、ボールをシェアすること、プレーを大切にすることが重要で、これまでのプレーオフで私たちがしてきたこと。Game 3でもそれが必要。

自身のシュート、バスケIQについて

IQについては、個人のことを考えるより全体を見ていると言うことだと思う。自分がボールに触れていない時間帯があったが自分が見えていることから声で指示を出すなどしている。自分達の試合や他の試合を見て学んでいる。特にプレーオフでは細かいことが重要で、どうしたらより簡単なスコアが生まれるか、より良いディフェンスができるかなどが関わる。何よりも、細かいスタッツにこだわるのではなく、自分が素晴らしい選手になりたいという意志、一緒にプレーしたいと思ってもらえる選手になりたいと言う気持ちがそうしている。

ドライブうまくいったことについて

ドライブレーンの妨害をコネチカットが意識的にやってくるので、高め、広めに、良いスクリーンをかけて、ディフェンスを読むことを意識した。ボールにダブルチームがくるのでどう対処するかなど。いいスペーシングを行えればペイントもうまくアタックでき、そこからアウトサイドにキックアウトができる。フリーのシュートが入らないこともあるが、正しいプレー、正しい読みをしている。

オールスターから漏れたこと

オールスター休みの時に弟の所にいって、バスケ、SNSから距離をおいて、リセットした。それによってハングリー精神が大きくなり、個人練習もしてコンディションも良くなり、フィルムもしっかり見て…、メンタル面でより高いレベルになった。チームでも練習後にたくさんのシューティングをしている。

プラム選手の成長

得点やアシストだけではなくて、相手のスコアラーであるコートニー・ウィリアムスを守っている。彼女をプレーさせ続ける理由のひとつがそれ。シュートが入ってきたから本来の姿ということではなくて、これまで他の面でも貢献している。シュート確率が悪かろうが関係ない。Game 1でもビッグショットを決めた。彼女に大きな自信を感じている。

プラム選手

積極的にアタックしたことについて。ウィルソン選手から強い口調で言われたことについて。

心理の専門医といつも話すことがあるが、スランプと言われるような状態で、励ましてくれる人、手を撫でてくれる人、そして激しい口調で言ってくる人がいるが、みんな思っていることは一緒で勝ちたいということ。なのでありがたかった。組織全体で信頼してくれることは嬉しく、自分も自身を信頼している。高いハードルを自身に課してしまうのでプレーオフを通じて自分のプレーに納得がいかずフラストレーションを溜めていたが、彼女たち(ウィルソン選手、グレイ選手)が引っ張ってくれており、それに加わろうと決めた。

ウィルソン選手が20点10リバウンドをプレーオフで連続で記録していることについて

これまでシーズンを通じてそう言ったことをしてきている。オフェンス、ディフェンス両方で高いレベルで継続的にプレーをして、それがMVPである理由。こういった選手を直に見られるというのは素晴らしいこと

Game 1から2の心構えの変化は

シューターはシュートを打ち続ける。アグレッシブさを継続すること。特に違ったことをしたとは思っていない。同じ試合前ルーティーン、同じものを食べて、同じ時間に寝て。シュートは入ることもあるし入らないこともある。シュートすることに加えて、試合に対してどうインパクトをもたらせるかという部分において、成長のチャンスだと感じドライブをした。シーズンを通じて逆境があったとしても自分は乗り越えることを学んだ。

ルーキーの年は最下位だったがその後5年のチームの成長について

サンアントニオに失礼にな意味ではないが、サンアントニオでの悪い日々は思い出さないようにしている。オーナーや組織の動き、ベッキー(ハモンHC)をコーチにして、トップ選手を獲得している。このリーグで若いチームはなかなか成功することができず時間がかかる。この組織の素晴らしさを表していると思う。

コネチカット

ミラーHC

プラム選手がカギだったか

ペイントアタックをし続け、1on1のスキルだけでそういったことをしてきて3ポイント以外では71%のシュート率。ペイント内のスコアに関してはGame 1とは逆の内容で支配された。ほぼ1on1からの得点だった。特にケルシーがそれを引っ張っていた。

ビッグラインナップはうまくいったと思うか

いい時間帯があり、マッチアップやフィジカルの強さの変化から良い影響をもたらした。相手のゾーンに対して連続で得点することもできた。しかし相手もこちらのビッグラインナップに対してランがあった。今日はずっと追いかけているような状況で、連続でスコアをさせないことが上手くできなかった。ラスベガスの高いオフェンス力に対してとにかく邪魔、妨害をしてリズムを崩そうとしているが今日はそれが上手くいかなかった。

ウィルソン選手の成長について

コンディションの良さが素晴らしいと感じる。爆発的な速さがあり、ぶつかり合いながらも強い。本当にすごいと思う。

後半は何が良くなかったか

オールスターの三人のポストプレーヤーが高い確率のシュート、そしてフリースローを多く得たことが良かった時間帯があったが、ガードがコンスタントに得点できないとそれを続けるのは難しい。

追い詰められた状態だが

全体像を考えられる状態ではなく、小さく考えてまずGame 3の準備が重要で、さらにその1Qに集中することが必要。3連勝する必要があると考えると大きいこととなってしまうので、Game 3のことだけをまずチームで話し、まず1Qにしっかり臨みたい。

グレイ選手について

前にも言ったが、このリーグには能力が高く、フリーでシュートを決められる選手が多くいる。チェルシー・グレイはチェックされてもシュートを決める。チェックされて難しいシュートも決めている。守られて、ディフェンスの手が顔を覆っていても決める能力があり、それがリーグの他の選手から一線を画する部分。決められたシュート9本において、私たちはしっかりと守っていたが決められた。他の選手だったら決められないようなシュートだと思う。

ラスベガスのスペーシング

ドライブをして詰めてきた時はターンオーバーを誘発することができていたと思うが、スペーシングについてはフィルムを見る必要がある。プラムをはじめとして身体を使ったドライブ、そして利き手の方にドライブされてしまったのが良くない。

どちらの試合もラスベガスが1Qから良いスタートをしているが

今日最初に簡単に点を取れたのは良かったが、1Qのスタートはこれまでのプレーオフの課題で試合の流れを作る部分。早めにディフェンスを成功させる必要がある。Game 1ではラスベガスが1Q前半にいい内容にされてしまい、今日も1Qに高い確率でシュートを決められてしまった。

ジョンケル・ジョーンズ選手

ホームに移動だが自信は?

1試合ごと考えることしかできない。ホームでずっと応援してくれているファンの応援があるのでそれを後押しとして戦いたい。

Game 1、2での自チームのディフェンスの違い

ラスベガスが今日はよりアグレッシブだった。1on1ではGame 1のほうが守れていたと思う。ゴールにアタックして力強くシュートを決められた、もしくはフリースローを与えてしまった。

Game 3にむけての意気込み

またチャンスがあるということ。これがプレーオフシリーズ。ホームで戦え勝つチャンスがある。

コートニー・ウィリアムス選手

シュートチャンスを多く作り出せているように見えるが?

少しスローダウンしてと言われたのでそうしてみている。自分の得意なスポットで打てるよう落ち着いて状況をみて自然とシュートが作り出せている。

グレイ選手について思うことは

何も思うことはない。Game 3に向けて戦うのみ。

アリッサ・トーマス選手

ラスベガスのリバウンドついて

相手はオフェンスリバウンドを取らせないようにしてきている。Game 1では多く取れセカンドチャンスもその分あった。私たちとしては良いシュートを打つ必要がある。急いで打ってしまいオフェンスリバウンドが難しいシチュエーションが見られたので。フィルムを見て対応したいと思う。

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