ミスティクス 5/11 ラスベガス戦の戦評(なんてタイトルつけてみる)

Swish 戦評
この記事は約12分で読めます。

これは・・・毎回やってしまう流れ🤦🏻

反応いただける方がいらっしゃって有難いのと、内容についてああだこうだ話せるのが嬉しいので、余裕がある時はやりたいと思います。今後の記録、振り返りのためにもいいかもしれないですね。あとで見て、あぁ最初はこんな心配していたんだなとか😊

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試合前ニュース

なんと、正ポイントカードのナターシャ・クラウド選手が体調不良とのことで欠場が発表され、町田選手がスタートに。

クラウド選手は「安全衛生プロトコル入り」とのことでしたので、検査でコロナ陽性が出たよう。※陽性が出たということは公表されていませんでした。はっきりとしたルールがわからないのですがわかったのは「プロトコル入りした」ということだけです。クラウド選手のSNSではコロナに感染したと言っているのですが、「プロトコル入り」イコール「コロナ陽性」ではないです。

「試合、練習には直行直帰をしているが、アウェイ移動のフライトに関してはチャーター便ではなくマスクが必須ではない一般旅客機。そのために感染した。自分はやることをやっているのにどうすればいいんだ」と本人が声を上げています。

WNBAのルールとして、チームのお金ある無しにかかわらず公平を保つためチャーター機の使用は現時点のルールでは原則NG。移動には一般のお客さんが乗る旅客機を使用しています。(だから遅延も発生する。)実際に昨シーズン、チャーター機を使用したチームに罰金が課せられたことがあります。

男子アスリートとの不公平さから以前から意見が出ていた問題ですが、今回で言えばクラウド選手も言っている通り、自分で気をつけても、一般旅客機をつかって不特定多数の人と接することで感染するリスクが高まる、という問題も明るみになりました(クラウド選手はこういった問題を積極的に提起する方なので、大きく取り上げられています)。

シーズンを通してどのチームからもコロナ感染者プロトコル入りする選手が出ることが予想されます。リーグが今後どのように対策をしていくのか追っていきたいところです。

クラウド選手については、検査で陰性がでるまで(※こちらも厳密なルールはわからず)自主隔離となると思われます。現在のプロトコルの情報が見つからなかったのですが数日自主隔離と措置となりそうです。

(ご参考までに、少し古いですがこちらが2020-21のNBAのプロトコル。こういった細かい決まりがあります。)

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試合の流れ

1Q:13-26

スタート(敬称略)

  • F エレナ・デレダン
  • F マイーシャ・ハインズアレン
  • G シャトリ・ウォーカーキンブロー
  • G アリエル・アトキンス
  • G ルイ・マチダ

最初はアウェイの1試合をお休みしたエレナ・デレダン選手を中心に決して悪くはない流れ。

相手のオフェンスはガード、フォワードのドライブからのゴール付近のシュートでスコアを重ねていく。相手エースのアジャ・ウィルソン選手は守れている、というかそういったシチュエーションがあまり多くない。

アトキンス選手が1Qの残り3、4分で背中を強くフロアに打ちつけロッカールームへ。クラウド選手がいない中、彼女までいなくなったらマズい、と思ったら2Q戻ってきて安心。(試合後のインタビューでは過去に腰を痛めたことがあるから一応チェックしてもらったとのこと。なおこの試合のスタッツを見たら+/- が+28!!!)

アトキンス選手がいなくなってから、マイーシャ・ハインズアレン選手、シャトリ・ウォーカーキンブロー選手以外はベンチメンバー。その中でよく持ち堪えた内容だった。

2Q:36-49

1Q終了時のメンバーからキンブロー選手に代えてアトキンス選手。引き続き3人がベンチメンバー。

ベンザン選手が積極的にスリーを決めたり、ルーズボールへのダイブなどのハッスルがあったりでとても良い。

このメンバーであればハインズアレン選手がもっと攻めていいと思う。まわりと合わせてクリエイトしようとしすぎな部分があった。

途中のキンブロー選手と町田選手の速攻は熱かった!(外れたけど。)やはりキンブロー選手は走ってくれるので、町田選手と一緒のプレイ時間があればランプレーが出ると確信した場面😊クラウド選手復帰後も一緒に出して欲しい。

ホーキンス選手、オフェンスとディフェンスともに存在感。前試合のオースティン選手のよう。

が、相手も引かず、ガード陣のスコアが積み重なる。

前半終了時のスタッツを見ると、シュート数はミスティクスのほうが多い。ミスティクスのターンオーバーも6と悪くはない。相手の特にドライブからのペイント内のシュートが決まっているのが点差に表れているよう。

3Q:60-56

スターティング5のメンバーに戻し、後半スタート。

最初のプレー。デレダン選手にヘルプディフェンスがよったところから町田選手のドライブレイアップでスタート。

ラスベガスが何故かオフェンスのスタイルを変え、エースのアジャ・ウィルソン選手が絡んだスクリーンプレイやウィルソン選手の1on1を多用してきて、それがうまくいかずシュート率も下がってきた。

対するミスティクスのディフェンスも、前半に何度もやられていた相手のオフェンスのパターンに対応し、ガードのドライブにはほぼパスアウトを捨てて寄るぐらいのヘルプの意識(4人ぐらい寄る場面も!)。それが功を奏し、ブロックやスティールなどからの速攻、アーリーが多く出た。

ハーフコートオフェンスでもシンプルなスクリーンプレーからのシュートが当たる。

町田選手のスリー、綺麗な速攻を作り出すプッシュからのパスも出て(鳥肌!)、残り4分で54-54のタイに。その時点で18-5のラン。

タイムアウト後、ラスベガスは1Qのガード、フォワードのスクリーンを混ぜたプレーを再度やってきたが流れがやはりおかしい。

ミスティクスとしては相手のオフェンスをことごとく寄りで潰し、ラスベガスのシュート数をかなり減らした。

クォーターの終わりもスタートの選手を休ませながら良い終わり方ができた。

4Q:89-76

完全にリズムを崩したラスベガス。良い流れを再び作れず。ウィルソン選手の1-1もミスティクスがうまく守る。デレダン選手のディフェンスが目立った。

アトキンス選手、ベンザン選手のスリーで一気にリードを広げる。

残り5分で14点差。タイムアウト。

少し勢いが落ち着き、流れがどちらにもいっていない状態が続く。

ミスティクスはハインズアレン選手、デレダン選手のホーンプレーからのスコアやデレダン選手の個人スキルの高さからファールを獲得するなど、着々とスコアを重ねる。

ラスベガスもスコアをしていくが点差は詰まらない。

時間が経過し残り3分、80-65の時点でラスベガスがスタートメンバーを一気にベンチへ。(ちょっと早いと思ったけど、もともとベンチ層が薄いので今後の試合を考えれば良い決断なのかもしれない。)

ミスティクスは引き続きフリースローやデレダン選手の堅実なポストプレーでスコアを重ねる。

その後ミスティクスもスタートメンバーを下げていく。

残り30秒。相手のハンビー選手がルーズボールの際にベンザン選手をはったおした時に(ベンザン選手ちょっとフロップ入ってた?)、近くにいたオースティン選手がやりすぎでしょってハンビー選手をよけて駆け寄ったらちょっとした乱闘騒ぎ(未遂)に。

オースティン選手の仲間意識の強さ、アツさが私は好きです。(ですがダブルテクニカル)

そして試合終了。89-76

詳細のスタッツはこちらをご覧ください。

Mystics 89-76 Aces (May 10, 2022) Box Score - ESPN
Box score for the Washington Mystics vs. Las Vegas Aces WNBA game from May 10, 2022 on ESPN. Includes all points, reboun...
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町田選手について

29分出場、9得点(2p:4-8、3p:1-3)、4アシスト、1リバウンド、1ターンオーバー

得点

  • ハインズアレン選手のポストプレーに自身のディフェンスが寄ったところをトップで合わせて2pt
  • デレダン選手とのピックプレー。ミドルにドライブして、ヘジって真ん中からレイアップ(このスコアパターン今後もよくありそうですね。)
  • デレダン選手に自身のディフェンスがよったところをパスミートずれでドライブ、レイアップ。
  • アーリーから自分で切り裂いた後、一度ハインズアレンにパス、それが戻ってきて初スリー(アリーナも盛り上がるしチームメイトも嬉しそう😊)

アシスト

  • ゲーム開始最初のプレーで右ドライブからウィングのデレダン選手に。
  • スクリーンプレーからハインズアレン選手がポップしてのスリー(一瞬パス先がなくなってやばい!って思ったのは秘密🤫)
  • ゴール下のオフボールのクロススクリーンのずれをついてデレダン選手へオーバーヘッドパス。
  • ドライブからステファニー・ジョーンズ選手のミドル。シンプルでよい。

TOや手にかかったもの

  • TO:ドライブから2歩踏み切りジャンプでトラベリング。前回も取られたやつです。WNBAでは今後も取られてしまうことが予想されるのでドリブル続けなきゃダメっぽいですね。
  • 手にかかったのは少しだけでした。
    • 2Q:シュートしてもいいかなと思ったけど、ローポストにいるホーキンス選手へのパスが手に掛かる。(アウトオブバウンズでTOにはならず)
    • 4Q:ローポストにいるハインズアレン選手へのフィード。相手のファールとなったが、ちょっとだけ危なかった。でも映し出された顔がイキイキしていた😊

町田選手、総合的に

これまでの試合の中で一番らしさが出ていたのではないでしょうか。

プレータイムがあったなかで、実力を証明して、信頼が積み上がったと感じます。

特に3Qの相手のターンオーバーからのボールプッシュは一気に点差を縮めて、それを広げるきっかけとなった部分でした。

スリーも決めて、1本決めたことでご本人的にも安心して落ち着くのではないかなと勝手に思っています。

ゲームのコントロールに関しても、プレーのExecution(以下参照)ができていて、町田選手がコートにいる時はオフェンスの流れがスムーズだったように見受けられます。

また、評価が高くなっているディフェンス。ディフェンスの良さがスタッツにも表れ、チームメイトのオースティン選手と同じ数字が出ているようです。

今日は高さ的に上からねじ込まれることもありましたが、毎回コースに入り超絶グッディーをしていますね。それが途切れることなく継続しているというのが本当にすごい。

あとは現地の方のツイートを見ると、町田選手の速さ、エキサイティングなプレーに盛り上がっていたようで、これは、人気が出てしまいそうですね😊

日本では、ハインズアレン選手が人気が出そう。(ベンザン選手のインタビューで、ハインズアレン選手のベンチの出迎えの盛り上げが嬉しいとのことでしたので。)

ちなみにハインズアレン選手。解説の人が彼女は「Wall」(壁)と表現していました笑 フィジカルすぎて何人ふっ飛ばしていたか🦾

強い。

全体

相手有利に進められながらも我慢して、全員で勝ち取った勝利と言えると思います。すごい良い内容でしたね。

ミスティクスの強さ、よかった点

気づいた点としては

  • ハインズアレン選手の2Qのファイア&器用さ、ホーキンス選手のそこまで目立たないけど地味に堅実な活躍(ディフェンスでもガードの選手を守ったり、オフェンスでもシンプルなムーブがいい)で我慢した2Q。
  • ホーキンス選手、デレダン選手とマイーシャ選手3人が一緒に出た時のコート上の「器用さレベル」半端ない🤣やはりオフェンスでもディフェンスでも複数ポジション(特に2、3、4、5)できる選手、がいるのは有利です。(そういった選手しかリーグに残れなくなってきているというのは悲しいことではありますが)
  • オフェンスでは、デレダン選手のシンプルなスクリーンプレイでのスリー、もしくはズレができてのドライブが、シンプルながら強い。
  • 前回の戦評で、ハインズアレン選手が器用で相手が何をやっても対応すると言ったのですが、デレダン選手もそれができる選手。ポイントフォワードとなり、流れを生み出していました。
  • リバウンドが強い相手に対してはフロントでブロックアウトし、それ以外の選手がリバウンドを抑える形がよく見られました。
  • 町田選手とアトキンス選手の絡み:アトキンス選手が寡黙なのであんまりこれまで絡みがなく心配(親心的に)だったのですが、試合前のハドルで笑い合っていて、3線速攻が決まった後の相手のタイムアウトでベンチに戻る時も長めのハグ。よかった。

相手チーム

  • これまでのチームと違い、ディフェンスではそこまで激しく当たってこないのが印象的でした。
  • むしろスリーポイントラインより少し内側に入ったディフェンスで(途中一度ゾーンもあり)、ベンチ層が薄いからなのか、こういったチームを作っているのか、この時点ではわからないですが、ディフェンスのリーチがそこまで町田選手のプレーに影響がなかった(パスが引っ掛からなかった)のは、もしかしたらそれもあるかもしれないです。
  • オフェンスでは、最初、チェルシー・グレイ選手、ケルシー・プラム選手、ジャッキー・ヤング選手とオフェンス力に優れた1〜3番(ガード、フォワード)のオンボールスクリーン、もしくはオフボールスクリーンでミスマッチやずれを作ってのオフェンスが上手くいっていたのですが、後半はそれ自体の回数も減り、ミスティクスもドライブにはうまくヘルプで対応。ベンチ層がうすいだけあり後半は疲労でシュート率が落ちていました。
  • エースのアジャ・ウィルソン選手に対してはデレダン選手、ホーキンス選手、ハインズアレン選手、オースティン選手と時間ごとに違う選手をぶつけ、さらにヘルプディフェンスも意識的に寄れるようにしており、ミスティクスとしてはうまく守った形。エースィズとしては合わせられるシューターが欲しいかなといったところ。

今後に期待する点

  • 決まったプレーが崩れた後にボールを持った選手が孤立して動きがなくなってしまう場面が何度か。デレダン選手、ハインズアレン選手がコート上にいる時は流れを作り出せていたように感じます。
  • オースティン選手はもっとミドルジャンパーを打っていいと思います。ディフェンスが前にいないのに詰めてレイアップに行きがち。そちらの方が得意で癖だと思うので、今後ミドル打てるようになったらより良い選手になると思います。

次戦

5月14日(土)朝8時〜ホームでダラス・ウィングス戦です。

中堅プレーヤーを中心に、着実に成長しているチーム・・・だと思って期待していたのですが、これまで行われた1試合を見る限り、ちょっと心配になってしまったチーム。(ミスティクスは3試合すでに終えていますがウィングスは1試合)

ガードの1on1能力に長けたアリケ・オグンボワレ選手(ご参考までに以下YouTube)、いつも強気なマリーナ・メイブリー選手のオフェンスが要注意なチームです。

その後、アウェイに移動してじつはまたダラス・ウィングスとの試合です。

実力としてはミスティクスのほうが上なのでこの勢いで2連勝をしておきたいところですね。

今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

最後に

日に日に良くなっていくRui Machida🙌

まだ3戦目でこれは、今後を期待せずにはいられません。

皮肉なことですが、クラウド選手の欠場によって出場時間が増えるので、クラウド選手がいない機会に経験を積んで、信頼も積み重ねて、クラウド選手が戻ってきた時にはさらに強いチームになるのが楽しみです!

今回も読んでいただきありがとうございました。

もし何かプレーで気づいたところや違ったご意見、もしくは試合中よくわからなかったところ等があればぜひTwitterなどでコメントいただければと思います😊

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